7日、<藤井聡太王将>(21・八冠)に<菅井竜也八段>(31)が挑戦する第73期ALSOK杯王将戦七番勝負第一局が栃木県大田原市の「ホテル花月」にて行われ、午後6時4分、<菅井竜也八段>が1時間23分の大長考の末53手目を封じ、1日目が終了しています。
振り飛車党の<菅井竜也八段>が昨年の藤井叡王とのタイトル戦でも全局で採用した、飛車を7筋に振る三間飛車を選択すると、<藤井聡太王将>は普段通りの居飛車で対抗形に。互いに1筋で1段上がった香車の後ろに玉を隠し、金銀でがっちり固める相穴熊の対決は長いにらみ合いが続き、相穴熊は千日手になりやすく、<菅井竜也八段>がこの戦況をどう打開するのかが2日目の注目点になりそうです。
<藤井聡太王将>は昨年11月の全八冠制覇後に竜王戦で防衛を果たしていますが、同棋戦の第1局は八冠達成前に指されていたため、タイトル戦第1局を指すのは全冠制覇後初めてとなっています。防衛に成功すればタイトル戦20連勝となり、故<大山康晴十五世名人>の19連勝を超える新記録となります。
持ち時間8時間のうち消費時間は、<菅井竜也八段>が3時間56分、<藤井聡太王将>が3時間39分です。2日目は本日8日午前9時から再開されます。