“夏野花拾弌”《襍感・/・点描‘18-49》

ジュズダマ(数珠玉) イネ科(Poaceae/Gramineae)
学名:Coix lachryma-jobi L.   英名:Job's-tears
別名:トウムギ(唐麦)、ズズゴ、タマズシ、ツス、ツシダマ
(雌花は真ん中の紐状、 右側に雄花穂が見える)

《時節感慨・・呟記・・》
ジュズダマ(数珠玉);
ハトムギとそっくりなので間違いやすいが、ハトムギの実は茶色のみ。
熱帯アジア原産で日本には古くから帰化し、湿気の多い場所に自生している。
なお、ハトムギはジュズダマの栽培品種ともいわれている。
実の色は白や赤、灰色や黒と変化に富む。
最近の子供達は、実に糸を通しネックレスや数珠にして遊んだ事などないだろうが、
お手玉等いろいろな遊びの材料であった。名前の由来は、数珠である。
茎は直立、葉をつけた茎の集合体、スポンジ状の髄がある。茎の高さ80~150cm位。
葉は、中脈が白く目立ち大きく披針形。葉鞘は平滑。
花序は、茎の上部の葉腋から散状につき、壺形の総苞葉(苞鞘と云う)を多数つける。
花の特徴としては、雌雄同株である。上部の葉の脇からたくさんの花穂を立てる。
硬くて艶のある壷(苞鞘)の中に雌花穂があり、その先に雄花穂が垂れ下がる。
葉の特徴;葉は玉蜀黍(トウモロコシ)に似た線状の披針形で、互い違いに生える(互生)。
長さは30~60センチ、幅は2~4センチで先が尖り、縁はざらつく。
実の特徴;果期になると、苞鞘は白、灰色、灰褐色、黒などに色づく。
根は生薬で川穀根(せんこくこん)といい、煎じて飲む(リューマチ、神経痛、肩こりに効く)。
種子は川穀(せんこく)といい、煎じて飲むと美肌保全、健胃、解熱、利尿などの薬効がある。
小野蘭山『本草綱目啓蒙』;苡仁の条に「一種ジユズダマ、一名ヅシダマ和名鈔 スゝダマ豫州
ズズゴ東国 ハチゴク上総 スダメ三州 スゞダマ阿州 スゞダマ新校正」とあった。
学名のlachryma-jobi は、『旧約聖書』ヨブ記にちなみ「ヨブの涙」とされた。
「ハトムギは一年生で種子の殻は薄いが、近縁のジュズダマは多年生で種子の殻は厚い。
ジュズダマは根栽文化の伝播したところはポリネシアの東半分を除いてはたいてい伝播したが、
この種子は食べることもできるが、むしろ首かざりの材料、おもちゃといった用途が大きく、
生じ方はレリクト・クロップの生態である。ところがハトムギはなかなかすぐれた農作物で、
栽培品種はおどろくばかり変異に富んでいる。・・・」(中尾佐助『栽培植物と農耕の起源』)

*    *    *    *    *

精霊の棲む森なる表現を見たことがあった。子供の頃だったか。。。。!
秘密の森に足を運ぶと 白い精霊たちが そろってわたしを出迎えてくれた
わたしはその中にどっかりと腰を下ろし 花と語らう・・・・・・。

日差しがまばゆい、だがどことなく涼し気な感じがある里山の一隅。
少し湿り気の在る所に数珠玉が、人知れず花を咲かせていた。
暑さ故か、子供達の姿もまばらな里山の中、野草は健気に姿をみせる。
過剰な手入れの無い所には、毎年同じ花が姿をみせる。自然は正直だ。

