日向坂46が26日、東京ドームで、全国ツアー最終日公演を開催した。25日から2日間で計9万人を動員。グループとして2度目の東京ドームだが、同所で観客の声出しが可能な公演は初めて。おひさま(ファンの総称)の熱い声援を全身に浴び、念願のステージで輝きを放った。
約2年9カ月ぶりに、日向坂46が東京ドームに帰ってきた。22年9月加入の四期生で、同所に初めて立つ正源司陽子(17)が「おひさま、盛り上がっていくぞー!」と絶叫し、「君はハニーデュー」で幕開け。前回の同所公演時は、コロナ禍で観客の声出しが禁止だった。この日、おひさまの大歓声を浴びたキャプテン佐々木久美(28)は「すごい盛り上がり! 皆さんの声が本当にすごいです~」と満面の笑みを浮かべた。
グループにとって東京ドームは特別な場所だ。デビュー前から同所での公演を目標に掲げており、東京ドームへの思いを歌った楽曲「約束の卵」もある。コロナ禍による2度の延期を乗り越え、22年3月に初の同所公演を開催した。
昨年12月、佐々木久美が「このメンバーでもう1度東京ドームを目指します!!」と宣言。大きな目標とともに幕を開けた今年は、デビュー以来初めて表題曲歌唱メンバーの選抜制を導入。9月には宮崎県で「ひなたフェス」を初開催し2日間で約4万人を動員。地域振興にも大きく貢献した。
挑戦の1年を経て、再び立った東京ドームの舞台。佐々木久美は「私たちの目標でもある場所なので、皆さんもこれまででいっちばん自分を忘れて楽しんでほしいです!」と呼びかけた。ライブ中盤の「誰よりも高く跳べ!2020」では「東京ドーム、跳べー!」と大絶叫。客席もこの日一番の歓声で応え、会場のボルテージは急上昇した。
藤嶌果歩(18)は「2024年、日向坂を好きでいて楽しかったですかー!? 私たちも今日皆さんに会えてうれしかったよー!」と叫んだ。
アンコールで佐々木久美は「今年のツアーの最後、もう1度立ちたいと言わせていただいた東京ドームでこんなに楽しい時間を過ごすことができて最高の2024年でした!」と伝えた。「ここで止まるわけではなく、もっと上を目指したいし目指すべきです。1人1人が力を付けて、もっと強くて幸せでハッピーな日向坂をお届けできたらと思います!」と力強く宣言。4・5万人の熱い声援がドームを揺らした。
来年4月5、6日には「6回目のひな誕祭」として、グループとして3度目の横浜スタジアム単独公演を行うことも発表。ダブルアンコールでは小坂菜緒(22)がセンターを務める新曲「卒業写真だけが知ってる」(来年1月29日発売)を初披露した。
3時間超えのライブで、全24曲を披露し完全燃焼。おひさまとともに夢のステージで1年を締めくくり、2025年に向けて明るくスタートを切った。