11日、東京証券取引所は4月に実施する市場再編に伴う新区分で、最上位のプライム市場にトヨタ自動車など1841社が移行する選択をしたとの結果を発表しています。東証1部上場2185社の84%が最上位にとどまり、市場の姿はほとんど変わりません。
現時点で上位のプライム市場への上場には「流通株式時価総額100億円以上」などの基準としています。昨年6月末時点で1部上場企業の約3割にあたる664社がプライムの基準を満たしていませんでしたが、経過措置の制度を使って移行する企業296社が含まれています。
東証が描く市場活性化につなげるには企業の成長を促すための一層の取り組みが望まれるようです。
東京証券取引所の公表資料によりますと、中堅企業を含むスタンダードは1477社、新興企業向けのグロースに移行する企業は459社でした。
市場区分再編は、各市場の上場基準などを明確にして企業に価値向上を促し、海外から投資資金を呼び込むのが狙いです。
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