《 “緑・気・浴(19)・・樹花!?!”❖20-66❖》

ナツツバキ(夏椿)    ツバキ科(Theaceae)
学名:Stewartia pseudocamellia Maxim.
Stewartia koreana Nakai ex Rehder
別名:シャラノキ、サラソウジュ(沙羅双樹)

《“諸行無常”を想う“沙羅の木 ”❖2020/07/15❖》
線状降水帯、新型コロナウイルス感染問題で自宅待機が続く。
機材の手入れ、写真整理でもしようと古い画像を観た。
梅雨の頃に魅せる紫陽花だが、鎌倉の紫陽花を久しく拝していない。
花を愛でる前に人混みに阻まれる。それ故に伊豆半島に足が向くのだ。
ゆっくりと花と対峙できるから。神奈川の萼紫陽花自生地も人で一杯!!
部屋で以前の画像(花)を見ていて思い出したことがある。
*           *           *
昔、鎌倉安養院のご住職に日本で言う沙羅双樹の木は偽物、と教わった。
印度で伝わっている沙羅双樹(サラソウジュ)は、沙羅の木というのだと。
沙羅の木(沙羅双樹)フタバガキ科(Dipterocarpaceae)
学名:Shorea robustaという由。
沙羅の木は、仏教に言う「生命の木」、若返りや復活を意味する樹と伝わる。
インドの中北部からヒマラヤにかけて自生してる樹木。日本では自生していない由。
小さな花で香りはジャスミンやオレンジが合わさった様な甘い爽やかな香りを放つ。
寺院には、よく似合う樹木、と。印度の寺院、遺跡等の写真を見せて下さった。
老師は、カ-マス-トラや印度哲学を研鑽された方。
昔の写真を見ながら、数年前に仲間と語らったのを思い出した。
紫陽花寺と名を馳せている北鎌倉の明月院で見た夏椿(沙羅双樹!?!)。
沙羅双樹と堂々と書かれていた。せめて寺院では、原木との違いを記すべきだ。
日本で言ってる沙羅双樹は、夏椿である、と断り書きくらいは示して然るべき。
沙羅双樹(サラソウジュ)という名は、平家物語の冒頭に出てくる。
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり、沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理」
意味深い静かな情景に浮かびあがる「花の色」という事なのだろうが。。。!
平家物語に出てくる沙羅双樹とは、沙羅の木(シャラノキ、サラノキ)」を指すが、
仏教に於ける三大聖木(無憂樹、菩提樹、沙羅の木)の一つとは違う。
沙羅の木が沙羅双樹と呼ばれる由来は、釈尊の入滅時の事象による(仔細略)。
沙羅の木(双樹)の故事は、諸説あるが、同時に日本での沙羅の木は迷走している。
夏椿が、沙羅の木(沙羅双樹)と称される様になった経緯ははっきりとしない。
日本で沙羅の木(Shorea robusta)の花を見れるのは一箇所しかないそうだ。
※【草津市立 水生植物公園みずの森】滋賀県草津市下物町1091番地 ※
釈迦が沙羅林の中で涅槃に入ったときに、東西南北の四方に、
それぞれ2本の沙羅の木があったとされている。
釈迦が涅槃に入るや、四方の双樹は、それぞれ一樹となり、林を覆い白くなって枯れた。
東西南北の双樹は、それぞれ常と無常、我と無我、楽と無楽、浄と不浄とに喩えられている。
そこから沙羅双樹と言う言葉になったとされる。
インドボダイジュとならび仏教では聖木とされている。(広辞苑より)
この沙羅の木は、本来フタバガキ科の樹で本種とは異なるが、
長い間本種が誤解されシャラノキと呼ばれていた。
本家の沙羅の木は、熱帯雨林の構成樹で、日本では温室の中でしか育たない。
「鎌倉市山ノ内2016/06/17(撮影)」




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《 梅雨期に魅せる花“あぢさゐ”・・・其の七❖20-65❖》