昨日、高校野球の決勝戦が行われた。夕方、結果のみを知ったのだが。。。!
第100回大会決勝戦、春夏連覇、公立校であり秋田県勢の決勝進出は実に103年ぶり等々。
話題いっぱいで盛り上がった決勝戦、惜しくも準優勝になった秋田県立金足農業高等学校だが、
ホームとアウエー以上のハンデがあったようにかんじる(全くの素人的発想だが)。
遠方の参加校は、諸々の経費等でも苦労が在るようだ。決勝迄進むと数千万円の経費が?!?
大人・・・傍観者からすると???いらぬ事が気にかかる。でも高校生は、まっすぐだ。

#ブログ #植物

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“夏花野草壱拾”《襍感・/・点描‘18-48》

クサギ(臭木) シソ科(Lamiaceae)
学名:Clerodendrum trichotomum
英名:harlequin glorybower, Japanese clerodendrum
泉の森に在る水車。

《時節感慨・・呟記・・》
クサギ(臭木);
クサギ(臭木)というだけあって葉などを揉んだり傷つけるとかなり強烈な臭いがする。
悪臭と云われるが薬っぽく、悪臭とは言えないだろう。花弁は、5枚で夏から秋まで咲く。
シソ科には、ボタンクサギ、コクサギ、ハマクサギ、ベンケイクサギ、等がある。
枝や葉を傷をつけると臭がする、が若葉は山菜として食べられ、花は良い香りがする。
樹皮は、灰褐色~淡紫褐灰色、皮目が多く縦の裂け目ができる。若い枝には軟毛がある。
葉は対生、広卵形~三角ハート形で有毛、裏面には、微小な腺点と少数の大きな腺点がある。
花は、集散花序、又は頭状花序、花冠は5裂で裂片は白色。筒部は、細く長さ2~2.5㎝。
萼は鐘形又は杯形、約5歯又は深く5裂する。雄しべは4個、突き出す。

*    *    *    *    *

残暑お見舞い申し上げます。
“Commorati aestate calor volo consensum ferantur”

植物の学名は、ほとんどがラテン語で記されている。
ラテン語は、日本ではほとんど実用されていない。
が、西欧社会、学術の世界では重要な言語である。
若い頃、少し勉強した。思い出すようにブログの表紙?に。

昼間の散歩など思いもよらない暑い日々。
学生・生徒・児童の若者たち、夏休みだが野外で遊ぶ者は少ないか。
それを思って、蝶の事を調べに里山の図書・資料室を訪ねた。
人影もない静かな場所、しばし孤独の世界に浸れた^^)。
この里山公園には、水車小屋がある。
その近くに臭木に沢山の花が、、、!!
離れて観ると薄っすらと葉っぱに雪をかぶっているように映った。
樹々の足元には、小葉擬宝珠の花が楚々と。。。
暑さを忘れた、一瞬であった。
「泉の森・しらかしの家近く、'18/08/11」

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“夏花野草九”《襍感・/・点描‘18-47》

タカサゴユリ(高砂百合) ユリ科(Lilium) 
学名:Lilium formosanum A. Wallace
Lilium philippinense Baker var. formosanum (Baker) E. H. Wilson ex A. Grove
別名:ホソバテッポウユリ、タイワンユリ 
(画像が純粋なタカサゴユリか否か、検証できていない)

《時節感慨・・呟記・・》
タカサゴユリ(高砂百合);
台湾原産の帰化植物。タカサゴ(高砂)とは沖縄方言で台湾を指す地名。
大正時代に観賞用として渡来。種で増える等、繁殖力が強く各地に野生化している。
テッポウユリに似るが、葉が細く花期が遅い。台湾には3変種がある。
主な園芸種は'Prices Variety'、 'Little Snow White'など。
また、タカサゴユリとテッポウユリの交配種のシンテッポウユリも多い。
自然交雑も起こすため、外観では分類は困難になっている。
高さ60cm以下で花の外面が紫赤色を帯び葉の幅が4~13cmのものをタカサゴユリと推定している。
高さが60cm以上あり花が紫赤色を帯びないものが混じるときはシンテッポウユリと推定する。
地下の黄色味を帯びた百合根状の鱗茎から直立茎を出す(紫赤色を帯びる事もある)。
コオニユリやオニユリは実生から数年経たないと開花しないが、タカサゴユリは1年目に開花する。
花は1~数個、散房状につき芳香があり細い筒部から先が広がる漏斗形。

