11日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は一進一退で始まりました。
11月の(CPI)は前月比で(0.3%)、前年同月比で「2.7%」それぞれ上昇でした。いずれも市場予想と同じでした。エネルギー・食品を除くコアは前年同月比で(3.3%)の上昇となり、これも市場予想通りでした。
(FRB)は17〜18日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を開きます。市場では、(CPI)の結果を受け、物価上昇圧力は根強いものの、追加利下げを妨げるほどではなとの見方が広がりました。市場の一部では(CPI)が上振れして(FRB)の利下げ見送り観測が強まるとの懸念があっただけに、主力株には見直し買いが入りやすくなりました。
もっとも、ダウ平均株価の上値は重く、<トランプ次期米大統領>による関税強化などの政策もあり、インフレ率が高止まりするとの懸念があります。来年の利下げペースを巡る不透明感が投資家心理の重荷となっています。
ダウ平均株価は、前日比99ドル27セント(0.22%)安の4万4148ドル56セントで終えています。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価は3営業日ぶりに反発、前日比347.65ポイント(1.77%)高の2万0034.90で終え、
(12月6日)に付けました最高値「1万9859.77」を更新しています。
S&P500種株価指数は、前日比49.28ポイント (0.82%)高の6084.19で終えています。