29日の米株式市場は、寄り付きはダウ平均株価は反落。金融株とバイアコムCBSが売りに押されています。マージンコール発生に伴い200億ドル規模の保有株の売却を迫られたヘッジファンドのアルケゴス・キャピタルが先週末に前代未聞の大量ブロック取引を実施した余波がきょうも市場の不安材料でした。
アルケゴスとの取引に伴いクレディ・スイスや野村証券の巨額損失も伝わる中、米金融業界へも不安が強まっている模様でしたが、ダウ工業株30種平均は3日続伸して引けています。前週末比98ドル49セント(0.3%)高の3万3171ドル37セントで取引を終え、連日で過去最高値を更新しています。
新型コロナウイルスのワクチン普及に伴う経済活動の正常化期待から主力株に買いが入りました。主力小型機の受注が伝わった航空機のボーイングが上昇し、ダウ平均を押し上げています。
エジプトのスエズ運河庁は29日、大型コンテナ船「エバーギブン」の座礁で遮断されていたスエズ運河の通航が再開したと発表しました。貿易の混乱が正常化に向かうとの見方も投資家心理の改善につながったようです。
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