“道端の小さな花2”《森羅・/・万象19-08》

キュウリグサ(胡瓜草) ムラサキ科(Boraginaceae)
学名:Trigonotis peduncularis (Trevis.) Benth. ex Baker et S. Moore
別名: タビラコ

《時節・_・襍感⇔見過ごすほどに小さい花2”》
キュウリグサ(胡瓜草);
葉をもむとキュウリのような匂いがする。3~5mmと小さな花なので見逃してしまう。
茎高15~30cm位。下部の葉は長い柄があるが、上部の葉には柄がない。葉は、1~3cmの卵円形。
茎の先にサソリ形花序をだし、直径約2mm位の淡青紫色の花を次々に咲かせる。
良く似た仲間にハナイバナがあるが、この花は花が葉と葉の間に付く。
又、園芸種の勿忘草(ムラサキ科)もよく似ている。
区別は、キュウリグサ は花が咲いているところから先の巻いているところまでが離れて長い。
対してワスレナグサは咲いているところからすぐ巻いている。
「2019/01/14・泉の森」

#ブログ #植物

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“道端の小さな花”《森羅・/・万象19-07》

ウシハコベ(牛繁縷) ナデシコ科(Caryophyllaceae)
学名:Stellaria aquatica (L.) Scop.
Myosoton aquaticum (L.) Moench

《時節・_・襍感⇔見過ごすほどに小さい花”》
ウシハコベ(牛繁縷);
ハコベやミドリハコベとの違いは、ハコベの雌しべは3つに分かれているが、
ウシハコベは5つ。とは申せ実際に肉眼では見分ける事が難しい程に小さい。
ハコベより大形というのが名前の由来、道端、畑や草原等々何処にでも見れる野草で食用でもある。
茎はよく分枝して下部は地につき、上部は立ち上がって高さ50cmに達する場合もある。
茎の片側に1列の縮れた毛が生え、茎上部には軟らかいちじれた毛と腺毛がある。
葉は卵形、鋭頭または鋭尖頭、上部の葉は茎を抱き葉脈が深く波打ち下部のものは小さく柄がある。
萼片は花弁に比べ少し短い程度が普通であり、白毛と腺毛が生える。
花は白色の5弁花、花弁が基部まで深裂し、10弁に見える。花柱は5個あることが特徴である。
雄しべは10個。種子は長さ1.0~1.1mmのやや楕円の厚い円盤形で、全体に低い突起がある。
花は、普通4~6月に多いが、今年は既に咲いている。年間を通して咲いているかもしれない。
とにもかくにも小さすぎ目立たない花だ。ルーペが必要、それ故、必死に観察するのである。
※この小さな花を眺めると“躙口”とか“長閑”という言葉が脳裏を過ぎった ※
「2019/01/14・泉の森」

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“七草粥”《森羅・/・万象19-03+1》

御相伴・・させて頂けた、七草粥
北島家内での模様
ミツマタ(三又、三椏) ジンチョウゲ科(Thymelaeaceae)
学名:Edgeworthia chrysantha Lindl.
民家脇に植えられている三椏に花芽がついて、初春を感じる。

《時節・_・襍感⇔正月気分^^)”》
今日は、人日の節句(七草の節句)
古来中国では、正月の1日を鶏の日、2日を狗の日、3日を猪の日、4日を羊の日、5日を牛の日、6日を馬の日とし、
それぞれの日にはその動物を殺さないようにしていた由。
そして、7日目を人の日として犯罪者に対する刑罰は行わなかった。
この日は7種類の野菜を入れた羹を食べる習慣があり、これが日本に伝わって七草粥となった。
日本では平安時代から始められ、江戸時代より一般に定着した由。
(羹とは、肉・野菜を入れた熱い吸い物、とあった)
又、七日は「つめ切りの日」とされていた由!!
新年になって初めて爪を切る日、昔から七草爪といってこの日に初めて爪を切った由。
草を浸したお湯につめをつけて柔らかくしてから切るとその年は風邪をひかないとも言われた由。
云われ、風習は、楽しい。今の時代、色々思い返して伝統を再認識すべきではなかろうか!?!

