《襍草・/・古往今来197》沖縄雀瓜

熟したら食べれるか??西瓜みたい^^)。

オキナワスズメウリ(沖縄雀瓜) ウリ科(Cucurbitaceae)
学名:Bryonopsis laciniosa

公園の管理センタ-前でかわいい実を見つけた。
沖縄を含む南西諸島に自生するとあった。
今の時代は、現地に行かなくとも実物と出会える。感謝、この上ない。
つる性の植物で、センターではグリーンカーテンとしていた。
これも夏の名残・・・実は、熟すと赤くなるという。
ここは、紅葉シーズンに再訪しなければφ(..)メモメモ。
カラスウリに似るが、ずっと小さくかわいい。


10月15日誌「藤沢市長久保公園」


#ブログ

People Who Wowed This Post

《襍葉・/・古往今来196》葉団扇楓

紅・黄・・・どちらに染まるか、再度散歩せねば^^)。

ハウチワカエデ(葉団扇楓)  ムクロジ科(Sapindaceae)
別名;メイゲツカエデ, アカバナハウチワカエデ
学名:Acer japonicum Thunb. ex Murray

若葉が開くと葉の形・大きさからハウチワカエデの花であることがわかる
緑から黄色、黄色から赤へと変わるカエデ類の最も美しい時期。
紅葉の始まる頃の色あい変化が好きだ。
モミジとカエデの仲間の中では最も葉が大きい。
なお形がそっくりで葉が小さいものは コハウチワカエデ。
カエデの仲間は雄花と雌花が別、コハウチワカエデの花は薄黄色で色で区別ができる。
同じ種類でも気候条件、地理的条件などにより、紅葉になったり黄葉になったりするらしい。

研究者の目(筑波大)
民家や公園にある個体の葉裏には、毒針を持った黄緑色のイラガの幼虫がよく見られます。
この毛虫は別名「電気ムシ」と呼ばれており、刺された瞬間にビリッ!とした強い痛みが走ります。
その後10分ほど何かが刺さっているようなイライラした感じが続きます。
また、枝の又などに直径1cm程度のまるで鳥の卵のような質感をもった土色の繭がみつかります。(二階堂)
春の新葉、秋の黄葉はハウチワカエデが最も美しい季節です。
しかし新葉が展開したとき何やら真っ黒いものが葉全体に付いていることがよくある。
正体はアブラムシの集団。新葉が展開する前にカエデの幹を見て、
アリがいるようなら薬剤散布をしておきましょう。
せっかくの新葉と少し後に花を愛でる気持ちもなくなりますから。(中野好基)

花名の由来;
ウチワカエデは葉が天狗の羽団扇(はうちわ)に似ることから名がついた。
また、メイゲツカエデは秋の名月の光で美しい紅葉のおちるのも見られるという意味。

10月14日誌「藤沢市長久保公園」


#ブログ

People Who Wowed This Post

《襍木・/・古往今来195》天の川!?!

けなげ・・・!

ツバキ(椿)園芸品種「天の川」(Amanogawa) ツバキ科(Theaceae)
学名:Camellia japonica cv. Amanogawa
(純白中~大輪八重咲き、抱え咲き、筒蕊)

公園にあったツバキの葉に、またまた夏の置き土産を見つけた。
もっとしっかりとした幹にて脱皮してもよいだろうに^^)。
それでいてなんとも微笑ましく見えた。
「天の川」を渡る蝉等と思う。
荒海や 佐渡(さど)に横とう 天の川―松尾芭蕉―

裏日本は、厳しい冬に向かう。
荒れ狂う「日本海」の荒波の向こうには佐渡ケ島がある。
そこに見ゆる海・・・やはり「日本海」!?!


10月13日誌「藤沢市長久保公園」


#ブログ

People Who Wowed This Post

《襍木・/・古往今来194》幻のフルーツ!?!


