<ジャンミシェル・バスキア>作「消防士」@北九州市立美術館
Nov
26
<バスキア>の作品は近年価格が上昇しており、同館が35年前に375万円で購入したこの油彩画は、今や「オークションに出せば100億円を超える」との専門家の声があるようです。
<バスキア>はハイチとプエルトリコ系にルーツを持つ両親の間に生まれ、1,200点を超えるドローイング、900点以上の絵をその短い生涯で残しています米。1981年デビュー。ポップカルチャーの要素を取り込んだ即興的作風で知られています。
1988年に27歳でヘロインのオーバードースにより不慮の死を遂げたこともあり、カリスマ的な人気を誇っています。2年前、ネット衣料品通販大手「ZOZO(ゾゾ)」の<前沢友作>社長(当時)が、「Untitled(無題)」の作品を1億1050万ドル(当時のレートで約123億円)で落札し、話題を集めました。
「消防士」は1983年作で、縦164・8センチ、横230センチ。<バスキア>と交際していた女性のけんかを火消し役の消防士が止めに来ている絵とされています。同館では1年のうち半年ほど展示していますが、現在は貸し出し中とのことです。