ヒメアジサイ(姫紫陽花)       アジサイ科(Hydrangeaceae)
学名:Hydrangea macrophylla subsp.serrata var.amoena
別名: ニワアジサイ、マキノヒメアジサイ(牧野姫紫陽花)ロゼア
《“あぢさゐ鑑賞・姫紫陽花考❖2016/06/13~21❖》
コロナ・豪雨、今年は二重苦の梅雨期である(早く解消してほしい)。
紫陽花探訪、通う伊豆半島”ジオパーク“そのものって感じた。
伊豆から戻って“おたくさ”を再認識。日本固有種の紫陽花と。
改めて『シーボルトのOtakusa』の歴史を想うのである。
ライデン腊葉館(さくようかん)のシーボルト標本が一箇所に纏った由。
以前は、シーボルトの標本を総て見るのは、かなりの時間を要した。
それが一箇所でみれるように成ったらしい、訪ねてみたく思う。

半世紀も前の頃、手毬紫陽花=西洋紫陽花と言われていた(僕の記憶)。
梅雨になると僕を連れ両親は北鎌倉の「明月院」に必ず連れて行ってくれた。
目の前の紫陽花は、日本固有の原種「姫紫陽花」だと、繰返し言っていた。!
ヒメアジサイ(姫紫陽花);マキノヒメアジサイ(牧野姫紫陽花)ロゼア
今やアジサイ寺で有名になった鎌倉明月院のアジサイは、殆どがヒメアジサイ。
牧野富太郎博士が昭和4年に ホンアジサイに比べて「女性的で優美」と発表。
ホンアジサイより花の房が小さく、花色が上品な青一色。他処では見られない。
ヒメアジサイは、ホンアジサイとエゾアジサイとの交雑種と考えられている。
野生は、未だ確認されていない幻の種。日毎に青さを増す等々、魅せてくれる。
明月院では、毎年300鉢のさし木をして、新旧の植え替えが行われている由。
さし木は、1年間は鉢で育て、その後、山中の畑で4~5年の成長期間を経て移植。
同属に四季咲きヒメアジサイというのもある。
(Hydrangea serrata ssp.yezoensis f.cuspidata‘Shikizakihime’)
6月から咲き始めて12月頃までの半年間咲いているようだ。
古くから植木が盛んな安行(川口市)では、「安行四季咲き」と呼んでいる。
ヒメアジサイは、花形が特徴で5個の花房に分かれ花形がゴツゴツしてる。
葉に光沢が無く、質が薄く、花がやや早咲きといった特徴もある。
樹高は2m前後。葉の形状は卵形もしくは広楕円形で、対生する。
葉質は、幾分薄く、葉の縁には整った鋸歯があり、先端は鋭頭となる。
6月頃、ほぼ球状で青色装飾花と両性花の混じった花序をつける。
姫紫陽花は明治12年(1879)にイギリスに渡っている。
イギリス人植物学者(プラントハンター)チャールズ・マリーズ(Charles Maries)
が持ち帰った。独特な青色であるが、ヨーロッパ各地では酸性土壌地が多い。
そのために赤色に開花するので、西欧では姫紫陽花を「ロゼア」と命名した由。
その後、西洋アジサイの育種親として多用されこんにちに至っている。
又、単に小形のアジサイを「ヒメアジサイ」と呼ぶことがあることから、
区別し「マキノヒメアジサイ(牧野姫紫陽花)」と呼ぶことがある。
固有種として昔から人々の目に触れ、全国で栽培されてきたはずなのに、
古典詩歌に詠まれたのは極端に少ない。人気が出たのは戦後と言われている。
この節、梅雨どきの花、と云えば真っ先に紫陽花が出てくる。
全国各地に紫陽花の名所、と言われる場所(自生ではなく植栽)はとても増えた。
だが、自生(野性的)地と言われる場所は減少して、寂しい。
流行り的に植栽されてる場所と違い、明月院は、歴史がある。
今や、自生地と言っても良いか。半世紀以上も同種を育てている故。
願わくば、明月院は「姫紫陽花」のみで魅せてほしく思う。
「2016/06/17鎌倉市山ノ内(撮影)」




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《 “緑・気・浴(18)・・額庭・七月!?!”❖20-64❖》

マーガレットコスモス    キク科:Asteraceae (Compositae)
学名:Euryops chrysanthemoides(Gamolepis chrysanthemoides)
Steirodiscus euryopoides
別名: ユリオプス、イエローエンジェル、ガモレピス
《“ 梅雨期”に見せた顔“ガモレピス ”❖2020/07/14❖》
線状降水帯が猛威を振るっていたが、峠を越したようだ。
その一方、コロナ問題が再度、頭を持ち上げるなんて!!
予防・対策は、行政者の尽力に期待する所だが・・・!?!
真摯に思うは、国民・個々人、一人一人の判断対処が肝要。
而して、各地の首長さんの力量が問われる、と思うのだ。
新型コロナ対策、治水対策を官民一体になり対処すべき時。
一個人としていかなる生活をなすべきか??悩む。
植物と対峙してる爺には、家にいることが結構・・・苦痛だ。

