「1ドル=149円91銭」(12月5日)
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5日の東京外国為替市場で、円相場は反発でした。17時時点では前日の同時点に比べ60銭の円高・ドル安の「1ドル=149円79〜80銭」で推移しています。
金融引き締めに慎重な「ハト派」とされる日銀の<中村豊明審議委員>が5日午後の記者会見で、追加利上げを容認する姿勢を示したとの見方から、円買い・ドル売りが優勢になりました。国内輸出企業から円買い・ドル売りが入ったとの観測も円の支援材料でした。
日銀の<中村豊明委員>は広島市で開いた金融経済懇談会後の記者会見で、18〜19日の金融政策決定会合での政策判断について「データを見ながら判断する」と述べています。追加利上げの現実味が増したと受け止められ、円高・ドル安圧力が強まりました。国内輸出企業など実需筋の円買い観測も浮上し、円高方向に振れています。
4日発表の11月の米サプライマネジメント協会(ISM)サービス業景況感指数が市場予想よりも悪化でした。米経済指標の下振れで米連邦準備理事会(FRB)に12月の利下げを促すとして4日の米長期金利が低下し、日米金利差の縮小を見込む円買い・ドル売りが入った面もありました。