30日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は3営業日ぶりに反落して始まりました。ダウ平均は前週末に最高値「4万2313ドル00セント」を付けた後で、主力株に持ち高調整や利益確定目的の売りが出ています。
ダウ平均株価は前週まで3週連続で上げ、1967ドル上昇でした。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は前週に最高値「5745.37」を付け、株式相場の上昇基調が継続しています。高値警戒感や過熱感が意識されやすく、主力株に売りが出ています。
個別銘柄では、ボーイングが安く、ストライキに入った労働組合と新しい労働協約を巡る交渉が暗礁に乗り上げたと伝わり、株価の重荷となっています。一部のアナリストが投資判断を引き下げたJPモルガン・チェースも下落しています。
ダウ平均株価の構成銘柄ではありませんが、自動車の欧州ステランティスが急落しています。2024年12月期通期の収益見通しを下方修正したと30日朝に発表。米国を含め世界的に市場環境が悪化しているほか、中国市場での競争激化などがあるといい、米ゼネラル・モーターズ(GM)が一時(3%安)など、他の自動車大手や車載半導体など関連銘柄にも売りが出ています。
ダウ平均株価は、前週末比17ドル15セント(0.041%)高の4万2330ドル15セントで終え、最高値を更新しています。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は、前週末比69.58ポイント(0.38%)高の1万8189.17でした。
S&P500種株価指数は、前週末比24.31ポイント (0.42%)高の5762.48で、最高値を更新しています。