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今年の読書(41)『歴史はバーで作られる』鯨統一郎(双葉文庫)

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今年の読書(41)『歴史はバー...
バー好きで、歴史に興味もあり、著者<鯨統一郎>の 『ニナイカナイの語り部』『哲学探偵』 などが気に入っていましたので、本書『歴史はバーで作られる』を手にしてみましたが、正直。期待外れの内容でした。タイトルを皮肉るわけではありませんが、酒の場の雑学ネタとしてはいいのでしょうが、構えて読む一冊の書物の内容としてはどうかなぁというお気軽な内容でした。

新鋭気鋭の歴史学者の「喜多川猛」とその教え子の帝桜大学史学科3年生の「安田学」たちが、ぶらりと入店したバー<シベール>は、歴史研究家と名乗る80歳前後の老人が先客として一人だけいる、美人の女性バーテンダーの店でした。

酒の会話として、歴史談義に花が咲く4人でしたが、ブラリと寄った初日には、「源義経は、スパイだった」と老人が唱えるとんでもない新説を巡って歴史推理合戦が始まります。「喜多川」と「安田」たちは、日曜日ごとにバー<シベール>を訪れ、「アマゾネス葉卑弥呼の子孫」や「八百屋お七は日本のジャンヌダルク」とかの話題で盛り上がります。

美人バーテンダーと老人の関係が気になる「安田」ですが、バーテンダーの繰り出す歴史の解釈を覆せない「喜多川」と「安田」たちでした。
#ブログ #文庫本 #読書

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