<神戸地方裁判所増築棟> @中央区橘通2丁目
Dec
17
裁判所に出向くたびに、工事中の現場を横目に見ていましたが、本日足場が解体され、新しい増築棟の姿を眼にすることが出来ました。
「ふむ」
本館も、昭和50年代後半より、解体新築か現地保存とかで、随分物議をかもし出しました。最終的には、ルネッサンス様式の煉瓦の外壁を残し、内部は全面改修、近代的な材料・工法であるハーフミラーのカーテンウォールを用いた折衷案に落ち着いた経緯があります。
たとえて言うならば、袴をはき、蝶ネクタイをしているような違和感のデザインで、そのときにも「ふむ」と感じました。
その時代の社会状況として「よし」としなければいけないようです。年月を積み重ねれば、これはこれなりにまたランドマークとしての価値もでてくることだとおもいます。
同系列の家庭裁判所は、すべて新築工事ですので、近代的な材料・工法を用いてのデザイン手法で、まだまとまりがあるようです。
今回の増築棟は、ハーフミラーのカーテンウォールをデザインの要として用いられています。が、外壁が銀色のリブパネルですので、これまた違和感を感じてしまいます。
やはり、同一敷地内であれば、本館との統一感を持つべきだと思います。
本館に準じて、外壁は煉瓦を主体にまとめれば、少しは落ち着いた空間になったと思います。