14日の東京外国為替市場で、円相場は4営業日ぶりに反発でした。17時時点では前週末の同時点に比べ93銭の円高・ドル安の「1ドル=157円45〜47銭」で推移しています。日銀が23〜24日に開く金融政策決定会合で追加利上げに動くとの思惑がくすぶっており、円買い・ドル売りが入りました。
14日の日経平均株価が大幅に下落したことも、「低リスク通貨」とされる円にとって支援要因となりました。
日銀の<氷見野良三副総裁>は14日、神奈川県の金融経済懇談会で追加利上げについて「タイミングの判断が難しくかつ重要」と述べています。23〜24日に開く金融政策決定会合での利上げを明確には示唆しなかったとして、円買い・ドル売りの持ち高を解消する動きがいったんは強まりました。ただ、<氷見野良三副総裁>は今月の決定会合で「利上げを行うかどうか議論し、判断したい」とも話しています。市場では「1月利上げの可能性を残した」と受け止められ、円売りが一巡した後は円買い・ドル売りが増えています。
13日の米長期金利は一時、(4.80%)と2023年11月以来の高水準をつけ、米株式相場の重荷となりました。14日の日経平均株価は大幅に下落して1カ月半ぶりの安値をつけ、「低リスク通貨」とされる円には買いが入っています。