*           *           *

殺風景な地面に蔓性植物が勢力を広げている。
そんな中に黄色い花が、競って背伸びしている^^)。
ガモレピスというよりもマーガレットコスモスの方が一般的か??
昨年は、9月頃に我々に顔を見せてくれていたが。。。!
今年は、早くも咲き誇っている。全般的に花の開花が早くなっていると感じる。
よく似た花にユリオプスデージーがあるが、葉色(態)で見分けられる。
ユリオプスデージーは葉に細かい毛が密集していて白味がかって見える。
対してマーガレットコスモスの葉は、毛がなく緑葉。雨模様の中でも艶やか。
花弁に小動物が、休んでいた。人間界の喧騒をよそに、静かな光景だった。
「大和市西鶴間2020/07/14」





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《 梅雨期に魅せる花“あぢさゐ”・・・其の六❖20-63❖》

 アメリカノリノキ(亜米利加糊木)     アジサイ科(Hydrangeaceae)
学名:Hydrangea arborescens L 'Anaabelle' 別名;アメリカアジサイ
画像は、アナベルと一般的に呼ばれている品種。
“オタクサ”の咲き誇っている姿を見たくて散策した。
公園内は、散策者で結構、賑わっていた。紫陽花に虫らしき小動物を観た。
人間も含めて共存共栄でありたいと思った。


《“あぢさゐ鑑賞・おたくさ”(5)❖2020/06/21❖》
線状降水帯が猛威を振るっている、皆さん迅速に対処しよう。
コロナ問題解決も重要だが、もっと重くあるのが豪雨対策でしょ。
予防準備・対処、新型コロナは対策が進んでいるが、豪雨は??
治水対策を真摯に再検討すべきだ。“自然任せ”ではなくてだ。
毎年、紫陽花探訪で楽しんでいる。が、その時期は、水害も多い。
先日、通った伊豆の県道、丹沢辺りの林道を走っている様だった。
植物を追いかけ、自然をも大切に、と接してきたが。。。!?!
“涵養保安林”とか“植林された杉林”とか・・・話題に上ることは無い。
21世紀に入ってから殊更、自然環境を深刻に憂慮してきた。
大災害を聞く度に、疎かにされた選択の結果を思うのである。
見過ごしてきた国土整備、”余地を残す”とか“強い線と弱い線”
都市計画の本質を忘れてる。而して自然保護とは“なんぞや”??
伊豆半島の自然及び生活環境を垣間見ると、良い環境と感じる。
だが自然の脅威も痛感する。ヤマトアジサイ地が崩壊してしまった由。
自生地が崩壊し原木消失したが、分身は、育っているのが救いだ。
Corinne Malletさん命名の磯笛も分身が瀟洒に花をつけていた。
平澤哲氏の<城ヶ崎文化資料館庭園>は、“紫陽花・花園”と再認識。
*      *      *
伊豆から戻って麻溝公園の“おたくさ”が気になって再度、麻溝公園へ。
紫陽花群が、迎えてくれた。中で“アナベル”が人気で鑑賞者が多かった。
満彩って感じ。若花ライムグリーン色~白色に。新種のピンク色!!
その近くで“おたくさ”は、静かに咲き誇っていた。背も高く立派。
遥か昔に西欧に嫁ぎ、家系を継いで里帰り、今ここに魅せている。
シーボルトが帰国した後に出版した『フローラ・ヤポニカ(日本植物誌)』
この中に「オタクサ」が載っている。今で言う所の西洋紫陽花の母種だ。
オタクサなる学名由来は、所説あるが日本での妻、「楠本滝」名のようだ。
大著『日本』中にシーボルトはお滝の肖像画に自筆でOtakusaと記している。
更にライデン腊葉館(さくようかん)に保存されているシーボルトの標本の中に、
シーボルト自筆でHyb. Sonogi S. Hb. Juli (ソノギ、シーボルト標本、七月)、
と記されたものがある。ソノギとは、お滝の源氏名であった。
シーボルトは、Sonogiの学名をつけ、後にOtakusaに変更したのか!?!

