ダウ平均株価(3月28日)@終値3万2394ドル25セント
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経営破綻した「シリコンバレーバンク(SVB)」の引受先が26日に決まったほか、米当局が緊急融資制度の拡充など銀行への支援策を検討しているとの報道などを背景に、金融システム不安が薄れています。貸し出し環境が厳しくなり景気を冷やすとの過度な警戒も和らぎ、景気敏感株の一角への買いが入っています。
もっとも、ダウ平均の上値は重く、前週末にかけて低下していた米金利が再び上昇に転じており、株式相場の重荷となっています。金利が上昇すると相対的な割高感が意識されやすい高PER(株価収益率)のハイテク株の一角に売りが出ています。
買いの勢いは続かず、ダウ平均は午後に130ドルあまり下げ一時「3万2295ドル50セント」の安値を付けています。前週末に(3%台前半)に低下していました米長期金利が一時、(3.57%)を付け、政策金利の影響を受けやすい2年債利回りも前週末の(3%台後半)から(4%台)に上昇しています。足元の米景気は底堅く、依然としてインフレも高止まりしています。(FRB)の利上げ打ち止めや利下げへの転換が遠のくことの懸念もあるようです。
終値は4営業日ぶりに反落し、前日比37ドル83セント(0.1%)安の3万2394ドル25セントで終えています。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は続落し、前日比52.755ポイント(0.4%)安の1万1716.081でした。