ご冥福を祈ります<ジョン・ル・カレ>さん
Dec
14
<ジョニー・ゲラー>氏は「私たちは英文学の偉大な存在を失った。素晴らしいウィットと優しさ、ユーモアと知性の人を失った。私は友人と先生、そして奮い立たせてくれる人を失った」と語っています。
遺族は<ジョニー・ゲラー>氏を通じて、「ジョン・ル・カレことデイヴィッド・コーンウェルが、肺炎と短い間闘った後、土曜日夜に亡くなったことを、深い悲しみと共に確認しなくてはなりません」と声明を発表しています。
<ジョン・ル・カレ>こと<デイヴィッド・コーンウェル>は、1960年代には対外情報機関「MI6」で勤務し、当時の西ドイツにあったイギリス大使館を拠点に情報活動を行いました。
その経験を基に、在職中から本名を隠して作家としてデビューし、1963年に発表した東西冷戦下のドイツを舞台にした小説『寒い国から帰ってきたスパイ」が世界的なベストセラーになりました。
情報機関を辞めた後も、次々とスパイ小説を発表し、多くの作品が映画やテレビドラマの原作となっています日本では、アフリカを舞台に、イギリスの外交官が製薬会社の陰謀を暴く映画『ナイロビの蜂』(監督: フェルナンド・メイレレス)が2006年に公開されるなど、冷戦後はテロや大企業の不正などをテーマにした作品が人気でした。