《襍草・/・古往今来169》野原薊?

野薊・・野原薊、どちらだろう? 花名はややこしい!!
総苞の感じで・・・野原薊に。。。秋だしね。

ノハラアザミ(野原薊) キク科(Asteraceae/Compositae)
学名:Cirsium tanakae (Franch. & Sav.) Matsum.
  ;Cirsium oligophyllum (Franch. et Savat.) Matsum.

野原薊(ノハラアザミ)はキク科アザミ属、日本固有種。
北海道から本州の中部地方にかけて自生分布。
草丈は60センチから100センチ位。
茎は真っ直ぐに伸び、上部で枝分かれをする。
根際から生える葉は花期にも残り、羽状に深く裂ける。
茎につく葉は上部ほど小さく、つけ根では茎を抱く。
開花時期は8月から10月。
頭花は紅紫色で、枝の先に直立してつく。
頭花は小さな筒状花の集合体である。
ときにほとんど柄が無く2-3個集合して付くことがある。
筒状花は両性花で雄しべと雌しべをもつ。
花の先にある針のような棒が雄しべである。
花の後にできる実はそう果。
(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)。
名前のよく似た野薊(ノアザミ)は、開花時期が早く5月から8月。
また、野薊(ノアザミ)は頭花のつけ根にある総苞がふくれて粘着する。
野原薊(ノハラアザミ)は、総包片が短い針状になりやや反り返る。
全草を生薬で小薊(しょうけい)といい、強壮、利尿、止血、消腫の薬効がある。
属名の Cirsium はギリシャ語の「cirsos(静脈腫)」。
静脈腫に薬効のある植物につけられた名が転用された。

9月17日誌「大和市泉の森」

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《襍実・/・古往今来168》橡の実

地面に落ちて間もないか!?! まだあおあおしてる。

クヌギ(橡)    ブナ科(Fagaceae)
学名:Quercus acutissima

秋の里山探索で楽しみの一つ「ドングリ」探し。。!
中でもクヌギの果実を見ると過ぎ去りし灼熱の夏が偲ばれる。
地表に落ちた真ん丸のドングリの実。クヌギの果実だ。
樹液が豊富で、クワガタ、カブトムシ、コガネムシ等々多くの昆虫が集まる木だ。
昆虫採集に出かけた子ども期を思い出す。
ドングリの実は、幾種類もあるが、大きさ、風格でクヌギの実が一番。
アベマキの果実(ドングリ)は、クヌギのそれとよく似ている。


9月16日誌「大和市泉の森」

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襍囈・/・叛逆のろれつ》白彼岸花って!?!


シロバナヒガンバナ(白花彼岸花) ヒガンバナ科(Amaryllidaceae)
学名:Lycoris albiflora Koidz.
別名:白花曼珠沙華(シロバナマンジュシャゲ・白花曼殊沙華)
英名:Cluster-Amaryllis 
ヒガンバナ科ヒガンバナ属(リコリス属)
多年草(耐寒性球根植物)・・・東北以南
開花期:9~10月
出葉期:10~翌年5月
原産地:中国、台湾、沖縄、九州
(ちょっと細かく記した)

ブログルのホームを覗いたら、「白花彼岸花」をアップされてる方が多く見えた。
昨年、里山で植栽されたと思える「白花彼岸花」に出会った時!?!
なんでここに彼岸花が?と。里山は野生・生態系を堅持して欲しいと思っていたから。
昨今の里山は、自生地的ではなく、動植物園化してる、と密かに憂いていた。
これは、個人の勝手な思いでしかないのだが・・・。
日本は、園芸天国で、其の技術といえば江戸期より栄々と積み重ねられている。
世界に誇れる、園芸技術、これはこれで、誇りに思っている。

扨、さて、本題に戻って、「ヒガンバナ の白花種」について。
「紅白でおめでたきかな曼珠沙華」と詠んだ方が居られた。
紅白の彼岸花を目の前にして、園芸家は、翌々考えて交雑種をつくるものだと感心仕切りだった。
ヒガンバナとショウキズイセン との交雑種くらいは、知っていた。
だが、わずかにクリーム色がかった花、淡いピンクや、オレンジ色がかったのもある??
ヒガンバナの種からは繁殖できないと聞き及んでいた。
交配の元は、コヒガンバナか??園芸種では中国原産のシナヒガンバナが用いられてると資料にある。
白花曼珠沙華(シロバナマンジュシャゲ)。。。シロバナマンジュシャゲ・・!?!

