12日のニューヨーク外国為替市場で円相場は6営業日ぶりに反落し、前日比70銭円安・ドル高の「1ドル=147円60〜70銭」で取引を終えています。円の安値は「1ドル=148円20銭」、高値は「1ドル=147円08銭でした。
朝方発表の2月の米消費者物価指数(CPI)は市場予想を上回り、米連邦準備理事会(FRB)は時間をかけて利下げ開始を決めるとの観測が広がりました。米長期金利が上昇し、円売り・ドル買いが優勢になっています。
2月の(CPI)は前年同月比の上昇率が「3.2%」と、1月と市場予想(ともに3.1%)をやや上回りました。エネルギーと食品を除くコア指数は(3.8%)と市場予想(3.7%)を上回った一方、1月(3.9%)からは伸びが減速しています。インフレは鈍化基調を維持しつつも、沈静化には時間がかかるとの見方が広がりました。
米国債は売りが優勢となり、長期金利は前日比(0.05%)高い(4.15%)で取引を終え、日米金利差の拡大が意識されています。
一方、米株式市場ではこのところ下げの目立っていた半導体株が上昇し、投資家心理が改善。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は最高値を更新しています。株高も低リスク通貨とされる円の相場の重荷となりました。