「1ドル=144円52銭」
Aug
6
6日のニューヨーク外国為替市場で円相場は6営業日ぶりに反落し、前日比15銭円安・ドル高の「1ドル=144円30〜40銭」で取引を終えています。円の安値は「1ドル=145円41銭」、高値は「1ドル=144円05銭」でした。
前日にかけて急速に円高・ドル安が進んだ後で、持ち高調整の円売り・ドル買いが優勢になりました。6日は日本の日経平均株価や米国のダウ平均株価など株式相場が反発したことも、低リスク通貨とされる円の重荷となっています。
前日は約7カ月ぶりの円高・ドル安水準を付ける場面がありました。世界的な株安や米長期金利の低下などを受け、円買い・ドル売りが加速していましたが、6日は日経平均株価が急反発し、米株式相場も持ち直しています。持ち高を中立方向に戻す目的の円売り・ドル買いが出やすい状況でした。米長期金利の低下が一服し、日米金利差の縮小観測が後退したことも、円相場の重荷となっています。
株安のきっかけとなった米景気を巡る過度な懸念が後退したことも、ドルの買い戻しにつながっています。米サプライマネジメント協会(ISM)が前日発表した7月の非製造業(サービス業)景況感指数は好不況の境目とされる(50)を上回る水準に改善しています。