植物名の歴史的変遷、自然環境の変遷をも総合して思うと、想いは複雑だ。
日本の近代化と国土(緑)保全は、乖離している。いかに融合させられるか?
災害報道を聞く度に、水害の対策を真摯に検討すべき、と思って止まない。
神奈川県には、治水対策の見本が存在する。酒匂川流域の治水対処だ。
官民のあり方を教訓として勉強したい。而して新型コロナ対策にも通じる。
「相模原市麻溝公園2020/06/21」




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《 梅雨期に魅せる花“あぢさゐ”・・・其の伍❖20-62❖》

以上、城ヶ崎文化資料館庭園の色々紫陽花。
《“あぢさゐ鑑賞・伊豆半島”(3+1⇔3日目)❖2020/06/11❖》
*      *      *      *      *
梅雨前線が暴れ狂っている。各地の皆さんお見舞い申し上げます。
コロナ問題、豪雨で、掲載するに憚るが、癒やし、と思い掲載します。
*      *      *      *      *
自生紫陽花探し、初日・二日目と惑惑の連続“自然任せ”って素晴らしい。
紫陽花観察、伊豆半島で最も不可思議かつ楽しいのが城ヶ崎海岸周辺。
だが天荒を予測して自生種を探すには足場の問題もある、とやめた。
富戸(フト)三島神社から門脇つり橋、伊豆海洋公園を通り橋立つり橋まで。
海岸線・岩場を完全散策したいと。海に面した所に点在してる紫陽花。
ヤマトアジサイ(古代紫)、伊豆の華、城ヶ崎、磯万度、磯の滝、磯しぶき、
Shamrock《Corinne Mallet(フランス)命名、日本名磯笛》、
検分し命名された紫陽花。今後も変種が発見されると予測している。
中で特異な手毬萼紫陽花が、ヤマトアジサイ(古代紫)と磯万度だ。
城ヶ崎海岸の上記種の多くは、伊豆オルゴール館々長・平澤哲氏の発見。
ヤマトアジサイ(古代紫)も平澤哲 師が、世に発表した種である。
磯万度は、ヤマトアジサイより女性的な花型のテマリ咲きで個性的と教わる。
今年こそは、観察散策と思ったが平澤哲氏の庭園におじゃますることに変更。
朝早いので平澤師は不在と思っていたが、取材準備で庭園事務所におられた。
資料整理の手を休めて、熱く熱く我々に色々ご教示くださった。
中で一つ衝撃な事実をお聞きした。自生ヤマトアジサイが、消滅した、と!!
自然災害でのことに由。驚嘆だが“不生不滅”暫くしてまた顔を出すだろう。
平澤師の庭園には、多くの紫陽花が丁寧に育てられている。必見だ。
観察眼を磨くには、この庭園を訪れる事だ。示唆に富む庭園だから。
伊豆高原駅からも近い。近くの海岸線の“橋立つり橋”も必見だ。
城ヶ崎海岸と云えば、門脇つり橋の様だが“橋立つり橋”も趣がある。
おもしろ博物館<城ヶ崎文化資料館>(現在休館中)の周囲が“花園”。
『恋人の道』・「伊豆高原花の公園」で検索すれば場所は、すぐ分る。
伊豆高原周辺は、実に自然度(緑)が濃い。我が好みの環境である。





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《 梅雨期に魅せる花“あぢさゐ”・・・其の四❖ 20-61❖》

