9日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続落し、前日比45銭円安・ドル高の「1ドル=161円25〜35銭」で取引を終えています。円の安値は「1ドル=161円52銭」、高値は「1ドル=160円89銭でした。
<パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長>の議会証言を受けて米長期金利が上昇。日米金利差の拡大観測を背景に円売り・ドル買いが優勢でした。
9日、<パウエル(FRB)議長は米上院銀行委員会での議会証言に臨んでいます。米国の物価上昇率が鈍化傾向にあると指摘した上で「(インフレの鈍化を示す)さらなる良いデータが得られれば、インフレ率が2%に向かって持続的に低下するという自信が深まる」と述べましが、今後の経済指標を見極めるという従来の姿勢を改めて強調しており、利下げの時期については明言を避けています。
市場では、議会証言は新味に乏しいとの受け止めがありました。前日にかけてやや円高・ドル安が進んでいたこともあり、米長期金利の上昇にあわせて円売り・ドル買いが出ています。