フェレット装甲車は動くのか?
Apr
30
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先日、お送りいたしました図面の22番の ”BUSBER OPARATING SLEEVE” が、ボトム側でフリーの状態になってます。
構造上、クラッチペダルを踏み込んだときに、この ”BUSBER OPARATING SLEEVE” が、図面11番の ”BUSBER”を持ち上げ、
その際に、図面17の ”BUSBER SPRING” が縮むことによってクラッチスプリングの役目をしてると思われます。
しかし、現車は、クラッチペダルを踏み込んだときに、アッパー側はきちんと作動してるにもかかわらず、ロアー側は、22の ”BUSBER OPARATING SLEEVE” の
最下端にあるボールジョイント形状のものが上下に動いてません。スリーブ状のものがボールジョイントを残してスライドするだけです。
この辺は、オイルに浸かってるので手の感触での判断ですが、22の ”BUSBER OPARATING SLEEVE” は、”SLEEVE” の名の通り、パイプの両端にボールジョイント状の
金属が取り付けてある感じです。(おそらく溶接ではないかと思います。)
この部品の名称に ”SLEEVE” という言葉が使ってありますが、山崎様から送っていただいた資料には”ROD”という言葉が使ってあります。
そのことから考えても、この ”BUSBER OPARATING SLEEVE” は、1本のスリーブ、上下2個のボールジョイントという3つからなる構成部品というより1本の棒ではないかと考えてます。
その仮定が正しければ、3つの構成部品から1本の棒に加修することで、クラッチが作動しないトラブルは解決するのではないかと考えてます。
文章にすると、短時間でできるような作業ですが、添付しました写真の ”2 SPRING COVER” の下側奥のボルト(1本だけ緩めてるやつです。)が、いまにも折れそうなくらい固く、
緩むところまで緩めては、潤滑剤を塗って閉めこんで、また緩めて潤滑剤を・・という作業を4時間かけてやっと外れたしだいです。
また、使われてるボルト&ナットも、イギリスインチ、USインチ、ミリと混在してるので、そのへんでもスムーズに作業が進んでおりません。その辺はご理解ください。
この後、GEAR BOX オイルを抜いて作業を進める予定です。GEAR BOXにはオイルを抜くためのドレンが付いてますが、ドレンから抜くためには、車体底面にある12本のボルトで取り付けられてる
サービスホールを外すんですが、この部分を外すと、塗装を剥がしそうなので ”SPRING COVER”から吸い出そうと思います。
作業の過程で判ったことですが、山崎様からお預かりしてますマニュアルの図面と、現車は多少違ってます。図面では、”BUSBER OPARATING SLEEVE” の位置が ”BUSBER SPRING” の
前方になってますが、現車では、後方に位置します。おそらく、年式違いかタイプ違いではないでしょうか。
本日、横浜は曇天、気温20度前後ですが、FERRETの室内はサウナです。真夏の都会を走るには(真夏じゃなくても)クーラーボックスとキンキンに冷えた水が必要かと思います。
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【フェレット装甲車】