宿から見る青野川、両岸の散歩路、数キロ間に河津桜・紫陽花が植栽されていた。
走雲峡で始めて拝した萼紫陽花。綺麗な色だった。


素朴な社と境内だったが、見応えがある自然景観。

以下、下田市寝姿山下。


伊豆急下田駅からすぐの所でこれほどの自生紫陽花がみられる。
先年の豪雨で倒木し奥上部が見れる。今後どんな景観になるか興味深い。


以下、伊豆高原のカフェ


伊豆高原のベーカリーカフェ、ル・フィヤージュ(Le feuillage)。
落ち着いた庭園で食事がとれる。
夕飯のことを考えて、軽い昼食(遅い)で、休憩。
《“あぢさゐ鑑賞・伊豆半島”(3⇔2日目)❖2020/06/10❖》
自生紫陽花探しの旅、初日の一六号線は期待通り!!
個性的な姿 “自然任せ” の紫陽花が楚々と咲き誇っていた。
2日目は、青野川支流の加納地区から石廊崎へと直進することに。
その山道は“走雲峡”と呼ばれているが、我々には“紫陽花路”と映る。
花とゆっくり対話できる所。山中に入り車を止めて、観察し始めた。
“走雲峡”は、近在の自生萼紫陽花を分植したと聞きていた。
観察・撮影していると軽トラが止まり、ご婦人が声を掛けてくださった。
他県ナンバー車・紫陽花撮影、そんな姿に関心を持たれたか!?!
走雲峡の事を色々お教え頂く。興味深い事柄が次々と。。。!
走雲峡整備、紫陽花植栽を処された方は、このご婦人のお父上。
山地を自己所有しご家族が今も保全、当地の遺構等も公開されてる由。
ご厚意で山道沿いで未見の可愛い、自慢の萼紫陽花を見せて頂けた。
私有地(一般人立ち入り禁止)に混在変化種が存在していた。
他にも河津桜と南伊豆の関係等々、色々お教え頂け感謝の年に耐えない。
今回は、探せなかった萼紫陽花(雲居鶴・くもいづる)の代わりに大収穫。
名残惜しいが、先があるので礼を言って16号線に出て、新たな路にむかった。
途中、三島神社で「大きな楠の木」を見る。二本の巨木には驚いた。
そして次なる目的地、伊豆下田・寝姿山下田ロープウエ-下に向かった。
そこは、下田から伊豆白浜に行く旧道、ロープウエ-真下の斜面の一隅。
道沿いの斜面数十メートル間に羨望の華達が。。。!今年も顔を見せてくれた。
夢中で観察を始める。何回見ても“凄い”としか言いようがない(個人的感覚だが)。
一通り観察し終えると、以後に予定した所を見る気力をなくし伊豆高原に直行。
昼食を兼ねてカフェ(パン屋)で軽食を頂き、宿にむかった。



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《 梅雨期に魅せる花“あぢさゐ”・・・其の参❖ 20-60❖》

中木、小城隧道の上にも紫陽花が!!
路々、斜面には上部まで紫陽花が咲いている。

以上が、県道16号線、中木から石廊崎辺りで見た紫陽花。


上の5画像は、弓ヶ浜近くの「手石・南伊豆町漁協直売所」前の紫陽花。
画像では、正確に表現できていないが、薄い桃色の萼片。
美しい・瀟洒そのもの色合い。
伊豆半島でここでしか見れない色彩。これを拝しに参った。
《“あぢさゐ鑑賞・伊豆半島”(2・初日後半)❖2020/06/09❖》
日本固有の原種的紫陽花。野生!?! 自生種が見られる。
野生・自生の定義は別として、自然に溶け込んで咲いている紫陽花。
そんな静かな光景が、目の前で魅せてくれていた。。。!
長いこと人の手が加わっていない“自然任せ”の紫陽花だ。
我が地元、神奈川の紫陽花の多くは、人によって管理されている。
其の中にあって、北鎌倉明月院の姫紫陽花群は異彩を放つ。
半世紀以上も前に植栽されたものだが、今や自然に帰った感を持つ。
同様に極楽寺坂、成就院の紫陽花も自然に根付いたものと思う。
南伊豆の素朴な紫陽花を拝していて鎌倉を思うのである。
国道135号線差田信号からの県道16号線は、紫陽花路と云える。
(16号線から石廊崎岬周辺は、時間の都合で今回も通過した。)
生活者とともに自然体で生きている紫陽花。花と会話させてもらった。
一日目の宿、下賀茂温泉も静かな所だった。古風、昭和の香り!?!




