「サル痘」(8)の新名称「M痘」@世界保健機関
Nov
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「サル痘」という名称は、原因となるウイルスが1958年にデンマークで実験動物の〈サル〉から発見されたため命名されたものです。しかし、ウイルスの自然界での宿主は〈リス〉などのげっ歯類である可能性が高いとみられる上、「病気の名称が特定の動物や、国・地域などに偏見などの悪影響を与えるのを避ける」とする(WHO)の指針に合致していないこと、今回の流行の際に人種差別的な表現が使われたことなどから、「サル痘」に代わる新たな名称が公募されていました。
11月28日、(WHO)は声明で「サル痘」の新たな名称として「M痘」を使用すると発表しました。1年間は両方の名称を併用しつつ段階的に「サル痘」という呼び名を廃止するとしています。
(WHO)によりますと、「M痘」は今年5月以降、従来継続的に流行していたアフリカ中西部以外で感染が確認される例が続出し、世界の広範囲で同時に感染が確認された初の事態となり、7月23日には「緊急事態宣言」が出されています。2022年1月1日から11月26日までに110の国と地域で8万人を超える「M痘」の感染者が確認され55人が死亡しています。