ある所では、白花曼珠沙華(シロバナマンジュシャゲ)はヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草で、
鍾馗水仙(ショウキズイセン)と小彼岸花(コヒガンバナ)との自然交雑種である。
草丈は30センチから50センチくらいである。根際から生える葉は線形である。
彼岸花(ヒガンバナ)よりも太く、鍾馗水仙(ショウキズイセン)よりも細い。
葉のある時期には花は咲かず、花期には葉がない。開花時期は9月から10月である。
花の色は白く、ピンクのぼかしの入るものもある。
花びら(花被片)は6枚である。強く反り返るが、彼岸花(ヒガンバナ)ほどは反り返らない。
また、縁の皺も弱い。雄しべは6本で、先に花粉をつける。
花粉をつけていないのが雌しべの花柱である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
結実することは稀である。鱗茎にはアルカロイドを含み、猛毒である。

こんな解説がなされてもいる。

「曼珠沙華」とは梵語(サンスクリット語)で「紅色の花」を意味する。
白花彼岸花(白花曼珠沙華)・・なんとも不可思議・・!?!
俳句では「曼珠沙華」、「彼岸花」が秋の季語である。
属名のLycoris はギリシャ神話の海の女神「リコリス(Lycoris)」の名、美しさを称え名付けられた。
種小名の albiflora は「白い花の」という意味である。
・・・束の間に果てる夢ならこの夢に  白無垢を着て曼珠沙華咲く・・・という句もあった。

シロバナヒガンバナ(白花彼岸花)とは・・・ヤッパリ不可思議だ。

・・・以下に少し詳しく・・・
白花彼岸花は、
中国原産のヒガンバナ(支那彼岸花)の赤花種二倍体変種(Lycoris radiata var. pumila hort.)と
中国・ビルマ・日本南部に自生する黄花種のショウキズイセン(鍾馗水仙;Lycoris aurea (L'Her.) Herb.)
との自然交雑から生まれたと、資料にあった。
白花と言っても、完全な白ではなく、黄色やピンクが混ざる変異があるとのこと。
それは、ショウキズイセンが何種類かに分かれていて、
これらの組み合わせによって純白種や色の付いたものが出て来るのではないかと思われているようだ。
白色のものを Lycoris elsiae、ピンクが混ざるものを Lycoris houdyshelii とする見解もある由。
リコリス交配の染色体について解説は、草と木と花の博物誌HP「ヒガンバナと呼ばれる植物」ヒガンバナ属の分類を参照してください。
「草と木と花の博物誌」ネット社会だからこそ簡単に覗ける資料、感慨深いものがあります。

別の解説では、、、
<シロバナヒガンバナの由来>
秋の彼岸の頃に野山を彩る真っ赤なヒガンバナ(Lycoris radiata)は3倍体で不稔ですが、2倍体には種子が出来ます。
この2倍体に近縁の黄色のショウキズイセン(L.aureaという学名でしたが、現在はL.traubiiが採用されているようです)が
交雑して生じたのが、シロバナヒガンバナと言われています。
赤と黄色の「種」が交雑して白花になる。おかしな話ですよね。
でも赤い色素、リコリシアニンの生合成をショウキズイセンの遺伝子が阻害し、
同時に黄色の色素(カロティノイド~カルコンのいずれか)のそれをヒガンバナの遺伝子が阻害するとすれば、
白しかありえないということになります。
ただその阻害は、必ずしも完璧ではありません。
ですから純白の他に、微妙な遺伝子型の違いで薄いピンクがあったり、薄い黄色があったりするわけです。
ところで、キツネノカミソリとショウキズイセンとの間にも、種間雑種があります。オオスミとベニサツマがそれです。
この場合は、色素合成に対する異種遺伝子の阻害作用が緩やかなためか、
雑種の花色は赤い色素と黄色い色素が入り混じった樺色~橙朱色を呈します。
ただキツネノカミソリとショウキズイセンの自然の開花期は、前者が7中~8上と夏咲きなのに対して、
後者は秋の彼岸頃と大きく食い違っています。これでは雑種の出来ようがないではないですか!?
その謎を解くために、キツネノカミソリの開花期を調べてみました。
すると九州北部のキツネノカミソリは、なるほどモノの本に書いてあるとおり夏咲きですが、
南に下がると夏咲きのほかに秋咲きが出てくること、それも南の方ほどどうやら開花期が遅くなることが判ってきました。
それで最後は、雑種が濃密に分布する指宿周辺を精査することにしました。すると“在った“のです。
山川成川地区の民家でショウキズイセンとばっちり時を同じくして開花しているキツネノカミソリを発見しました。
1984年秋の彼岸のことでした。
当時、国鉄勤務の民家の方(九州北部出身)は、このキツネノカミソリを私は「ボケヒガン」と呼んでいますとのこと。
キツネノカミソリにしては、花期が“呆けている”というわけです。
でも呆けているが故に、貴重な種間雑種が生まれることになったわけで、
花の中にはこのような出会いもあったのかと感無量なものがありました。


