ファルコン昆虫記(859)「イラガ」の繭
Jun
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すでに成虫として旅立っているようで、樹幹に作られた繭の抜け殻が2個ありました。
「イラガ」は、チョウ目(麟翅目)イラガ科の総称としていますが、幼虫が庭木や果樹などの樹木の葉を食害します。成虫は「ガ」で、葉に産卵し、ふ化した幼虫は周辺の葉を食べて成長します。幼虫はとげの生えた突起が体中にあり、独特の形をしています。成熟した幼虫は秋に繭(まゆ)をつくり、その中で越冬して春に蛹になります。そして、初夏に成虫となって繭から出ます。
繭の形や模様は、「イラガ」の種類によってやや異なり、卵形や扁平な楕円形などをしていて、樹木の幹や枝の分かれ目などに作られます。「ヒロヘリアオイラガ(広縁青毒棘蛾)」の繭ではないかなとみています。