本日5月31日は、俳優としてのみならず監督としても数々の名作を手掛けてきた<クリント・イーストウッド>(1930年5月31日~)の90回目のお誕生日です。
さまざまな職業を経験した後に俳優となり、下積み時代を経てテレビの西部劇ドラマ『ローハイド』(1959年~1965年・米CBC)で人気得を得たのは28歳の時でした。さらに1964年にイタリアへ渡り、<セルジオ・レオーネ>監督と組んだ3本のマカロニウエスタン、(『荒野の用心棒』・『夕陽のガンマン』・『続・夕陽のガンマン/地獄の決斗』)が世界中で大ヒットを記録、1971年に<ドン・シーゲル>監督との『ダーティハリー』で一匹狼のはぐれ者刑事「ハリー・キャラハン」を演じ、通算5本のシリーズが作られ、41歳にしてようやく、ハリウッドにおけるトップスターとしての地位を不動のものにしました。
その後、『アウトロー』や『ガントレット』、『ダーティファイター』など、ヒット作品を連発した<イーストウッド>です。その傍ら、1967年に設立した自身の制作会社「マルパソ・プロダクション」でプロデュース業にも乗り出し、1971年には<シーゲル>監督のサポートを得た『恐怖のメロディ』で映画監督デビューします。
1992年の西部劇『許されざる者』で第65回アカデミー作品賞に輝き、<イーストウッド>は念願の監督賞も獲得し、ハリウッドの巨匠としての地位を確立します。2004年の『ミリオンダラー・ベイビー』でも再びアカデミー作品賞と監督賞をダブル受賞。「硫黄島の戦い」を日米双方の視点から描いた『父親たちの星条旗』・『硫黄島からの手紙』も大絶賛されました。また、役者としての円熟味を披露した<メリル・ストリープ>と共演した『マディソン郡の橋』や頑固な元軍人「ウォルト・コワルスキー」役の『グラン・トリノ』も印象に残る作品です。
最近では 『アメリカン・スナイパー』 (2014年)や 『ハドソン川の奇跡』 (2016年)、『リチャード・ジュエル』 (2019年)など話題作を手掛け、監督として6作目となる 『運び屋』 (2018年)では久々に役者としても健在ぶりを見せてくれました。
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