いろいろな植物で種間雑種が生まれる・・・自然界の妙としか言えません。
遺伝子の組合わせは、尽きることを知りませんが、そら恐ろしくも思います。
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《襍草・/・古往今来167》釣舟草

独創的な手提げ提灯に映る^^)。
異なった株径の花は、微妙に色が違う。これ又面白い。

ツリフネソウ(釣舟草)   ツリフネソウ科(Balsaminaceae)
学名:Impatiens textori Miq.
別名:ムラサキツリフネ

茎は直立し茎高50-80cm位。多汁質でよく分枝し、節は太くなる。
葉は長さ4-18cm位の卵形で互生。葉腋から斜上し花序に7-8花を咲かせる。
花は径3cm位の紅紫色。花柄に赤紫色の腺毛がある。
さく果は披針形で熟すと種子をはじき飛ばす。山麓・谷川等、湿ったところを好む。
山梨県の御坂峠、トンネルが出来て峠越の旧道はほとんど車が通らなくなった。
太宰治の短編『富獄百景』に「富士には月見草がよく似合ふ」とある。
御坂峠の道路脇は野草の宝庫になった。ここのツリフネソウは、見事だ。
花茎の下部に毛のないものをナメラツリフネソウと呼ぶ。
(トガクシツリフネ Impatiens textorii f. nudipedicellata)

泉の森には、キツリフネの群落が数箇所あるが、この ムラサキツリフネは余りみない。
水車小屋の脇、1箇所で確認できた。

9月15日誌「大和市泉の森」

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《襍木・/・古往今来166》野蕗

全体像を見せると、花がよく分からない^^)。
単に撮り方が下手なだけm(._.)m。
上から、アップシてみると緻密!!

ノブキ(野蕗) キク科(Asteraceae/Compositae)
学名:Adenocaulon himalaicum Edgew

木陰や湿気の多いところに生える、茎高60-100cm位の多年草。
地下茎が横にはい、茎は直立し上部で分枝する。
葉は下部に集まってる。葉柄に翼があり毛が密に生えている点を除きフキの葉に似る。
花は白色で花茎の先に雄花を中央にして回りに雌花が集まって咲く。
果実には粘腺点があり他の物にくっついて分布する。
フキの仲間だが食用ではなく、腫物、切り傷、かぶれ等の薬草として古くから用いられてきた。

9月14日誌「大和市泉の森」
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《襍草・/・古往今来165》糸瓜


ヘチマ(糸瓜)  ウリ科(Cucurbitaceae)
学名:Luffa cylindrica (L.) Roem
別名: イトウリ(糸瓜)

熱帯アジア原産のウリ科のつる性1年草。
子供の頃、ヘチマ水とかヘチマタワシを作った。
沖縄では、ヘチマを「ナーベラー」と呼び、20cmくらいの若い果実を炒め物等で食すと聞いているが、、、。
繊維の少ない品種があり、柔らかい食感で、ゴーヤーと並ぶ沖縄の代表的な夏野菜、納得する。
暑さ・日差しに強く日よけとしてフェンスに絡ませたりと、意外と情緒がある。
ヘチマを「糸瓜」と書くが、これはヘチマを乾燥させ繊維状になる果実の姿に由来。
ヘチマの黄色い花は、「シャン」と見事に咲き誇る。