フェイジョア(Feijoa)  フトモモ科(Myrtaceae)
学名:Feijoa sellowiana

公園で出会った若い実(果実)だが、どこぞで聞いた名前??
資料によれば、“幻のフルーツフェイジョア”とあった。
南米ウルグアイ原産の熱帯果樹。
現在は、ニュージーランドが最大の生産地らしい。
ヨーグルトやアイスクリームなどに加工される他、
乾燥させた果肉を使ったフェイジョアティーが広く飲用されていろ由。
日本には、1980年代にキウィフルーツと同じ時期に新果樹として紹介されたが、
栽培等の難しさからあまり普及しておらないのだとか。それ故、幻のフルーツ!!
「果実の外見は、グリーン色の卵形。大きさはキウイフルーツほどです。
果実には食物繊維が多く、又ポリフェノールは「チョコレート」と、
ビタミンCは「みかん」と同等ぐらいに豊富です。
果肉はクリーム色で柔らかく、内側のゼリー質の触感、独特の甘い芳香、
まろやかな風味は従来のフルーツには無いものです。
酸味と甘みのハーモニーがさっぱりして大人の味を堪能できます。」
資料より~ー。

生で食べられるチャンスは毎年11月、12月のわずかな期間。
1つ1つの果実を軽く手のひらで触り、
自然に樹から離れるものを収穫する(タッチピック)方法で収穫する。

初夏に咲く花は、花弁内側が赤褐色、外側が白色で分厚く、糖分を含んで甘みがある。
ハチドリ等の小鳥がこの花弁を摂食するときに花粉が運ばれるとか。
多数ある赤い雄蕊が目立つが、芳香はほとんどない。
果実は、パイナップルとバナナの中間の様な芳香がある。
生食またはジャムやゼリーなどの加工食品、果実酒などにも利用される。
果実の中には石細胞を含むため硬い部分とゼリー質の柔らかい部分が存在、
断面はゼリー質が花のような形をしており、果皮は硬い。
ニュージーランドは、世界最大の生産量を誇り、
ヨーグルトやアイスクリームなどに加工される他、
乾燥させた果肉を使ったフェイジョアティーが広く飲用されている。
最近日本でも認知度が上がっているようである。

目の前の実を見ながら12月頃に、熟した果実となった姿を見てみたい、と思った。




10月12日誌「藤沢市長久保公園」


#ブログ

People Who Wowed This Post

《襍木・/・古往今来193》槐の実


エンジュ(槐)     マメ科(Fabaceae)
学名:Styphnolobium japonicum
別名: アカシア

公園を散歩してると立派な豆が沢山ぶら下がっていた!?!
街路樹に使われているが、夏の薄緑色の花、これ又人気がない。
だが、これからの季節、冬の黄葉は、見応えがある。


10月11日誌「藤沢市長久保公園」


#ブログ

People Who Wowed This Post

《襍木・/・古往今来192》檀の実


マユミ(檀、真弓) ニシキギ科(Celastraceae)
学名:Euonymus sieboldianus Bl.

秋にできる赤い種、遠目に見ると赤い花が咲いているように見える。
春咲くまゆみの花は、とても地味で余り関心が持たれないようだ。
今どき、一寸・・山間に登るとオオツリバナやこのマユミの赤い実が見れる。
秋を実感できる風景だ。マユミは、字のごとく弓を作る材料に使われた由。

10月10日誌「箱根仙石原」

#ブログ

People Who Wowed This Post

《襍草・/・古往今来191》特定できない黄色い花!?!

この花名は???

アキノキリンソウ(秋の麒麟草) キク科(Asteraceae)
学名:Solidago virgaurea subsp. asiatica
別名: アワダチソウ
又は、
ミヤマアキノキリンソウ(深山秋の麒麟草) キク科(Asteraceae)
学名:Solidago vigaurea ver. leiocarpa 
別名: コガネギク

