書籍名 <インターネットは永遠にリアル社会を超えられない> 著者 古谷 経衡(ふるや つねひら)さん (終章」より)抜粋 インターネットは現実世界での作業をより効率的に、合理的に処理するツール・・ 現実世界から独立した価値観を有する革新的な何かでもなければ、現実世界を圧迫し、凌駕する何かでもない。 もちろん、その中で発せられる声や反応というのは、現実の世論を代弁しているものではまったくない。 * ネットを拒みはじめる物流 運送大手の佐川急便はアマゾンとの取引をやめた・・<取引を続けても、コストがか さむだけで、旨味(利幅)がないから>・・ いま起こっているのは、まさに<物流のパンク状態>である。 増え続ける <アマゾンや楽天>など、ネット通販による宅配需要に対して、 現実の物流体制のリソースが、限界をこえてしまったのである。 <物流のパンク状態>は、少量小口の個人向け荷物による全体リソースの圧迫、と いう問題とともに <トラック運転手が深刻な人手不足>であることが起因している。 <日本からほとんどの実店舗がなくなる??>とか <アマゾンに既存の本屋が淘 汰される>などという危機感が聞こえてくるが・・ <ネット通販の趨勢>は、現実の物流によって抑制されるだろう。 <単価の低い商品>は、送料が値上げされると <旨味>が、なくなるでしょう。 これだけ隆盛をしていると思われる <ネット通販>ではあるあが、逆席的にいえば <小売業の96%は実店舗の売り上げ>で占められているのである。 <ネット通販>で人気の商品と、実店舗で人気の商品とは、往々にして性質が違う (見た目は似ている)ことが多い。 この重要な事実を見逃してはいけない。 小生も通販の価格に釣られて購入して・・<失敗~失望>したことが度々あります。