「１ドル＝１５５円６７銭～１５５円６９銭」（１月２８日）

２８日の東京外国為替市場で、円相場はほぼ横ばいでした。１７時時点では前日の同時点に比べ３銭の円安・ドル高の「１ドル＝１５５円８９〜９０銭」で推移しています。

＜トランプ米大統領＞が関税を強化する姿勢を示したと伝わり、日本時間２８日の取引で米長期金利の低下が一服して円売り・ドル買いが出ています。日経平均株価が大幅安となったのは円相場の支援材料でした。

日本時間２８日、米ブルームバーグ通信は、＜トランプ大統領＞が全輸入品に課すと公約してきた一律関税について、（２．５%）より「大幅に高く」設定したい考えを示したと伝えています。米国でインフレが再燃するとの思惑から米長期金利が上昇し、日米金利差が拡大した状態が続くとして円売り・ドル買いが出ました。国内輸入企業など実需筋の円売り・ドル買い観測も円相場の重荷となり、１６時５０分すぎに一時「１ドル＝１５５円９６銭」近辺まで下げています。

円は８時すぎに一時「１ドル＝１５４円５３銭」近辺まで上昇でした。中国の人工知能（ＡＩ）企業「ディープシーク」が低コストの生成ＡＩモデルを開発し、ＡＩの投資需要が減少するとの見方から、日米で半導体関連などハイテク株が急落でした。投資家の運用リスクを取る姿勢が後退し、「低リスク通貨」とされる円には買いが先行しました。