※   ※   ※   ※   ※   ※   ※

昨今の「七草粥」、材料はスーパー等でパック詰めで販売されている。
我が家のは、すずな・すずしろ三浦産(最近は、どこででも作られている)を使用。
お粥だが、暮れの残りご飯を土鍋で炊いてお粥にした。
今年は、菜の花も加えて八草にして頂いた。七草だけでは味ッけがないので。
実は、昨日の朝「泉の森・郷土民家園」で森管理者とボランティアの方々が作った七草粥を頂きました。
七草粥って基本的に作ると薄味だ。地方によっては、だし汁など他の具材を入れたりもするらしい。
僕が入れたように菜の花だったり鶏肉といった具を入れ美味しく食しているとか。
だがしかし、正月のおせち料理は結構濃密。さっぱりとした七草粥で丁度良いのかもしれない。
我が家族は、揃って全くお酒を頂かない。お酒まみれには、七草粥が適してるって思う。

#ブログ #植物

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“年頭に思ったこと”《森羅・/・万象19-03》

サザンカ(山茶花) ツバキ科(Theaceae)
学名:Camellia sasanqua

《時節・_・襍感⇔白い華!!”》
恒例正月2・3日の箱根駅伝、今年はドキドキ・惑惑の応援でした。
毎年、今年こそ!?!と東海大学(わが子の母校)の優勝を祈ってきました。
今年は、着実に歩を進め満を持してのレース運び、10人が一丸となっていた。
身近に見る山茶花の白色が、彼等の栄誉をたたえているように映った。

※   ※   ※   ※   ※   ※   ※

2017年 12月31日にブログルで“魅せる「白花」”を記した。
その中で《ひとりごと》に国会の事、隣国との外交の事を記したのだが・・・!?!
1年間を以ってしても「反日」は、過激さを増すばかり。如何ともし難い。
粛々と真意を提示するしかない。そして益々、改憲を思う年頭である。

#ブログ #植物

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“冠毛!?!”《襍感・/・点描18-82》


《時節感慨・・呟記・・樹々の冠毛!?!”》
秋に里山でひと目に付かない所で楚々と咲くコウヤボウキ(高野箒)の花と出会った。
背丈が低いので目立たない。花が散るとタンポポのような綿毛をつけた種が残る。
更に綿毛が飛散すると、残った萼がドライフラワーのように見える。
今年は、年越ししない頃に綿毛(冠毛)姿を見せてくれた。
高野箒の由来のように綿毛が飛び散った後、細枝を使って箒を作って見るか!?!
でも年内は綿毛が飛ばないとみえる。年末の大掃除をしたくない、って我が脳裏。
愈々以って押し迫った。が、お正月は何がおめでたいのだろうか??

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“道端の今、黄色!!”《襍感・/・点描18-79》

ノボロギク(野襤褸菊) キク科(Asteraceae/Compositae)
学名:Senecio vulgaris L.
別名: ボロギク
花といって良いか??と思うほどに中途半端な咲き方。
でも蕎麦で眺めると、楽しい^^)。

《時節感慨・・呟記・・身近の黄色い野草!?!”》
ノボロギク(野襤褸菊) キク科(Asteraceae/Compositae)
学名:Senecio vulgaris L.
別名: ボロギク
ごく普通にどこでも観られる野草。明治期にヨーロッパから渡来した帰化植物に由。
この辺では、一年中道端や畑地などで健気に花を咲かせている。が、嫌われもののようだ。
茎は、高さ20~40cm位で紫褐色帯びて、まばらに白い毛がある。
葉は互生するが、柄がなく不規則で羽状に裂け基部で広がり茎を抱く。濃緑色でやや光沢がある。
頭花は、散房花序状に付き、黄色の筒状で開かない。花冠の先は5列、白色毛状の冠毛がある。
小苞の先に濃紫色の点がある。実についた穂綿がボロ布のように見えることから、名がついた由。
よく云われるのが、湿性畑地等での強害雑草!?!家畜に有毒な物質を含み持っている。
「2018・12・17」
*     *     *     *     *
今年も余す所、10日になってしまった。何かと気ぜわしい。
年末に成って、サイバー空間の脅威を一庶民でも考えなければいけない!!
そんな事を脳裏の片隅に置かなければいけないか、って思うように成った。
アナログ世代の爺には無縁等と言っておれない。便利になったが、脅威も大きくなった。

諸々思っている時に、当ブログルの自分表紙(カスタムテーマβ版)仕様が刷新された。
早速使わせて頂いている。インパクトあるスレッドになったが、その分、粗も目立つ。
丁寧な使い方をしないといけない。頭を使う・脳の活性化をさせて頂いて。。。!
内倉さんはじめとするPSPの皆さんに感謝申し上げたい。

