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この時期には、花が咲き終わり実が茶色く変色していなければいけませんが、まだまだ元気な様子で、ムクロジ科の【フウセンカズラ(風船蔓)】の花が咲いています。
4弁の5~6ミリしかない小さな花を咲かせますが、この花を楽しむというよりは、ホオズキのような風船状の果実を観賞するために植えている方が多いと思います。
花は葉脇から伸びる長い柄のさきに数個咲き、ホオズキと違い蔓性で巻きひげで伸びてゆきますので、「カズラ」とつけられています。
ホオズキは丸い大きな実がひとつできますが、この【フウセンカズラ】は3室に分かれていて、ひとつづつの部屋に種子がひとつでき、白いハート型の模様がついています。
実が紙風船の形をしているのは、ホウズキのほかに「オオセンナリ」や 「フウセントウワタ」 がありますが、この【フウセンカズラ】が一番風船らしい形だと思います。
【コセンダングサ(小栴檀草)】は、世界の温帯から熱帯にかけて広く分布しているキク科の花で、日本では明治時代に確認されている帰化植物です。
「セイタカアワダチソウ」と同様、河原や空き地に広く生育しているのをよく見かけます。
小さな頭花は筒状花のみで、キク科の特色である舌状花はありません。
なんといっても、写真のあるように<そう果>と呼ばれる種子が特徴的で、先端にするどい棘を持っています。
花がなくても、棘が2本なら、「アメリカセンダングサ」、3~4本ですと【コセンダングサ】と判断できます。
「動物散布」と呼ばれ、この棘が動物などの毛に絡まり、広く散布の媒体となります。
「オオオナモミ」の実と同じく、俗に呼ばれる「ひっつき虫」の仲間です。
衣服に付きますと、取るのに手間がかかりますので、野原を歩くときには要注意です。
前回の(6)で、今年の【オシロイバナ】の記録は最終かと思っておりましたが、(7)回目として登場です。
この突然変異種、さすがに最後の時期のようで花弁に元気がありませんでしが、それでも白地に紅い模様、楽しませてくれました。
花弁(蕚)が、<紅+白=ピンク>にならないのは、「トランスポゾン」という「動く遺伝子」の為で、花弁(蕚)の成長過程でDNAの塩基配列の組換えが起こることで絞り模様が現れ、色が混ざることにはなりません。
お時間がありましたら、右サイドにあります「キーワード」検索で、【オシロイバナ】と入れ、絞り模様の面白さを再確認していただければと思います。
ミソハギ科の花で、メキシコを中心とした南北アメリカが原産地です。
1センチほどの小さな花で、花弁は6枚、蕚は筒状で6つに裂け、丈の低い茎に咲いていますが、分類としては低木に分けられます。
沖縄では緑化植物として普及していますが、気候的に通年花を咲かせる特徴が合っているのだとおもいます。
寒い時期にでも開花している小さな花、見ていてホッとさせてくれます。
【ペチュニア】は、南米産のナス科ペチュニア属に属する花の総称です。
和名では、「ツクバネアサガオ(衝羽根朝顔)」と呼ばれています。
この【ペチュニア】を、サントリーフラワーズと京成バラ園芸が共同開発した品種を「サフィニア」と呼び、サントリーフラワーズの登録商標です。
日本では育ちにくい花でしたが、日本の気候に合うように品種改良してから俄然人気が高まり、対抗してキリンビールは「キリンウェーブ」という名称で、園芸品種を発売しています。
写真の花も、単色の花弁ではなく、おそらく「ラベンダーレース」という品種だと思いますが、面白い紫色の模様は見ていて飽きません。
「ポインセチア」や 「ハナキリン」 と同様に、トウダイグサ科ユーフォルビア属で、メキシコ南部からエルサルバトル地域の原産の花です。
花と書きましたが、白色の花弁に見えるのは、「苞葉」と呼ばれる部分が白く色づきます。
日本では、この時期から1月下旬頃までが見頃です。
季節らしく園芸業界での「白雪姫」という流通名も、可憐な白い花弁を眺めていますと、言い得て妙だと感心してしまいます。
園芸品種の改良の技術には、驚かされるばかりです。
プランターできれいに咲いている【ペンタス】の、色のバージョンを集めてみました。
<紅色・赤色・桃色・白色>とありますが、それぞれ好みがあるようで、見ていて面白いですね。
アカネ科ペンタス属科の植物で、昨日紹介した、 【ハナキリン(花麒麟)】 と同様、この花もマダガスカル島を中心とした熱帯地方が原産です。
花弁は5枚で、やや反り返り、きれいな星型を見せてくれます。
開花は、秋から春先まで楽しめますので、クリスマス時期と相まって、星型が好まれて植えられているのかもしれません。
【ハナキリン(花麒麟)】とかわいい名称が付いていて覚えやすいのですが、トウダイグサ科トウダイグサ(ユーフォルビア)属という、難しい名称の分類になります。
マダガスカル等原産の花で、別名は「キスミークイック」と、これまたかわいい名称で、直径2センチほどの2枚の紅い花弁が、唇に見えるからでしょうか。
紅い花弁、正確には<苞葉>と呼ばれ、「ポインセチア」と同じく葉が変化したものです。
葉の基部には、長い鋭いトゲあり、これも托葉の変形です。
「~キリン」と呼ばれるのはトウダイグサ(ユーフォビル)属の植物によく付けられた名称で、「白樺キリン」・「亀甲キリン」・「姫キリン」などの名前が浮かびます。
和名の(花麒麟)は、どう見ても架空動物の麒麟の姿とは関係がないようです。
気候が例年通りでなく、お花も勘違いしているのか、今年は返り咲きの花を多く見かけました。
本来は春先に小さな白い5弁の花が密集して咲き乱れる、バラ科の【ユキヤナギ(雪柳)】です。
この時期なら、もう葉も落ちて、枝だけの寂しい姿を見せているはずですが、何と葉が紅葉して花を咲かせているという、不思議な現象を見せてくれていました。
このような現象が続きますと、開花時期と言う言葉が、死語になりそうです。
散歩しながら玄関先やお家の前でプランターを見つけますと、「なにか珍しい花はないかな」と、つい足を止めてしまいます。
【キンギョソウ(金魚草)】が、色とりどりに植え込まれているお家がありました。
<白と黄色・紅色・白と紫・白>と、きれいに4種類が揃えられていました。
その名の通り、花の姿がヒレを広げて泳いでいる金魚にそっくりで、中国でも【金魚草】で通じます。
南アフリカ原産のゴマノハグサ科キンギョソウ属の花で、別名「スナップ・ドラゴン」と呼ばれていますが、口を広げてパクリと噛みつきそうな龍に見立てた表現だと思います。
同じゴマノハグサ科の仲間として、【ネメシア】 の「バイカラー」の花を紹介したことがありますが、【金魚草】も品種の多いだけに、単体名まではとても分かりません。
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