【大手門側から見た三の丸尚蔵館の新棟イメージ図 出典=文化庁参考資料】
皇室に伝わる美術工芸品を収蔵する皇居・東御苑の「三の丸尚蔵館」がリニューアルされ、11月3日に「皇居三の丸尚蔵館」として一部が先行オープンします。宮内庁から国立文化財機構の運営に移管し、展示スペースを大幅拡大され、「皇居の新しい顔」として、皇室と文化の関わりを広く発信する拠点を目指します。
同館は昭和天皇まで継承された「御物」のうち、国に寄贈された美術工芸品を保管・展示するため1993年に開館。その後、香淳皇后の遺品や宮家からの寄贈などで、収蔵品は当初の1.5倍の約9800点に上り、収蔵や展示の面で手狭になっていました。
宮内庁は旧館の隣に新しい施設の建設を決め、2019年10月から工事に着手。2021年12月から休館していました。先行開館する施設の展示面積は690平方メートルで従来の約4倍。26年度の全面オープン時には1300平方メートルで同約8倍となります。先行開館する建物は地下1階、地上3階で工事費は約90億円。総工費は140億円を超える見通しです。
旧館への入館は無料でしたが、施設拡充などで一般1000円、大学生500円(高校生以下、70歳以上は無料)となり、事前の日時指定予約が必要です。国宝の一部は11月3日から来年6月まで開かれる開館記念展「皇室のみやび―受け継ぐ美―」で公開されます。天皇陛下の即位5年、天皇、皇后両陛下の結婚30年を記念した展示も12月24日まで行われます。
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