17日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は3営業日続落して始まりました。朝発表の2023年12月の米小売売上高が市場予想以上に増加しています。米経済の底堅さを示したとの受け止めから米長期金利が上昇し、株式相場の重荷となっています。
2023年12月の米小売売上高は前月比で(0.6%増)と、市場予想(0.4%増)を上回りました。年末商戦が堅調で、衣料品や百貨店、オンラインでの消費が増えています。朝発表の12月の米鉱工業生産指数は前月比で(0.1%増)と、市場予想(0.1%減)に反して増え、どちらも米経済の粘り強さを示す内容となっています。
前日には米連邦準備理事会(FRB)の<ウォラー理事>が早期利下げ観測をけん制する発言をしていたこともあり、市場では過度な利下げ期待が後退しています。米債券市場で長期金利が前日終値(4.06%)を上回る(4.1%台前半)で推移。株式の相対的な割高感を意識した売りが出ています。
終値は反落し、前日比94ドル45セント(0.25%)安の3万7266ドル67セントで終えています。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は、前日比88.72ポイント(0.59%)安の1万4855.62でした。
S&P500種は、前日比26.77ポイント (0.56%)安の4739.21でした。