秋の麒麟草、深山秋の麒麟草共に個体の変移が大きく断定できていない。
どちらとも言えず・・・?
山間の草原にぽつんと一株、楚々と立っていた。

高さ30cmほど、時に80cmほどになる多年草です。
アキノキリンソウの高山種がミヤマアキノキリンソウといわれても???
背が低く、花が大きいのが特徴(ミヤマアキノキリンソウ)との解説書。
更にわからなくなる。
「葉には変異が多く、長さ7~9cm、幅2~5cmの卵型から長楕円形!!
葉先は鋭三角形状です。葉の縁に小さな鋸歯(葉の縁のギザギザ)があり、
葉柄には葉の延長のような翼があるのが特徴です。
根生葉(地際に葉)は花の時期には枯れてなくなっていることが普通です。
秋に、径1.3cm前後の黄色の小さなキク型の花を円錐塔状にたくさんつけますが、
花数が少ない個体もあります。   
海岸に近い場所から高地まで、日当たりのよい場所から明るい林床まで、
環境の違う場所にも生育します(秋の麒麟草解説)。」
深山秋の麒麟草にも当てはまる!?!

花がベンケイソウ科のキリンソウに似ていて、秋に咲くのでアキノキリンソウとなった。
又、キリンソウは黄色い花が輪生状につくことから「黄輪草」となったようだ。
「麒麟」の字をあてることがありますが、伝説上の動物、麒麟とは無関係のよう!?!
言葉遊びが出来てしまう、花名の由来。どちらにしてもかわいい秋の花。


10月9日誌「箱根仙石原」


#ブログ

People Who Wowed This Post

《襍草・/・古往今来199》天災・・御嶽山噴火。



凛々しい花だ。

ゴゼンタチバナ(御前橘) ミズキ科(Cornaceae)
学名:Chamaepericlymenum canadense

白山の主峰御前峰(ごぜんがみね)での発見。
江戸後期・飯沼慾斎(いいぬまよくさい/1783~1865)の「草木図説(そうもくずせつ)」にある。
御前の名と、赤熟した実が、カラタチバナの実に似る事で「ゴゼンタチバナ」となった由。

今の時期、赤く熟した実が、御嶽山登山道でも見れたはずである。
黒沢口7合目~方丈の滝!?!へ向かう道沿いに見事な群生地があった。
この登山道、登山者が少なく間近で御前橘を観察出来た懐かしい地。
赤く熟した実は食べられなくはないが、味は!?!

林下や林縁に見え、茎高10cm前後、針葉樹林帯を登山中によくこの花を目にした。
葉は4~6枚が車輪のように輪生状につき、茎の先に白い花をつけるが、
花弁に見えるのは4枚の苞(ほう)が変化したも、本当の花は中心に10数個集まって付く。
今の季節、5~6ミリの可愛らしい赤い実が数個なり、
彩の少ない林床を華やかにしていた。

* * * * *
今回の御嶽山噴火に際しての警察・消防、そして災害派遣された自衛官の捜索活動。
救難ヘリUH60JAの救助活動、「命懸け」決死の危険作業であったはずである。
自衛隊員の淡々と説明する姿、大変さを感じさせない冷静な口調に助けられた人々は多いと感じる。
万全を期して、出動した自衛隊の車両に疑義を呈し、ネットツイッターで雑言をのたもうていた、
「女性ジャーナリストよ、机上の空論は、やめろ」と怒りがこみ上げた。
こんなジャーナリストが、朝日新聞の同社幹部と社外有識者による
「信頼回復と再生のための委員会」の初会合で、
「新聞にとって生命線である事実を正確・迅速に伝える機能に重大な問題がある」と批判した。
そんな女史に、あなたも事実を正確に伝えよ、と申し上げたい。。
現場での懸命な救助活動を直視した発言なら分かるが???

今年の活動中止が決まった御嶽山(おんたけさん)噴火での行方不明者の捜索。
関係者は、複雑と察する。「二次災害の防止のための苦渋の決断」だろう。
捜索環境は悪化を極めていると聞く。ゾンデ(探索棒)が刺さらない状態だとか。
噴火や火山ガスの危険も続いている。
捜索中止が決められる直前の16日昼、不明者7人のうちの5人の家族ら約20人が、
自衛隊のヘリコプターに乗り、現場の様子を上空から確認した。
阿部知事は「隊員は命がけの活動に全力を注いだ」と説明、
「二次災害の防止のため、苦渋の決断になる」と唇をかんだ。
「大規模な捜索は今日で終了するが、行方不明者の家族に対しては今後も丁寧に対応していきたい」。
阿部知事は最後まで厳しい表情を崩さなかった、等々の報道がなされている。
災害被害者御家族も納得出来たと、思って止まない。