*    *    *    *    *

高砂・・上記したように台湾の中でも大きなかつ重要な民族である。
歴史的経緯を見ても地政的にみても日本とは、切っても切れない大切な隣人隣国。
現・蔡総統政権は、西日本豪雨災害にいち早く哀悼の意を表明して下さった。
最近の日本における自然災害に、復興に、多大な支援協力を表明、尽力を頂いている。
個人的なことだが、数十年も昔、台湾の山々に登山に行ったことがあった。
ご案内頂いた方々、それ以来お付き合い願っている方々、実に親日的である。
台湾人、「国」に対して日本国として大いなる親愛の念を示すべきと思って止まない。
高砂族と呼ばれる人々、温厚な人々だ。彼等から学ぶのは、相手の良い所を前面に見る所だ。
日本は、政府の姿勢として、台湾支援を強調・明言してほしく強く強く思う。

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“夏花野草八”《襍感・/・点描‘18-46》

ミソハギ(禊萩・溝萩) ミソハギ科(Lythraceae)
学名:Lythrum anceps (Koehne) Makino
別名: ボンバナ(盆花)、ショウリョウバナ(精霊花)、ソビソウ(鼠尾草)

《時節感慨・・呟記・・》
ミソハギ(禊萩・溝萩);
梅雨明の頃、咲き始めるミソハギ。田圃等などで見える。
ミソは、禊(ミソギ)を意味するが、萩の仲間ではなくサルスベリの仲間。
お盆に供える地方では「盆花」ともいう。 全体に無毛。
茎は、4綾形。葉は、十字形に対生し、基部は茎を抱かない。
花は紅紫色で直径約1.5cm。花弁は4~6個。萼片は6個で三角形。
萼片と萼片の間には針状の付属片があり、開出する。
雄蕊12個、6個が長く6個が短い。
日本の在来種でミゾハギ属は2種で一方の蝦夷禊萩は茎、葉、萼等に短毛がある。

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森の藪は、むっとして暑いが池の辺りの高木の下は涼し気な風がとおる。
そんな所の林床に咲くミソハギと思う花に脱皮前の蝉が見えた。
この花には、蜜があるのだろうか!?! 共存共栄。
宅地化が激しくコンクリートに敷き詰められた所に、蝉は見れない。道理である。
里山と呼ばれる所、泉の森すぐ近くに「厚木飛行場」がある。
半世紀以上前は、飛行場の周りに民家はすくなかっただろう。
今や郊外の住宅地として宅地化が勢い良く広がっている。
だが一部里山公園として「泉の森」が整備され30年以上になろうか。
公園とか、里山としての整備が進むにつれ、人の手が入り込みすぎたと思う。
「画一的貧化」の表現通り整備しすぎたきらいがあった。丁寧に下草刈りをしない。
一方この泉の森は、引地川の原点でもあり、貯水池もある。
この池周辺は、金網で囲われており一般人は、立ち入れない。
おかげで自然環境は、程々に保たれている。そんな所で見た光景は、原風景に映る。

広島と長崎に原爆が投下されてから73年を迎えた。
原爆犠牲者慰霊平和祈念式典が、毎年、営まれ平和宣言を全世界に向かって発信している。
非核兵器を訴えているのだが、未だに核兵器を傘に自国の保身を図っている他国の現実。
なんと悍ましいことか。核の安全利用と核兵器を一緒にかたってほしくない。
手足を縛られてる日本の安全保障政策ってどうすれば良いのか、良策を提示してほしい。

我々国民の為に戦って下さった先人に感謝の真を捧げたい。
而して、被爆され亡くなった方々のご冥福を祈ります。
今なお後遺症に苦しまれておられる方々に我々は、何ができるか。
非暴力・非戦闘を願うしかない、が国民の安全ってどうすれば!?!

