日経平均株価(4月17日)終値3万7961円80銭
Apr
16
17日午前の東京株式市場で日経平均株価は続落し、午前終値は前日比66円75銭(0.17%)安の3万8404円45銭でした。
米国の利下げが後ずれ観測による米長期金利の上昇から株式の相対的な割高感を警戒した売りが幅広い銘柄に出ています。下落場面では外国為替市場で円安・ドル高基調が続いていることなどを支えに押し目買いが入り下げ幅を縮小しています。
16日、米連邦準備理事会(FRB)の<パウエル議長>は金融政策について「必要な限り現在の引き締め的な水準を維持する」とインフレ抑制に時間がかかるとの発言がありました。同日の米長期金利が上昇し、17日午前の国内債券市場でも長期金利が上昇したことから足元のバリュエーション(投資尺度)の水準を維持するのが困難との見方が強まりました。中東情勢に対する警戒感も引き続き相場の重荷となっています。
売り一巡後は下げ幅を縮小しています。東京外国為替市場で円相場は「1ドル=154円台後半」で推移しており、輸出関連の一角には今後の採算改善を見込んだ押し目買いがありましたが、午後にオランダの半導体製造装置大手ASMLホールディングが発表しました2024年1〜3月期決算で、売上高が市場予想を下回りました。半導体製造装置の需要拡大期待が後退し、アドテストやレーザーテク、スクリンなどに売りが膨らみ、日経平均は取引終了にかけ下げ幅を広げています。
終値は3営業日続落し、前日比509円40銭(1.32%)安の3万7961円80銭でした。終値で3万8000円台を割り込むのは、(2月14日)以来、およそ2か月ぶりです。