サウジアラビアではこれまで、レストランやカフェに男女別の入り口を設けることが義務付けられていましたが、超保守的なイスラム教国である同国は、社会の規制緩和を進めているとかで この規定が廃止されたようです。
かつて権力を持っていた宗教警察が、公共の場での男女隔離を徹底してきた同国の飲食店は長きにわたり、独身男性用の入り口と、女性と家族用の入り口の2つを設けなくてはなりませんでした。
地方自治体を管轄する当局は8日、「独身男性用の入り口と、家族連れ用の別の入り口」を設けるという規定を含め、飲食店に関する幾つかの要件を撤廃するとツイッターで発表しています。ただ、店内の座席に関する要件も同時に撤廃されるかどうかは明言されていません。
飲食店内には現在、女性連れの「家族」エリアと、男性用の「独身」エリアが設けられています。とはいえ同国内で大幅な規制緩和が進む中、近年多くの店ではひそかにこの区分が取り払われてきていたようです。
今回の流れは、<ムハンマド>皇太子(34)の主導で進む社会改革の一環としてサウジの若者に歓迎される一方、厳格な保守派はソーシャルメディア上、「シャリア(イスラム法)に反する」と批判しています。
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