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“夏花野草七”《襍感・/・点描‘18-45》

ハグロソウ(葉黒草) キツネノマゴ科(Acanthaceae)
学名:Dicliptera japonica
Peristrophe japonica (Thunb.) Bremek. var. subrotunda (Matsuda) Murata et Terao
Peristrophe japonica (Thunb.) Bremek.
ハグロソウ(葉黒草) の花弁、斑点にも色々な表情がある。
仲良く並んでいる花もある。微笑ましい。

《時節感慨・・呟記・・》
ハグロソウ(葉黒草);日本では関東より西(南)に自生していると言われている。
以前掲載したしたキツネノマゴは、姿が良く似ている。
2枚の花弁植物は、日本には数種類しかない。その一つのは、ツユクサだ。
ハグロソウは、本州中部より南の森林帯で自生しているが、見る機会は少ない。
葉の色が暗緑色であるというのが名前の由来に由。葉は細長い卵形で、対生してる。
草丈は20~50cmになる。茎は、直立しまばらに分枝、短毛が散生する。
真夏に顔をみせ清々しい。茎先や上部の葉の腋から花柄を出し、淡紅紫色の唇形花を魅せる。
花冠の内側に赤褐色の斑紋があり、手の平が合わさったような2枚の苞が特徴である。
花期は、結構長い。更には、日本固有種。楚々と咲く姿は、誇らしく映る。
口唇花に見える斑点、様々な姿だ。観ていて飽きない。しばしテレパシーで語り合った。
「2018/8/4,泉の森」
*    *    *    *    *

夏真っ盛りどころではない。暑すぎな酷暑、斯様に高い気温だ。
庭に出てみると・・・!?!耐えられる暑さではない。言葉にしっする。
そんな中でも野草は、健気に咲いている。強健だなぁ~~と感じる。
数日前サフランもどきが咲いていた。そして次々と野草が花姿を見せている。
前年より早い顔見世^^)。気候変動(時期)だろう、長い目で見れば。
一方、社会現象、とりわけスポーツの世界でも変動しているやに見える。
大人達が、可怪しいのではなく、過去の行動が露呈し始めている。
政治の世界でも同様だ。反省のまえに見過ごした過去を検証すべきだ。

今日は、広島に原爆が投下された日である。
あのような惨事を二度と繰り返しては成らない。あの悪夢を反省しないのかって思う。
北朝鮮だけではない。核保有国たる各国も非核化に向かうべき、切望する。

我が国を思うと、全くノーテンキだ!?! 戦後70年を超えて地力がついてきた。
外交にして、日本の存在感が見えてきた。今年の今月を以って国内でも法整備を検討すべきだ。
法整備の根本は、現行憲法の見直し・・改正に尽きる、と言いたい。
「和の国」ニッポン。天皇制も世界に冠たるものがある。
戦没された総ての人に哀悼の意を表したい。




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“夏花野草六”《襍感・/・点描‘18-44》

ヒメジョオン(姫女苑) キク科(Asteraceae/Compositae) 
学名:Erigeron annuus (L.) Pers.
タイワンホトトギス(台湾杜鵑草) ユリ科(Liliaceae)
学名:Tricyrtis formosana Baker

《時節感慨・・呟記・・》

ヒメジョオン(姫女苑);
ハルジオンとの違いは、ハルジオンの蕾は、下向き、ヒメジョオンは上向きのまま。
茎は粗い毛がまばらにあり、直立して分枝し茎高は、0.3~1.3m。
内部には白い髄がつまっている。根生葉は花のころには枯れる。
根生葉は長い柄があるが、花期にはない。上部の茎葉は披針形で先が尖りほぼ無柄。
下部の葉は幅が広く卵形で縁の鋸歯の先が鋭い。頭花は、舌状花で白色~淡青紫色。
頭花は直径約2cmと小さく上部の枝先に多数つく。舌状花は白色か、少し淡紫色を帯びる。
舌状花の冠毛は短く、筒状花の冠毛は長い。総苞片は披針形~線状披針形で2~3列に並ぶ。