行方不明者の関係者待機所で行方不明者の安否を待つ御家族に心のケアをされた保健師さんたち。
関係者の皆さん、お疲れ様でした、今後共お願いします・・・とエールと、感謝を申し上げたい。
* * * * *
山岳救助にかつて関わった経験から、関係者の尽力は、筆舌に尽くしがたい。

植物等もまた見られるようになることを希する。
総ての登山者、関係者を癒してくれる、植物にも感謝あるのみである。


10月18日誌「木曽御嶽山登山道にて・・・1990年代」


#ブログ

People Who Wowed This Post

《襍草・/・古往今来190》秋海棠

節が紅色をおびてる。
いくつも花をつけていたが、この一輪に惹かれた(^_^)。

シュウカイドウ(秋海棠) シュウカイドウ科(Begoniaceae)
学名:Begonia grandis Dryand.

父が天星して暫く立つ、この所、庭の様子が変わってきた。
日陰に見慣れない植物が顔を出し始めた。
隣家との境、ちょっと湿った場所に高さ30cm位の茎に、
華奢でかわいい花が顔を出した。
今まで咲いている所を見たことがない!?!否、茎すら見てない???
花後に葉腋に無性芽をつけ茎が枯れる頃落ちる、こんな姿を觀察できるのか??
ワクワクドキドキである。
中国原産で古くから園芸用、庭花とされてはいるが、野生化し自生している。
近づいて見ると和菓子のような趣がある。


10月8日誌「大和市・居所」


#ブログ

People Who Wowed This Post

《襍木・/・古往今来189》禅寺丸(柿)


カキ(禅寺丸柿)    カキノキ科(Ebenaceae)
学名:Diospyros kaki‘Zenjimaru’

「里古りて柿の木持たぬ家もなし」 松尾芭蕉
一般的には知られていない由緒ある不完全甘柿(種子が入らないと渋い)。
禅寺丸柿(ぜんじまるがき)とは、 川崎市麻生区が原産と伝わる。
日本最古の柿栽培品種。神奈川県川崎市の王禅寺に原木が今でも残る。
古くからなじみ親しまれてきた柿だが、この品種はいつしか市場から消えていた。
柿は、古くから日本の風景になじみ親しまれてきた果樹。
甘柿と渋柿があるが、もとは渋柿の遺伝子が優性でそこから甘柿が分かれてきた。
日本の柿品種約1000のうち完全甘柿は10数種類のみ。
完全甘柿とは、種子有無によらず常に甘くなる柿で「富有」「次郎」が代表的品種。
かつて丹沢・大山子易地区は禅寺丸柿(子易柿)栽培が盛んであった時期がある。
それ故か、神奈川県内では「大山柿」と呼んでもいた。
今でも禅寺柿は、柿シーズン到来を知らせる事が出来る品種だ。
10月に入ると大山街道沿いで「子易柿」という名称で販売され親しまれている。
この禅寺丸柿は、富有柿の受粉樹として、柿園には点在しているらしい。
富有柿は受粉して種が入らないと生理落下
(病気などが原因でなく梅雨時に自然に果実が落下する現象)
を起こしやすい品種のため、花粉の豊富な雄花をたくさんつける「禅寺丸」は必需樹なのだとか。



