『春画と日本人』@<大墻敦>監督
Sep
23
2015年9月、東京の小さな私立博物館・永青文庫で開幕した春画展は、国内外で秘蔵されてきた貴重な春画約120点を一堂に集めて展示し、3カ月の会期中21万人もの来場者が訪れる大成功を収めました。
しかし、展覧会開催までの道のりは平坦なものではありませんでした。当初、ロンドンの大英博物館で開催され、成功を収めた春画展の日本巡回展として企画されましたが、東京国立博物館をはじめとする国内の公私立博物館20館への打診がすべて断られ、小規模な私立博物館での開催となりました。
海外では美術品として高く評価されている春画の展示が、なぜ日本ではスムーズにいかないのか。なぜ21万人もの観覧者が訪れたのか。この展覧会を大成功へと導いた人々を追いながら、春画と日本人をめぐるさまざまな謎に監督を務めた<大墻敦>が迫っていきます。