タイワンホトトギス(台湾杜鵑草);
日本で一般的に見られのは、日本固有種のホトトギスとタイワンホトトギスの交雑種が多い。
日本の西表島だけにわずかに自生する(var. formosana)固有種は、貴重だ。
台湾には他にvar. grandfloraとvar. glandosaの2変種がある。
茎は普通、屈曲し、無毛かわずかに毛がある。葉は互生し、倒被針形又は狭い楕円状披針形~倒卵形。
葉表は無毛に近く葉裏は有毛、特に脈に沿って多い。葉の基部は茎を抱き縁に毛があり先は尖る。
茎頂又は葉腋の集散花序にまばらに花をつける。小花梗は、有毛。
花はトランペット形、花被片は斜め上向きに開き青紫白色、縁が濃く表面に濃い紫色の斑点がある。
花被片の内面基部の橙色の斑紋はやや不明瞭、基部の両側の膨らみが黒色を帯びる。
花柱や柱頭、花糸にも斑点がある。

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夏真っ盛りって云う季節だが、現実的には風情と言った表現を使えない程の高い気温だ。
庭に出てみると・・・!?!耐えられる暑さではない。言葉にしっする。
そんな中でも野草は、健気に咲いている。強健だなぁ~~と感じる。
数日前にサフランもどきが咲いていた。そして次々と野草が花姿を見せている。
前年より早い顔見世^^)。気候変動(時期)だろう、長い目で見れば。

世間を傍観すると、中高年以上の大人達の言動・行動に解せない。不可思議だ。
大人と言われる人々が、若者批判をする。でもその大人達が、可怪しい。
時世を自分なりに解く。情報収集が多角的な若者に対して大人達は、偏っている。
ネット情報の利点、一方リスクも在るが。
#ブログ #植物

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“夏花野草五(狐)”《襍感・/・点描‘18-43》

キツネノカミソリ(狐の剃刀) ヒガンバナ科(Amaryllidaceae)
学名:Lycoris sanguinea Maxim. var. sanguinea
キツネノマゴ(狐の孫) キツネノマゴ科(Acanthaceae)
学名:Justicia procumbens L. var. procumbens
Justicia procumbens L. var. leucantha Honda form. japonica (Thunb.) H.Hara

《時節感慨・・呟記・・》
キツネノカミソリ(狐の剃刀);
地味なオレンジ色のためか、ヒガンバナと比べ、あまり話題にならない。
キツネノカミソリの名前は、芽ぶいた直後の葉の形が剃刀に似ているから。
他方、面白いことにタヌキノカミソリ(ヒガンバナ科で別名リコリス)がある。
ヒガンバナの仲間だが、真夏の暑い時期に花を咲かせる。
花が咲く頃には葉が枯れてしまうという、変わった植物。在来種(日本固有種)。
ヒガンバナと同じく有毒植物。花はヒガンバナよりオレンジ色が強い。
地下にヒガンバナとよく似た直径3~4㎝の鱗茎(球根)がある。
春出た葉は夏には枯れ、その後に花茎が出て花が咲く。
茎頂に花を3~5個つける。花被片は6個、長さ3~4㎝、橙色~黄赤色、反り返らない。
雄蕊6個、花被とほぼ同長。雌蕊1個。蒴果は、扁球形。種子は黒色で扁平。
ムジナノカミソリ は、九州と対馬の湿った場所に自生。雄蕊は花被片より短い。
オオキツネノカミソリは、花被片がそり返り、雄蕊、雌蕊が花から突き出ている。