「川崎市教育委員会」資料より、由緒を転載します。
ぜんじまるがき(禅寺丸柿);指定本数7本;所有者:王禅寺他;所在地:川崎市麻生区王禅寺940他
登録  国登録記念物 平成19年7月26日登録
解説
 カキノキは日本、中国、韓国を原産とし、東アジアの温暖な地域に分布するが、その中で甘ガキは日本の特産である。禅寺丸柿は、鎌倉時代前期にあたる建保2(1214)年に現在の川崎市麻生区王禅寺地内、星宿山王禅寺の山中で発見され、果実の甘さが記録されたことにより日本で最初の甘ガキとして歴史に名をとどめている。伝承によると、発見から約150年後の応安3(1370)年に、元弘3(1333)年の新田義貞の鎌倉攻めの兵火を被り消失した王禅寺の再建を、朝廷が等海上人命じた。等海上人は再建の用材を求めて寺の裏山に入り、柿の熟しているのを見つけ、あまりにも美味であったため、持ち帰り、村人に接木をして栽培させるとともに、近隣にも栽培を広めていったと言われている。この度登録された柿のうち、王禅寺境内にある1本は、禅寺丸柿の原木と言われている。
 約100年後には横浜地域や南多摩地域にも栽培は広がった。東京都調布市佐須の都天然記念物である「禅寺丸古木」や、同じく調布市深大寺の市天然記念物「禅寺丸古木」などは、禅寺丸柿の栽培の広がりを示すものといえる。当初、禅寺丸柿の名称は王禅寺丸柿と呼ばれていたが、元禄時代頃に現在の禅寺丸柿の名で呼ばれるようになったと言われている。
 禅寺丸柿は慶安元(1648)年頃から、江戸に出荷され始めた。文化7(1810)年の「新編武蔵風土記稿」の下麻生(川崎市麻生区)の項には「此辺村毎に柿の木をうえ実をとりて余業とす」、王禅寺村(麻生区)の項には「ここにても柿の木をあまたうえてその実尤美なり、江戸にて禅寺丸柿と称するものは此所の産なり、もと王禅寺丸と唱ふべきを上略して禅寺丸と称す云」と記述されている。その他、金程村(麻生区)、諏訪河原村・末長村(川崎市高津区)、井田村(川崎市中原区)の項にも、産物としての柿の記述があることから、当時、広く禅寺丸柿が栽培され、江戸に出荷され現金収入の大事な産物となっていたことがわかる。
 明治になってからも、土地の重要な産物として、東京へ出荷されている。明治20(1887)年の麻生区の7ヶ村に限った資料では、348トンもの出荷が記録されている。
 明治22(1889)には、町村制施行により、黒川・栗木・片平・五力田・古沢・万福寺・上麻生・下麻生・王禅寺・早野の10ヶ村が統合されて柿生村が誕生するが、新村の名称は、柿の生産がすこぶる多いことから来ている。
 明治42(1909)年10月には、禅寺丸柿が明治天皇に献上されているが、この柿は樹齢300年といわれる柿で、この度登録された7本のうちの1本である。
 明治時代の末には道路事情の改善や鉄道の発達により、関東地方はもとより、名古屋方面まで禅寺丸柿は出荷され、最盛期を迎える。大正10(1921)年の柿生村の生産量は938トンに達している。また、大正14(1925)年の神奈川県の調査では、県内の柿の栽培品種では禅寺丸柿が55%を占めており、市場でよく流通していたことがわかる。禅寺丸柿が一世を風靡した事例の一つに、池上本門寺のお会式に出る店で水菓子として禅寺丸柿が昭和初期まで評判を呼んでいたことが挙げられる。しかし、その後は、新しい柿の品種の登場や、都市化の進展によるカキノキの減少などにより、昭和40年の後半には市場から姿を消し始め、現在では市場への流通はなくなった。
 このような状況にあって、平成7(1995)年に地元の人々の熱意と努力により、地域の名産である禅寺丸柿の恩恵や歴史的価値を守るために、柿生禅寺丸柿保存会が結成された。保存会は原木の手入れや、小中学校や公園への植樹活動、各種イベントの開催、苗木の地域住民への贈呈などを行うとともに、平成9(1997)年には禅寺丸柿ワインの製造販売も行い、禅寺丸柿を次世代に引き継ぐ活動を行っている。平成7(1995)年の保存会調査では、禅寺丸柿は約2779本、同平成16年度調査では、2,202本現存している。
 登録記念物選定にあたって、原木以外については幹周1.5m以上で、樹高7m以上の個体859本のうち、樹勢のよく、所有者の同意の得られた6本が選定された。




10月7日誌「大和市郷土民家園」

#ブログ

People Who Wowed This Post

×
  • If you are a bloguru member, please login.
    Login
  • If you are not a bloguru member, you may request a free account here:
    Request Account