#ブログ #植物

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“里山の今、赤い実!!”《襍感・/・点描18-77》

ガマズミ(鎌酸実、莢迷/実“fructus") レンプクソウ科(Adoxaceae)
学名:Viburnum dilatatum Thunb.
「エナガ(多分)」

《時節感慨・・呟記・・初冬、鳥の「食」、赤い実!?!”》
ガマズミ(鎌酸実、莢迷、蒲染);
花に関しては、以前に細かく記したのでそちらを参照して頂きたい。
ガマズミ(鎌酸実、莢迷)の花は ムシカリ(虫狩・スイカズラ科)とかなり大きさが異なるが、
赤い実になったら区別が難しいほど良く似ている。
秋には ムシカリやヤブデマリの実と同じように真っ赤に実る。
鳥たちの餌になるが、食してみると紅くなりたての頃は酸味が強い果汁である。
初冬の頃には、甘くなり食べられるが、果肉は薄く種子が大きい。
昔から天然の着色料に用いた。山里では果実酒にする(きれいな深紅色)。
秋も深まると、実より遅れて葉も赤くなる。
又、タマバエの一種による虫こぶにもなる。正常実の2~3倍の大きさの球形になる。
色は淡緑色から淡紅色を帯び、表面には白色の短毛が密生する。
例年、11月には実(種子)が姿を表すが、今年はなぜか遅れ気味に実が付いた。

一寸離れたところでは、“鳥撮”集団が、「カワセミ」を狙って三脚を立てていた。
邪魔しない様に遠回りして林の中をいくと池近くで可愛い「エナガ(多分)」に出会った。
「2018/12/09大和市・泉の森」 

#植物 #鳥

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“里山の今、小花が!!”《襍感・/・点描18-76》

ヒメオドリコソウ(姫踊り子草) シソ科(Lamiaceae/Labiatae)
学名:Lamium purpureum L.

《時節感慨・・呟記・・初冬、地表に佇む小さな華!?!”》
ヒメオドリコソウ(姫踊り子草);
花の形が,笠をかぶった踊り子!?!の姿を思わせることから名前が付いた。
関東一縁から長野県に多く見られ、明治中頃に渡来した帰化植物で径高20cm前後。
道端や畑などに見えるが市街地付近にも多い。肥沃な場所ではよく群生している。
葉が茎の先端になるほど紫色っぽくなり、花期には赤紫色を帯びるのが特徴で葉は対生する。
三角状卵形、脈が深く有柄な葉形。鋸歯はやや不規則で丸みあり葉裏は軟毛でやや白く腺点がある。
茎は四角形で、下向きの白毛が生える。茎の上部の葉脇に長さ約1cmの淡紅紫色の唇形花をつける。
雄蕊4個。花粉は、橙色。萼は5裂、裂片の先がとがり脈が隆起し、脈の一部が紫褐色になる。
仏の座より花が小さく、頭頂部にはあまりつかない。上部の葉のわきに花をみせる。
よく似ている姿で葉の鋸歯が深く切れ込むものにモミジバヒメオドリコソウがある。
(別名キレハヒメオドリコソウ/Lamium hybridum)
仏の座やもみじ葉姫踊り子草は、夏や秋にも花をつけることがある。がヒメオドリコソウは稀。
仲間のオドリコソウは緑の葉だけでであることと、花も背丈もずっと大きくロゼットの姿で冬を越す。
白花のは、シロバナヒメオドリコソウと呼ばれる。よく似たホトケノザの花は、細長く上に立つ。
ヒメオドリコソウの花期は、普通3~5月だがここ周辺では1月に咲く。所が今年は早くも咲いた。
*     *     *      *      *


 

#植物

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“里山で見かけた野の野菜花”《襍感・/・点描18-74》


