フランス南部マルセイユで、年金改革に反対してデモ行進する労組員たち(画像:AFP時事)
フランスで5日、<エマニュエル・マクロン>大統領(41)が進める年金改革に反対する国鉄職員らの大規模ストライキが行われています。高速鉄道TGVの9割が運休し、その他の電車も大幅に本数を減らして運行。教師のストにより、多くの学校も休校となりました。ストは無期限で、長期化による大混乱が懸念されています。
ストには病院職員や警官、消防隊員らも参加。パリ交通公団は9日までストを続けると明らかにし、地下鉄の大半を運休にしているようです。
また、全国各地でデモ行進が行われており、政府はデモに乗じて店舗の破壊や略奪を行う黒装束の覆面集団「ブラックブロック」の乱入を警戒しています。パリでは治安部隊約6000人が警備に当たりました。
<マクロン>大統領は、職業ごとに異なる支給制度を一本化し、被保険者を平等に保障する年金改革を進めています。最近の世論調査では、「年金改革は必要か」との問いに76%が「必要だ」と答え、「必要ない」の24%を上回りました。ただ当然受、給額が減ることを恐れる人々の反発は根強いものがあるようです。
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