「研究者ノート」(筑波大;遊川知久)
夏、何もない地面から突拍子もなく花が現われたかと思うと、
また地上から消えてしまい、春にようやく葉が出てきます。
地下にはチューリップのような鱗茎が埋もれていて、栄養や水を貯えています。
私たちはヒガンバナ科の進化の道筋を、DNAの塩基配列を調べて明らかにしました。
キツネノカミソリなどヒガンバナ属の起源はアジアの西の乾燥地にあって、
さらに時代を遡ると地中海沿岸が故郷のスイセン属など同じグループだった可能性が高いのです。
どうやら、ヒガンバナ属が鱗茎を作って夏に休むライフサイクルは、
夏の乾きがきびしい地中海性気候に適応した先祖の性質を、そのまま残したもののようです。
「春植物」と呼ばれるカタクリなども、夏に地上部が消える点でよく似ていますが、
これは夏に暗くなってしまう落葉広葉樹林の林床に適応した進化で、
キツネノカミソリとは異なった原因で成立したのだと思います。


キツネノマゴ(狐の孫);
キツネノゴマ(狐の胡麻)ではなくキツネノマゴ(狐の孫)。
小さな花と低い背丈で目立たないが、名前が面白い。
ハグロソウと間違えやすいが、こちらはくちびる形。ハグロソウは2枚の花びら。
花の根元に密集している細いガクのような穂が、狐の尻尾に似るという説があるが、孫の意味は不明。
茎高10~40cm。葉は対生し卵形。花は淡紅紫色の唇形花(穂状に密集)。萼片や苞の縁に白い毛がある。
雄蕊2個。葯は2室で上下につき、下の葯のほうが大きくて基部に突起がある。
「2018/7/22泉の森」

*    *    *    *    *

未だ7月というのに、西日本の雨災害、今度は台風災害。各地の皆さんお見舞い申し上げます。
今回の台風、神奈川の西方から静岡熱海市のホテルで大きな被害が出た。
大事に至らなかったが135号線の車の立ち往生では、車が高波を被った。
この道は、真鶴・湯河原・熱海・伊豆方面に行くときよく使う道だ。
夜分・台風ということで通行利用者は、それほど多くなかったと思える。
だが、昼間、地震での立ち往生、更には、津波等と想像すると怖い。
海岸線の風光明媚な道路である。道のあちこちに防災警告が提示されているが!?!
改めて、日頃よりの防災意識を持たねばって痛切に感じた。
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“夏の風物詩”《襍感・/・点描‘18-42》

ヒマワリ(向日葵) キク科《Asteraceae (Compositae)》
学名:Helianthus annuus L
別名: ニチリンソウ(日輪草)、ヒグルマ(日車)
(この会場は、ハイブリットサンフラワー(Hybrid Sunflower)種が植わっていた。
画面だけではないが10万本は、壮観である。
裏側から観ると、なんとなく「太陽」をイメージできた。
迷路とか遊べるスペースもあったみたいだ。

《時節感慨・・呟記・・》
ヒマワリ(向日葵);
茎のまだ柔らかい時期に、太陽の動きに合わせて花の向きを変えることから名が付いた。
だが、若い茎頂や蕾が少し太陽の方向に傾く程度(但し同じ方向に花は向いている)。
茎は直立し高さ2m前後にもなり粗い毛が生えてざらざらしている。
葉は、ハート型で長い柄があり、縁には粗鋸歯があり、互生する。
花は、大きな1つの花のように見えるが、頭状花序(花が集まって1つの花の形を形成)。
外輪に黄色い花弁をつけた花を「舌状花」、内側の花弁がない花を「筒状花」と呼ぶ。
ヒマワリの栽培品種は用途別に多数あり、ハイブリッド種(F1)も多い。
花の大きさも色々。花色は、黄色・赤色・橙色・白色・黒色などもある。
種子(痩果)は食用のものは大きく油糧用や観賞用のものは小さ、油糧用は、黒色で縞がない。
巨大なヒマワリもあり、最も高いものは高さ5m以上に達し、頭花は直径80㎝以上になる。
「農林水産省品種登録審査基準」ひまわりの代表格は、Sunflower(Helianthus annuus L.)。
「2018/7/22座間市ひまわり畑」