《時節感慨・・呟記・・“晩秋・・野の野菜花!!”》

ノラボウナ(野良坊菜);
のらぼう菜は、アブラナ科アブラナ属で東京都西多摩地方(あきる野市、青梅市等)、
埼玉県飯能市・埼玉県比企郡小川町付近で多く栽培されている野菜。
江戸時代初期には、すでにそれらの各地で栽培されていたと伝えられる。
耐寒性に優れた野菜で、天明の大飢饉(1782年 - 1788年)、
天保の大飢饉(1833年 - 1839年)では人々を飢餓から救ったと記録が残る。
かき菜などの「なばな」と同系統だがのらぼう菜は耐寒性に特に優れている上、
花茎を折ってもまた次の脇芽を何度も出す旺盛な生命力を持った品種でもある。
江戸時代後期の1767年(明和4年)9月、関東郡代が地元の名主に命じて、
のらぼう菜の種子を江戸近郊の12の村々に配布した記録も残っている。
あきる野市の子生神社(こやすじんじゃ)には、この事績を記念して
「野良坊菜之碑」が1977年(昭和52年)に建立された。
秋まき地野菜。畑ののらぼう(中心の最初のトウを収穫した直後の草姿)。
トウ立ちを摘んでおひたしや和え物に。太い茎の部分が最もおいしい由。
寒さの中でよく成長し春彼岸の頃から出るトウ立ちを折り取り収穫する。            
柔らかい花茎にはほのかな甘味があり、他の菜花類のような苦味やクセがない。
茎立ち菜、トウ菜などと呼ばれる花茎を食べる野菜は、万葉の昔から各地で見られた。
こののらぼう菜は、他のアブラナ科野菜とは交配できない由。
自分の雄しべの花粉で雌しべが受粉してしまうため、雑種ができにくいとか。                     
今、危惧されている遺伝子組み換えにも対応しない。花粉汚染にも染まらないってことである。
「のらぼう」が、日本の伝統ナッパのエースとして脚光を浴びる日が来るかもしれない由。
アントシアン色素によって葉軸が薄赤く発色する株と全く発色せず緑色だけの株がある。
交雑しない植物、雑種化したわけでなく、それぞれ育った地域の寒さに適応し変化したのか??
植物の糖分は寒さの刺激で蓄積され、一般に赤味の増している「のらぼう」のほうが甘味も強い。
しかし、鮮緑色の野菜を好む人も多いから、どちらが良いのかは一概には言えない。    
自家採種を繰り返してオリジナルの「のらぼう」を創れるのだそうだ。野菜も面白く楽しい。
以上、色々な記事より抜粋した。普段お目にかからないが、食してみたい。
「2018・11・29大和市ふれあいの森」



#植物

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“旅先で見かけた野の樹葉”《襍感・/・点描18-73》

マルバノキ(丸葉の木)    マンサク科(Hamamelidaceae)
学名:Disanthus cercidifolius‘Ena-nishiki’
別名:ベニマンサク(紅万作)

《時節感慨・・呟記・・“晩秋・・野の草木!!”》
マルバノキ(丸葉の木);
まだ暑い時期から紅葉し始める。葉に模様が入る「斑入りマルバノキ」もある。
マルバノキは株立ち状に育つ。本州中部以西の限られた場所を原産地とするマンサクの仲間。
秋になると写真のようにマンサクに似た(というよりもヒトデに似た)小花を咲かせるものの、
同時期に展開する紅葉に比べれば存在は控えめであり、あまり目立たない。
しかし紅葉・黄葉が楽しい。一本の木に赤、黄色、緑の葉が入り混じる美しい雑木の呈。
「マルバノキ=丸葉の木」、ハート型葉でマンサクよりもハナズオウやカツラの葉に近い。
葉にクリーム色の模様が入る品種もある。花が咲くころに分厚い皮を持った実ができる。
別名のベニマンサクは花の様子と花色により、花は直径1.5センチ程度。二輪が対になって咲く。
自生地は林の中などが多く、耐陰性がある。半日陰程度ならよく育つ。株立ち状に育つ。
落葉低木のマルバノキの花は他の落葉花木と違い、赤く色づいた葉が散り始める頃に咲き始める。
咲き方も変わっていてマンサクのような形の赤い小さな2つの花が背中合わせに咲く。
やがて結実すると、螬果はそのまま枝にぶら下がり、翌年の秋に熟して2つに裂ける。
赤くてマンサクに似た花が咲くことからベニマンサクと呼ばれる。

*    *    *    *    *    *    *

先日の紅葉・黄葉散歩、改めて自然のままの素朴な景観、人間の創造など到底及ばないと感じた。
観光客でごった返す「忍野八海」でも所々、目を見張る光景が、レンズを通して楽しませてくれた。

#ブログ #植物

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