会合の後、東京オリンピックを観戦した事もある知人達をも伴って、
昔話をしながら散歩・・東京オリンピックに縁ある、、、
以来、東京に止まったフランス人が開いたCafeを訪ねた。
創設者は、すでに故人だが、粋な雰囲気は、受け継がれている。
店名、A.Lecomte(ルコント)ご存知の方もおありだろう。
フランス人による日本最初のフランス菓子専門店である。
ケーキ類は、美味であることは、言うを待たないが、
知人達を案内したのには、
フランスの何所の街角にもあるカフェスタイル・・・
お茶とパンを頂くのが目的であった。
近い将来西欧に出向くだろう若者達にも知らせたかった。
目の前に置かれたホットチョコレート、
そして、皿にのったクロワッサンとアップルパイ!!
アンドレ・ルコントの味を忠実に受け継いでいた。
遥か昔・・ルコントさん自らが給仕してくれて
「これおいしいねぇ!!」とウインクする姿を思い出す。
気さくな方であった。今日のスレッドの本題はこれから・・・^^。
以前、僕のスレッドにコメントを載せてくださった方が、
クリスマスケーキを掲載してくれていた、そのお店訪問。カフェのはしごをするつもりはなかったが、
かつて、神田の古書店街をまわったあと、
訪れたい店が、画像のエスワイルだった。
1年ぶりのエスワイル。ここのモンブラン・オ・マロンは絶品である。東京でこれほどのものを食せる店は、おそらくないだろう。
店名にピィ〜〜〜ンと来られる方があれば、
その方は、かなりのフランス料理人通。
S.Weil とは、人名である。昭和2年12月に横浜ニューグランドホテルが誕生した。
その初代料理長が、スイス人のSaly Weilであった。
その愛弟子、菓子職人(パティシエ)に大谷長吉があった。
その大谷氏が神田に開いた洋菓子店名に冠したのが
「エス・ワイル」。
資料によれば料理長を「エスワイル」と呼んでいたとある。
それを店名にした大谷長吉がいかに畏敬の念を抱いていたかが
伺われる。
2代目大谷龍一氏は、ヨーロッパでながきに渡り、
又、ワイルの支援をも受けた
存命(失礼だが)では数少ない方でもある。
味は、天下一品であるが、店のスタイルは、
お洒落な昨今の菓子店とは少々異なり、
平凡な店構えであった。
そんな東京・神田のお店が2004年9月に閉店された時、
僕は、驚いた以上に寂しかった。
それが移転とわかった時は、ほっとしたと同時に嬉しかった。
移転先に伺った時は、なんと小さなお店にしたんだろう??
と驚いた・・・!?!
カウンターに5席しかないスペース・・・
ショウケースの後ろで注文する度に
その場でケーキを完成させ出してくれる。
こうした二代目、大谷龍一氏の姿勢、
職人のあるべき姿を見た。
「Authentic・・・由緒正しい、本物の、確かな」
Authentic & Deliciousと僕には映る。
注文したモンブラン・オ・マロン、筆舌に尽くしがたい!!ザッハトルテを注文すれば、
生クリームがたっぷりと添えられている。
まさに西欧流の出し方である。
ドイツでは、ケーキを注文する時に、
”ミット・ザーネ”と言ったものであった^^。今の社会にこのようなお店もある、と紹介したい。
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