某県立住宅の庭先に白色一色の【オシロイバナ(白粉花)】の群生を見つけました。足が不自由でない頃は、このオシロイバナ科オシロイバナ属の【オシロイバナ】の絞り模様を集めるのに随分と苦労したもので、
絞り模様の<一日花10-39>を最後に250種類を超える絞り模様を採集しています。
白色基調の【オシロイバナ】の絞り模様も<一日花10-38>などがありましたが、白色一色だけで咲いている【オシロイバナ】の群生の横に紅色の【オシロイバナ】も咲いているのですが、なぜか交配もなく、紅白混合の絞り模様の花を見つけることはできませんでした。
【オシロイバナ】は、南アメリカ原産で、日本には江戸時代始めごろに渡来しています。花が美しいため観賞用に栽培されていますが、空き地や路傍で野生化もしています。
花弁はなく、花弁に見えるのは〈がく〉で基部は緑色でふくらんでいます。また花の根元にある緑色の〈がく〉のようなものは〈総苞〉です。花が咲き終わった後、〈がく〉は基部を残して脱落し果実(種子を1つ含む)が〈がく〉の基部に包まれたまま熟して全体が黒い種子のようになります。種子には粉状の胚乳があり、これが【白粉花(オシロイバナ)】の名の由来となっています。