台湾の<蔡英文(ツァイインウェン)>総統は1月1日、台北の総統府で演説し、抗議デモが続く香港情勢について「民主主義と権威主義は、一つの国家に同時に存在はできない。香港の人々は身をもって、一国二制度は実現不可能だと伝えている」と語り、同制度の受け入れを拒否する姿勢を改めて表明しています。
中国の<習近平(シーチンピン)>国家主席が前日の12月31日、一国二制度について「完全に実行可能で、人々に支持されるものだ」と主張したことに対して反論しました。
<蔡>氏は「この半年あまり、全世界は一国二制度下の香港の情勢が悪化し続けてきたのを目にしてきた。政府の権力の乱用はすでに一国二制度の信用を破綻させている」と述べ、その上で台湾に統一を迫る中国に対し、「(台湾の)2300万の人民が自由と民主主義を堅持していることを尊重し、平和で対等な方法をもって、中台間の立場の違いを解決すべきだ」と呼びかけました。
中台関係について、(1)台湾海峡の現状を破壊しているのは中国であり台湾ではない(2)中国は(「一つの中国原則」に基づく)「1992年合意」を利用し「中華民国」の空洞化を図っている(3)主権は短期的な経済的利益と引き換えにできない(4)中国は全面的な浸透で台湾社会を分断している-とする「4つの共通認識」を挙げ、台湾の市民に「一致団結して外部の脅威に立ち向かう」よう訴えています
台湾では今月11日(土)に 「総統選」 が行われます。<蔡>氏は再選をめざしており、演説では「世界が台湾に注目している。全国民が団結し、民主主義と自由の光で台湾を照らすことを期待している」と支持を訴えています。
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