日経平均株価（１０月２９日）終値３万８９０３円６８銭

２９日午前の東京株式市場で日経平均株価は続伸し、午前終値は前日比２１３円９８銭（０．５５％）高の３万８８１９円５１銭でした。

２７日投開票の衆院選で与党が大きく議席を減らし、日本の政治の不透明感が高まるとみて株価指数先物などを事前に売っていた海外勢が、選挙通過で買い戻す動きがこの日も続いています。日経平均は前日に大幅高となった反動で朝方は１００円あまり値を下げ「３万８４１６円８５銭」の安値を付けましたが、下値の堅さを意識した買いで持ち直しています。

衆院選で自民党と公明党の連立与党の議席数が過半数割れとなり、自公は特別国会での首相指名選挙をにらみ、国民民主党などとの連携を探っています。国民民主の＜玉木雄一郎代表＞は２８日のＢＳ日テレ番組で、自民党との連携を巡って「幹事長レベルで接触していると報告を受けている」と明らかにしました。打診があれば＜石破茂首相＞とも「会う用意がいつでもある」と語っています。

＜玉木雄一郎代表＞は政策分野ごとの連携を否定していません。自民党と公明党は少数与党のままで予算案や重要法案といった案件ごとに与野党が合意する「部分（パーシャル）連合」による政権運営を模索しているようです。

１１月に開かれる特別国会での首相指名選挙で勝つためには国民民主党などとの協力が欠かせません。同党が掲げる消費税の減税や、社会保険料の軽減といった消費者の手取りを増やす政策を取り込んで実現すれば、消費が増えて国内景気や企業業績の底上げにつながるとの期待が株買いを後押ししています。

終値は、前日比２９８円１５銭）０．７７％）高の３万８９０３円６８銭で終えています。