長編デビュー作
『春江水暖 しゅんこうすいだん』(2019年)で世界から注目された中国の<グー・シャオガン>監督が、釈迦の十大弟子のひとり<目連>が地獄に堕ちた母を救う仏教故事「目連救母」に着想を得て撮りあげた長編第2作『西湖畔(せいこはん)に生きる』が、2024年9月27日より公開されます。
最高峰の中国茶・龍井茶の生産地である西湖のほとりに暮らす母「タイホア」と息子「ムーリエン」でした。「ムーリエン」の父は10年前に行方不明になっており、「タイホア」が茶摘みの仕事をしながら、ひとりで息子を育て上げました。「ムーリエン」は早く仕事を見つけて母を安心させたいと考えるも上手くいきません。
一方の「タイホア」も茶畑の主人「チェン」と懇意になりますが、そのことで「チェン」の母の怒りを買い、茶畑を追い出されてしまいます。やがて「タイホア」は友人の誘いで違法ビジネスにのめり込んでいき、「ムーリエン」はそんな母を救うため、ある決断をします。
ドラマ『長歌行』の<ウー・レイ>が息子「ムーリエン」、ドラマ『清越坊の女たち 当家主母』の<ジアン・チンチン>が母「タイホア」を演じています。2023年・36回回東京国際映画祭コンペティション部門出品作品です。