「1ドル=147円68銭」
Mar
13
13日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続落し、前日比10銭円安・ドル高の「1ドル=147円70〜80銭」で取引を終えています。円の安値は「1ドル=148円00銭」、高値は「1ドル=147円46銭」でした。
米債券市場で長期金利が上昇し、円売り・ドル買いが出ています。ただ、日銀による金融政策正常化の観測も高まっており、円の下値は限られました。
前日発表の2月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比の上昇率が市場予想をやや上回りました。インフレは鈍化しつつも時間がかかっているとの受け止められています。14日発表の2月の米卸売物価指数(PPI)や小売売上高で内容を見極めようと、米債券市場では持ち高調整の売りが広がり、米長期金利が上昇。日米金利差の拡大から円が売られ、ドルが買われています。
もっとも、日銀が18〜19日に開かれます金融政策決定会合でマイナス金利政策を解除するか議論すると伝わり、円買い・ドル売りが進む場面もありました。2024年の春季労使交渉では賃上げ率が前年を上回る見通しだといい、市場では、利上げか据え置きかの確率は半々ですが、高い賃上げ率が確認できれば金融政策の正常化への十分な材料となります。