今年の読書(10)『神戸・生田の杜から日本を考える』加藤隆久(アートヴィレッジ)
Feb
1
著者の<加藤隆久>氏は、昭和9年岡山県生まれ。甲南大学文学部卒業、国學院大學大学院文学研究科専攻。修士課程を修了し、生田神社の神職を務める傍ら大学で教鞭をとり、神戸女子大学教授、生田神社宮司を経て現在は生田神社名誉宮司です。
〈神社〉とは「神と出会い、人々が交わるコミュニティー・センター」であるという持論の下、阪神・淡路大震災から復興した生田神社には、古代から現代までの不屈の歴史が刻まれていますが、生田神社と神戸の歴史をわかりやすくたどります。
学者神職として、明治の国づくりと神道、神仏習合の歴史、神道と日本人の心性を紐解き、神戸と日本を見守ってきた著者が、グローバル時代の神道として、国際宗教都市としての神戸から、混迷を深める日本と世界に告げるメッセージが収められています。