『'23年鑑代表シナリオ集』@日本シナリオ作家協会
Aug
1
2023年に劇場公開されました日本映画の中から選りすぐりのシナリオを収録する「'23年鑑代表シナリオ集」(2990円・税込み)が、7月31日に日本シナリオ作家協会から刊行されています。
1952年から毎年、その前年を代表する優れた邦画のシナリオを収録してきた「年鑑代表シナリオ集」シリーズです。
2023年は、ファイル共有ソフトにまつわる実話をもとにした『Winny』、関東大震災の直後に発生した虐殺事件を題材に日本の負の歴史を描き出す『福田村事件』、密かに交際していた男性を交通事故で亡くした既婚者の女性の揺れ動く心情をつづる『ほつれる』、アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』の劇場版として因習渦巻く村の怪奇を描いた『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』、第2次世界大戦末期を舞台に<黒柳徹子>の自伝的物語をつづるアニメーション映画『窓ぎわのトットちゃん』など、11作品のシナリオが掲載されています。
アニメーション作品が選出されるのは、<片渕須直>の『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』以来4年ぶりになります。今回のように同じ年にアニメーションが2作品同時で選出されるのは珍しく、<宮崎駿>の『となりのトトロ』、<高畑勲>の『火垂るの墓』が掲載された1988年版以来、35年ぶりとなります。