久しぶりにナメクジ科ナメクジ属の日本原産のナメクジの1種【ヤマナメクジ】と遭遇しました。体長7センチ程度の大きさでしたが、成長しますと
10センチを越える大型種です。
軟体部はとても大きく、13-16センチに達する大きさのものもいます。背面は灰褐色から黒褐色で、両側に幅の広い黒っぽい縦に走る帯状の紋があり、足に近い部分では色薄くなります。また背面真ん中にも黒い斑文が縦に並び、背面から側面にかけて黒から灰色の顆粒状の隆起が縞模様をなして並んでいます。
山間部、森林内に生息しています。普段は倒木の下などに潜んでおり、夜間や雨の日は昼間も出てきて活動し、キノコを好んで食べます。
ナメクジは種類が多く、
【チャコウラナメクジ】のような帰化種が多いのですが、いずれも本種ほど大きくならず、また山野に出現することもまずありません。ただし日本中の本種を同一種と見ていいかどうかはまだ確定していないようです。