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《 梅雨期に魅せる花“あぢさゐ”・・・其の弐❖ 20-59❖》

中木の小城隧道から、三坂漁港まで直線で200m余りの所だ。
このような地に純粋の萼紫陽花ではない、混雑種が沢山見える。
それを独占して、我々だけで観察できる。贅沢この上ない。
花名は、特定されていない。萼紫陽花混雑種とだけは云える^^)。
《“あぢさゐ鑑賞・伊豆半島”(1・・初日前半)❖2020/06/09❖》
(ホンアジサイ・手毬型)は、ガクアジサイから自然変化したもの。
其のどちらも日本の固有原種。そんな野生種を探してあちこちへ。
神奈川の萼紫陽花、三浦半島で見られるが、崖上で間近に見れない。
所が、伊豆半島には変化ある紫陽花があちこちでいっぱい見られる。
今年は、アマギアマチャの野生自生種を探すが、見つけられなかった。
車で通るような場所では、天城甘茶の自生は見れない、と分った。
地形的に見れそうに思えたが、観光優先で自然保全は二の次か^^)。
気をとり直して、南伊豆の紫陽花自生地にむかった。
伊豆下田から南伊豆に入ると自生紫陽花らしき姿が見えてくる。
国道135号線、差田信号を県道16号線に入り石廊崎方面へ。
車の往来だけの環境に今年も見事な紫陽花が姿を見せ始める。
観光的場所は、無視。紫陽花を探してのろのろと、車を走らせた。
定点観測地、小城隧道に近づくと、ポツポツと顔を見せる紫陽花。
この地に混在種の紫陽花が色々。面白くも驚き(毎回思う)。
中木から石廊崎、下流(シタル)と観察したが、次に掲載。



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《 久し振りに魅せる小花“捩花”❖ 20-58❖》


ネジバナ(捩花)    ラン科(Orchidaceae)
学名:Spiranthes sinensis
Spiranthes sinensis (Pers.) Ames var. amoena (M.Bieb.) H.Hara
別名: ネジリバナ、モジズリ(捩摺)

《亡き母好み“モジズリ(捩摺)”。花暦・_・私心》
ネジバナ(捩花);
芝生を好む草のようだ。葉は、線状で細く離れてみると芝と見分けがつかない。
茎は、螺旋状に 左巻き、右巻き、途中でねじれ方が変わるもの等、いろいろ。
近くで見ると、ランの花姿をしている。別名モズジリは捩れ模様をすり付けた布の事。
花は花弁(内花被片)3個、萼片(外花被片)3個、唇弁が白色、側弁は淡紅紫色。
萼片3個は左右と上につき淡紅紫色。花の基部に1個の苞がある。
花茎は、高さ10〜40cm。。花の唇弁は色が淡く、ふちに細かな歯牙がある。
秋咲品種をアキネジバナ(Spiranthes sinensis var. amoena f. autumnus) という。
*       *        *        *        *
平成十六年六月二十日に天星した母は、この花が好きで芝地を手入れしていた。
母がいなくなり徐々にではあったが、芝地も含め野放図にしていた。
そんな芝地に出てきた野草を昨年から少し手入れをしたら・・・!!
以前、姿を見せていた場所から3mも離れた所に突然2茎が顔を見せた。
それも母の命日二日前に。何かを云われ、諭されているようで苦笑する。
「2020/06/18大和市西鶴間」




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《 梅雨期に魅せる花“あぢさゐ”・・・其の弌❖ 20-57❖》

以上・・・散策した順に記載。


《定番の“あぢさゐ”鑑賞を始めた。花暦・_・私心》
アジサイ(ホンアジサイ)H.macrophylla f.macrophylla(八仙花)は、
ガクアジサイ f.normalis から自然に変化、成り立った品種。
散房花序中央に多数の両性花、周りに少数の装飾花をつけるガクアジサイ。
対してすべての花が装飾花に変化したものがホンアジサイ(手毬型)。
*       *        *        *        *
紫陽花が、色々な所で人々を楽しませてくれている。
手毬紫陽花と萼紫陽花、大きく分けて2種形態が視覚的区別だと思う。
身近な場所、10kmほどの所にある麻溝公園も種々の紫陽花が見れる所。
今まで気づかなかった(解説看板が隠れていて)由緒ある紫陽花を見に出かけた。
しかし、どれが其の株か特定出来ない。事務所が閉鎖中で聞けなかった。
看板に「シーボルトが持ち帰った’オタクサ’の里帰りした特別な株。
フランスのアジサイ研究家コリン・マレーさんから故山本武臣先生を通して
相模原市に寄贈されたもの」
’オタクサ’の特徴、大型で遅咲き、再度、確認しに行きたいが??
園芸種も含めると多岐にわたる。それにしても“魅せる”の一言に尽きる。
種名は、記さず、色・形を楽しむことにした。
「2020/06/07相模原市麻溝公園」



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