《 “ツクシ(土筆)と飛び鉋!!” 朴訥・/・視感》 スギナ(杉菜)=ツクシ(土筆)、今年は見つけられなかった。 ツクシは、短命。 胞子茎だが、食材としても春を代表してるか。 例年、当たり前の様に森の中で失敬していたが、今年は無し。 ちょっと残念だが、来年は何処かで探せるだろう!?! そんな心配より稀少植物の環境が悪化したことが心配だ、、、。 * * * * * 残念な気持ちを引きずり熱海に出掛け、和食の妙に舌鼓。 気分よく帰宅すると、知人がツクシを沢山届けてくれていた。 如何に調理する!?!って。久し振りにわくわくする。 家内と色々考えて、「土筆の玉子とじ」を作ることにした。 それに似合う器、盛り付ける器を何にするか?? 好きな器を選んでいると、俺を使えって出てきたのが画像の器。 飛び鉋と云う技法を用いた表情が、どこと無く野草に合うではないか。 飛び鉋(とびかんな)って、木材を削り出す鉋とは違う。 反発性の良い古時計のゼンマイを加工したものを使ったりする。 それを轆轤(ロクロ)で回して器に刃先をあて巧みに削っていく。 熟練の成せる技。連続した模様は、刻印したように器面を削っている。 この技巧、九州の小石原(こいしわら)、小鹿田焼(おんた)が有名。 民窯と呼ばれている窯だ。同様の形で焼き物を沢山造っている。 創作的一品物ではない。職人と呼ばれる人々が同じ物を造っている。 だが、同じように見えるが、焼き具合等で微妙に違う(それがいい^^)。 又、そうした器の中に窯変等で、見事な姿を見せるものがある。 古いものだが、国宝に指定されてるものもある。用と美の極致だ。 日常で使う和食器とは申せ実に瀟洒で、食事をより楽しませる。 食器を選ぶのも楽しい。食卓を盛り上げる演出でもある。 旅先での食事、見事だった。が、身近な山菜での食事もいい。
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