壮絶な<がん>との闘いに勝利?
Nov
16
著者~ 高山 知朗 さん ~ IT企業・オーシャンブリッジ会長
出版社~ 幻冬舎
著者の高山さんは、40歳の時に脳腫瘍、42歳の時に白血病と、2回の異なるがんを経験された。
5年生存率はそれぞれ25%と40%、かけ合わせると10%だった。
<幼い娘が成人するまでは絶対に死にたくない>・・
治療成績のよい病院を探し、海外の論文を読み、医師ととことん話し合った。
そうして心から納得して選んだ<手術、放射線治療、抗がん剤治療の西洋医学・三大療法>のみで寛解し、45歳の今日まで生き延びている。
アップル創業者のスティーブ・ジョブズ氏が、当初は手術を拒否し、代替療法での治癒を目指したようで・・手術が遅れたことを後に本人は非常に後悔したとのことです。
川島なお美さんは、手術を受けた後、抗がん剤治療を拒否し、金の延べ棒で身体をさするという民間療法に頼ったようです。
二人のような例もあげて<代替療法・民間療法・食事療法>は三大治療の補助とすべきと結論付けている。
半面・・医者に殺されない47の心得・・医療と薬を遠ざけて、元気に、長生きするのベストセラー
<近藤誠医師>を明確に否定・批判している。
がんもどきや、抗がん剤無用論や、放置療法などの極論に惑わされないように、患者さんに警鐘を鳴らしてくれている。代替医療に期待しすぎると取り返しがつかない
小生は、高山さんを含む現役世代では<精神力>の強い方々にはお勧めできると考えるが・・高齢者や弱者の方にはいかがかと考える・・
体力のない方が<手術や放射線治療等>の過酷な療法を受けて、通常の生活ができずに多少延命してもどうでしょうか・・
高山さんは、病気を一時的に抑えても<再発・転移>の不安もあるだろうし・・10%の可能性の延長は・・奇跡に期待するしかないのではないか・・
本を読んだ読者としては・・他人事ですが娘さんが成人するまで生き延びてほしいと願います。