夏の平均気温(平年差)
Aug
29
高温の最も大きな要因はフィリピン付近で対流活動が活発になったことから、太平洋高気圧の張り出しが記録的に強まったことが最も大きいとみられています。さらに8月前半は「台風6号」や「台風7号」の北上で暖かな空気が継続的に流れ込んだ上、フェーン現象も発生したことから、日本海側を中心に顕著な気温上昇となりました。これらの今年特有の要因に加え、持続的な温暖化傾向の影響が加わったとしています。
6~8月の夏の期間の平均気温を見ますと、東日本、北日本で平年より1.5度以上高い領域が広がっています。夏の日本の平均地上気温はこれまで最も高かった2010年を上回り、1898年の統計開始以来、1位の高温となる見込みです。
地点別では札幌や仙台、新潟などで1位の記録を更新する可能性が高く、東京は、7月下旬の24日から31日にかけて観測史上2番目の長さとなる8日連続猛暑日を記録、8月も暑さは衰えず、猛暑日日数は過去最多の21日となり、7月6日から始まった連続真夏日は8月29日の時点で55日と依然として記録更新中です。本日、明日の気温次第では1位となる可能性があります。
今年の高温事例は、地球温暖化がなかったと仮定した場合に比べて、発生確率が高かったと分析されています。こうした猛暑が増えることを考慮し、暑さも災害であるとの認識で対応していく必要があるようです。