『ラ・パロマ』など退廃的な映像美で知られるスイスの映画監督<ダニエル・シュミット>が日本で撮影を敢行し、歌舞伎役者<坂東玉三郎>に迫った日本・スイス合作製作の『書かれた顔』は、一度1996年3月28日より公開されています。
この度、4Kレストア版として、2023年3月11日よりリバイバル公開されます。
『鷺娘』・『大蛇』・『積恋雪関扉』などの舞台映像や、芸者に扮した<坂東玉三郎>を2人の男が奪い合うフィクションパート『黄昏芸者情話』を通して、<玉三郎>の濃厚な美の世界を映し出しています。
さらに俳優<杉村春子>や日本舞踊家<武原はん>の談話、現代舞踏家<大野一雄>の荘厳な舞踏を挿入。歌舞伎の女形という特異な存在を通し、ジェンダー、生と死、フィクションとドキュメンタリーの境界線上に、虚構としての日本の伝統的女性像を浮かび上がらせていきます。
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