書名~ <移民都市の苦悩と挑戦 > 著者~ 東 自由里 (あずま じゅり)さん~ 立命館大学・産業社会学部 教授 進藤 修一(しんどう しゅういち)さん~ 大阪大学大学院・言語文化研究所 教授 ヒト、モノ、カネが集中し、様々な人種や民族、宗教、文化が交錯するグローバル都市(金融都市)・・ ニューヨーク(移民が蠢く躍動都市)と、フランクフルト(多民族都市)・・ 都市の移民統合政策は、時には衝突しながら国家の政策そのものを変えていくほどの影響力をもっている。 ニューヨーク市の人口が減少し始めたにも関わらず移民人口が増えている フランクフルト市には150を超える国~民族の人びとが生活している。 現在・・アメリカもドイツも多くの移民の対応に苦労しています。 * 特に<印象>に残ったのは・・ <秩序は人生の半分>とはドイツ人がよく使う言葉である。 ドイツ人は生活の <秩序>、すなわち <規律>も非常に重視する。 ドイツの< 遵法意識>は異常とさえいえる。 まったく自動車のこない路上の赤信号を無視して、通行人に厳しく注意される。 自転車専用道路をうっかり歩いていると、自転車で追突されたうえに <車道だ!>と叱責される。 帰宅しても安心できない。 学生寮のパーティで、学生が深夜に羽目をはずしたら、即座に近隣住民から通報を受ける。 すべては<ルールを破る>ほうが非があるので・・ドイツ人は規律の遵守をなによりも大切にする。 ギリシャの <金融支援交渉>で <ドイツのメルケル首相>の、毅然たる態度が理解できます。