9月13日誌「大和市上草柳」

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《襍草・/・古往今来164》大錦草


オオニシキソウ(大錦草) トウダイグサ科(Euphorbiaceae)
学名:、Chamaesyce nutans

普段よく通る近くの公園、野草が伸び放題。だがこの季節、見違える表情を見せる花。
「オオニシキソウ」ルーペで覗いてみないとよくわからないほど可愛い。
日本の在来種であるニシキソウ(錦草)は、昨今近間では、全く姿を見なくなった。
明治時代に北米原産のオオニシキソウ(大錦草)とコニシキソウ(小錦草)が帰化。
近年では、帰化種が在来種を圧倒しているんか!?!
白い花弁に見えるものは蜜を分泌する腺体の付属体(杯状花序[cyathium])で花弁ではない。
雌雄異花で、雌花は雌蕊1個、雄花は雄蕊1個だけからなる(雄花の付け根には、継ぎ目がある)。
雌花1個と複数の雄蕊が苞葉でできたカップの縁に白い花びらのようなものがつく。
カップの出口を塞ぐように緑色の腺体が取り巻いている。
なんとも風変わりな花序を持つ花で、見ていて飽きない。

9月12日誌「大和市西鶴間」

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《襍木・/・古往今来163》百日紅!?!


サルスベリ(猿滑り) ミソハギ科(Lythraceae)
学名:Lagerstroemia indica L.
別名:百日紅(ヒャクジッコウ)

江戸時代に渡来したとされる樹木。樹皮は褐色で滑らか。
紅紫色の花をつける。花期が長いので百日紅(ひゃくじつこう)とも言う。
幼少期、居た家に大きなサルスベリの木があって高みの見物でよく登った。
5メートルほどの崖上にあり崖に柿の木が3本あった。
悪餓鬼どもが、柿を取りに来る。番兵は、犬達だった。
犬が吠えると・・・!母が出て行って子供達に進呈していた(渋柿)。
庭にあった柿は、とっても甘い。それを一緒に持たせていた。



9月11日誌「自宅」

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《襍感・/・古往今来161》葉の風情

抜け殻に夢中でなんの木かしっかりと觀察していない???
アケビの葉に似ているが?

午後からの来客の前に少し散歩をしてきた。

早朝は、霧雨だったが、良い天気になった。
昨夜から来客の準備をしていてPCに向かえないで居た。
漸くネットを覗くとテニスの錦織君の話題でいっぱい。
何を右往左往して報道してるんかい!!が、感想。
最初のグランドスラム(四大大会)“準優勝”快挙ではないか!!
錦織君ご本人は、冷静沈着。次の大会に期待したい。
マスメディアは、話題にするだけで・・商売に!?!
表彰式のインタビューで「手痛い敗北だったが、決勝まで来たのはハッピーだ。」
これから暫くは、追いかけられる。マイペースを祈り希したい。

一寸湿っぽい里山の中を歩いていて、「残像」的光景に出くわした。
木の葉??裏に蝉の抜け殻が・・・!
今年は、蝉の声が少ないって感じていたが、手付かずの里山地面は、安泰か???
晩夏・・初秋を感じる色・あかり・・光景だった。

9月9日誌「大和市・泉の森」
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《襍草・/・古往今来160》吾亦紅

花が凝縮してるって感じがする。
黄色い物??がって・・・見てると動いてる、いきもののようだ??
これが、花蜘蛛か???

ワレモコウ(割れ木爪、吾亦紅) バラ科(Rosaceae)
学名:Sanguisorba officinalis L.
別字: 吾木香、我毛香、割れ木爪

里山等で乾燥した日当たりのよい草地や山の草原に多く見られる。
離弁花で高さ1m。晩夏から秋にかけて長さ1~2cmの花の集まり(花序)をつける。
花は黒っぽい赤色で直径約2mm位、花びらはなく4枚の萼片があるだけ。
ススキと一緒に中秋の名月に生ける風習のある花。ドライフラワーにもなる。
地下茎を干したものを地楡といい、薬用になる。
サングイソルビンというサポニンの一種とタンニンを含み、血止めにも使う。
サポニンは、広く植物にある物質で水にとけて泡をつくり薬の作用がある。
若葉はゆでて苦味をとってから食用にもされる。
秋の七草の1つ。秋の七草は春の七草と違い薬効のある植物が選出されている!?!
火傷・湿疹の治療薬とも資料にあったが、使い方は我、知らず。
我が家では、中秋の名月、十五夜にぼたもちをお供えしていた???
花を生けるにしても、裏山等の野原で花を切ってきて生けていた。
今の時代、こんな事をする方は少ないだろう。否、野の花を摘むことも憚れる。


9月8日誌「大和市・泉の森」

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