神戸：ファルコンの散歩メモ

韓国大統領府高官は７日、＜盧英敏＞（ノ・ヨンミン）大統領秘書室長と秘書室所属の、政務、民情、国民疎通、人事、市民社会の首席秘書官５人全員が＜文在寅＞（ムン・ジェイン）大統領に辞意を表明したと明らかにしています。
国家安保室や政策室の首席秘書官は含まれていないようです。課題が山積している朝鮮半島情勢や新型コロナウイルスへの対応などを考慮し、国政の空白を最小限に抑えたい考えだと思えます。

＜朴槿恵＞（パク・クネ）前政権では、＜朴＞氏の罷免を受け、２０１７年３月に当時の＜韓光玉＞（ハン・グァンオク）大統領秘書室長や＜金寛鎮＞（キム・グァンジン）国家安保室長ら室長３人と首席秘書官９人が辞表を提出したことがあります。

政界では不動産価格の高騰やソウル市長だった故＜朴元淳＞（パク・ウォンスン）氏の元秘書へのセクハラ疑惑など悪材料が重なって与党の支持率が落ち込み、＜文＞大統領の求心力が弱まっていることが背景にあると見られています。

実際に辞任するかどうかは、＜文在寅＞氏が辞表を受理するかにかかっていますが、＜文在寅＞氏の判断については明らかにされていません。

留任したとしても、大統領府の取りまとめ役をはじめとした高官が一斉に辞意を示すという極端な行動を取ったことで、＜文在寅＞政権への打撃は避けられず、政権のレームダック（死に体）化の引き金になる可能性もあります。