*    *    *    *    *

毎日、猛・酷暑です。熱中症が心配、今年は暑さが厳しすぎる。
西日本のみならず各被災地の皆さん、そして我々自身も体調を気をつけよう。

扨、さて、、、
酷暑といえども己の体調を考え外気に触れろって悪友が誘ってくれた散歩。
今回は、恒例の「座間市ひまわり畑」イベントを見に行った。
座間市の花「ひまわり」は、平成5年から農協青壮年部が中心となって荒廃地、
遊休農地対策の一環として、向日葵の景観植栽を行い「向日葵広場」として公開している。
1994年(平成6年)には「かながわの花の名所100選」にも選ばれた。
年々規模は大きくなり、「座間市ひまわり推進協議会」が発足、
今では総面積5.5haを超える規模に拡大した。
こんな「ひまわり畑」を久しぶりに訪れた。実に盛大なイベントになった。
約10万本のヒマワリ《ハイブリットサンフラワー(Hybrid Sunflower)》は、圧巻。
ひまわりまつり会場では、模擬店、農作物の販売等をも行っていた。
夏を代表する花、ひまわり。目の前の花々は、景観形成作物として開発された園芸種。
短棹で耐倒伏性が強い品種。また、焼酎、ひまわり油、蜂蜜など農産加工品作りのほか、
バイオディーゼル燃料(BDF)としての栽培も増加している由。
リン酸吸収を促進する効果もあり、緑肥作物としての活用も可能と言われている。

猛暑の中、被災地では懸命の復旧作業が行われている、それを思うと少々後ろめたい散歩。
そんな中で先日、災害地の倒壊建物の下からワンチャンが警察官によって救出された!!
災害日から1週間もたっての救出だった由。現地での地道な援助活動、活躍を物語っている。
ホッとした嬉しい話だが、炎天下での作業は、関係者総ての健康が心配です。

気候変動もさることながら、自然界自体も変化してる様に思う。
住まい近くで「蝉」の声が聴こえない、否、非常に少なくなっているやに感じる。
暑い中、ヒマワリ見物をしながら周りを観ると若い親子連れが多く見受けられた。
子供の頃、汗をかくことは、夏当たり前って思っていた。汗が夏の証って楽しんだ。
だがこのところの気温は、高すぎる。身体にどんな影響が在るのだろう??
「枕草子」に「汗の香・・・」などという表現が出てくるが、汗自体が、危険!?!
冷房を効かせる環境は、不可欠な時代に入ったのか??屋外の夏行事が、中止に。
今の気温気候が今後も続くなら「オリンピック開催」が危険、と思えてくる。




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“夏花野草・四”《襍感・/・点描‘18-41》

コバギボウシ(小葉擬宝珠) キジカクシ科(Asparagaceae)
学名:Hosta sieboldii (Paxton) J.W.Ingram form. lancifolia (Miq.)H.Hara
Hosta albomarginata Ohwi form. lancifolia Ohwi
別名: フジギボウシ、イブキギボウシ、アオバオモトギボウシ、ハカマギボウシ。

《時節感慨・・呟記・・》
コバギボウシ(小葉擬宝珠);
オオバギボウシと比べ、葉が小さいのが名前の由来。ミズギボウシ同様、湿った草原に見える。
根茎は横に這い、葉は斜めにたち美しい。花は紫色で花茎は40cm前後。花は1日花。
花の長さは4~5?。花被片6個、内面に濃い線がある。雄しべ6個、先が上向きに曲がる。
雌しべは1個、長く花被片の外に突き出し、上向きに曲がる。苞は緑色、先が尖った狭い卵形。
葉は、狭卵形で先は尖り基部が次第に細くなり葉柄へと続く葉脈が縦に窪み、はっきり見える。
在来種(日本固有種)である。白花のものは シロバナコバギボウシと呼ばれている。
似た花に大型のトウギボウシがある。
和名の由来はつぼみが橋の欄干に付けられる擬宝珠(ギボシ)に似ているから。
オオバやキヨスミに比べ茎の細さが際立っています
似た種はオオバギボウシ、カンザシギボウシ、キヨスミギボウシ、ミズギボウシなど。  
「2018/7/21泉の森」

*    *    *    *    *

毎日、猛・酷暑です。やはり気になるのが、西日本のみならず各被災地の皆さん。
重ねてお見舞い申し上げます。

扨、さて、、、
災害地の全容がわかってきた。懸命な復旧活動も進んでいる由。
徹底的な予防措置検討は、国家レベルでも各自治体でも行われているだろう。
だが、被災地の全容が見えてこないのは何故なのだろうか??
更には、野党側からの提案等も聞こえてこない。代議士の役割ってなんだろう。
党利党略に大災害を利用するのも結構だが、地元の現状を鮮明にする必用もあろう。
被災地の正確かつ緻密な現状把握を公表することも大切ではないだろうか。
マスコミ、特にNHK、全体的そして各地の災害現場取材を丁寧に報道すべきだ。
放送局の画像は、素通りだ。対して新聞は、見返せる。役割分担があってよい。
しかしそのどちらも、話題性を求めて映像を流し、紙面もバラエティ化している。
何処で何が不足してる、どの地域の支援が遅れてる等々、正確な情報を発信すべきだ。
メディア取材地が、偏っているゆえに、ボランテァも偏って集まってしまうのでは??
災害が起こるといつも思うことだ。公平に支援できる体制・組織づくりを望みたい。




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“夏花野草・参”《襍感・/・点描‘18-40》

ヘクソカズラ(屁糞蔓/屁臭蔓) アカネ科(Rubiaceae)
学名:Paederia scandens(Loureiro) Merrill
Paederia foetida auct. non L.
別名:ヤイトバナ、サオトメカズラ。
「2018/7/17居所」
花の変化が見て取れる。微妙で不可思議。
「2018/7/20居所」

《時節感慨・・呟記・・》
ヘクソカズラ(屁糞蔓/屁臭蔓);「屁糞蔓」の名前は有名。
色々資料を見ると匂いの凄さが強調されてる。が花には匂いはない。
葉や実をすり潰したときに臭いがするが、乾燥するとさほど臭わない。
茎は、左巻きで他の木や草等に絡まって長くのび、基部は木質化する。
葉は対生し、楕円形、細長い卵形で先はとがる。葉柄基部には、三角形の鱗片がある。
葉腋から短い集散花序をだし、灰白色の花をまばらにつける。
花冠は長さ約1cmの釣鐘状で先は浅く5裂して平開する。のどと内側は紅紫色。
お灸をすえた跡に似ていることから、ヤイトバナ(灸花)とも呼ばれる。
蔓が枯れてもそのまま冬まで形を残す。リース作りの材料として用いる。


*    *    *    *    *

ブログル、日本在住の、そして異国在住の皆さんお暑うございます。
酷暑、重ねてお見舞い申し上げます。

扨、さて、、、
災害地も少しずつ回復に向かっておられるようです。
しっかりとした復興計画を立てて頂きたいと祈り希します。
陸や海でも懸命に尽力してくれてる自衛隊・消防・警察官の皆さん感謝です。
国会等議会人、行政官僚の皆さん、真摯に今を考えて欲しい、と念じたい。
現況・現実に基いて思うと、反安保などと言っておれない、と痛感する。
日本各地の様々な災害現場に在日米軍や軍人ボランティアの人々が支援してくれている。
この現実を真摯に考えるべきだ。余り報道されていないようだが感謝の声をあげたい。
今日も酷暑。被災地のみなさん、健康をお祈り申し上げます。


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