“旅先で見かけた野の植物”《襍感・/・点描18-72》

イワシャジン(岩沙参) キキョウ科(Campanulaceae)
学名:Adenophora takedae
多分??? はっきりと特定できないがm(._.)m。
ミヤマアキノキリンソウ(深山秋の麒麟草・種子)  キク科(Asteraceae)
別名:コガネギク
学名:Solidago virgaurea L. subsp. leiocarpa (Benth.) Hulten form. japonalpestris Kitam.
ムラサキシキブ(紫式部) クマツヅラ科(Verbenaceae)
学名:Callicarpa japonica Thunb. ex Murray
別名:ミムラサキ(実紫)、コメゴメ

《時節感慨・・呟記・・“晩秋・・野の草木!!”》
イワシャジン(岩沙参);
ミヤマシャジン、ヒメシャジン、ハクサンシャジンの仲間で本州中部の山岳地帯の岩場に自生。
キキョウ科ツリガネニンジン属でツリガネニンジン、ソバナなどもも同属。白花種もある。
分布域は関東地方南西部、中部地方南東部にあり、山岳地帯の渓流沿いの岩場などに自生している。
岩沙参・学名の小種名の「takedae」は登山家であり高山植物研究家である武田久吉博士に因んだもの。
花期になると、茎の上部から花序を出し、長さ1.5~2.5?程度の花を多数咲かせる。
花は細い花柄を持ち花冠が浅く5裂した釣り釣鐘形。細茎に枝垂れて咲く花の風情はなんとも言えない。
基本種の花色は紫だが、白花品種もある。一重咲きの他、二重咲き品種も見られる。
近年、平地での栽培に順応した株が流通しており園芸種も見られる。
冬は地上部を枯らして宿根し、春に再び芽吹く。暖地での栽培は夏越しが難しと言われる。
イワシャジンの漢字「岩沙参」、沙参とは、漢方薬の生薬で根を乾燥させたもの。
岩場に生える沙参(しゃじん)という意味でイワシャジンの名前が付いた。
イワシャジンは地域変異の多い植物で生育する地域によって草姿の違いが見られる。
ホウオウシャジンは、南アルプスの鳳凰三山に分布、茎や葉が細く草丈も低いので繊細な印象がある。
ヤシャジンシャジン山梨県・夜叉神峠付近に分布、イワシャジンとホウオウシャジンの中間タイプ。
ウメガシマシャジン、静岡安部川上流梅ケ島周辺に分布、花がやや短く丸みを帯びている。

ミヤマアキノキリンソウ(深山秋の麒麟草・種子);
平地~山地に見られるアキノキリンソウの高山型。
茎中部の葉は長さ2~14㎝の惰円形~広披針形、葉柄に翼がある。頭花は頂部に固まってつく。
頭花の直径は1.2~1.5㎝。総苞は長さ3.5~6.2㎜、幅4~5㎜。総苞片は4~6列、先が尖る。
周辺花2~9個、舌部は長さ2~5㎜ 、幅0.9~2.8㎜。痩果は長さ2~3㎜。冠毛は長さ3.1~5.2㎜。
草丈が低く、15~(50)75㎝、総苞が幅8~10㎜、総苞片が3列といわれている。
アキノキリンソウは花序が長く、頭花の間に隙間がある。総苞の幅が狭い。

ムラサキシキブ(紫式部);
ムラサキシキブは山野に生える落葉低木。九州~沖縄地域には、オオムラサキシキブ、が分布する
オオムラサキシキブは、ムラサキシキブの海岸型変種。有花柄の葉がムラサキシキブより大きい。
コバムラサキシキブは有花柄の葉がムラサキシキブより小さい小葉の品種。
ムラサキシキブの木は、園芸種のコムラサキと比べ木高が3~5mにも成長する。
人の背丈より上に花や実を付け、同間隔に実をつけるコムラサキと比べ、実のつき方がまばら。

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先日の紅葉・黄葉散歩は、久しぶりの息抜きだった。感謝と温故で感慨深いものがあった。
観光客でごった返す「忍野八海」であったが、訪問客が目もやらない所で楚々と魅せる植物。
色々と想像させてくれた。はっきりと特定できない野草名。一見するだけでは見間違えてしまう。
それ以上に、変化する花々、自然の凄さを思える時、一瞬。微妙な変化が見て取れた。
生涯、学習である。微妙な変化だが、その違いを見分けられるようにしっかりと観察だ。
#ブログ #植物

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“豆(種子)”《襍感・/・点描18-71》

トキリマメ(吐切豆)   マメ科(Fabaceae)
学名:Rhynchosia acuminatifolia Makino
別名:オオバタンキリマメ(大葉痰切豆)
ヘクソカズラ(屁糞蔓/屁臭蔓) アカネ科(Rubiaceae)
学名:Paederia scandens(Loureiro) Merrill
Paederia foetida auct. non L.
別名:ヤイトバナ、サオトメカズラ。

《時節感慨・・呟記・・“赤・黒・褐!!”》
トキリマメ(吐切豆);
和名の由来はよくわかっていない。同属のタンキリマメやヤブマメの実とよく似る。
葉は、タンキリマメ似だが、トキリマメは卵型で小葉の幅は下半部が広く先が急に長く尖る。
一方、タンキリマメは、全体に毛が多く葉先が尖らず葉の上半部の幅が広く、毛が多い。
7~9月ごろ、総状花序にノササゲやノアズキ同様に黄色の小さな花を多数つける。
実が熟すと赤い鞘(さや)が2つに裂け、それぞれの鞘に光沢のある黒い種がつく。
オオバタンキリマメとも呼ばれ種から痰を切る去痰剤(きょたんざい)が得られると言われる。

ヘクソカズラ(屁糞蔓/屁臭蔓)の花は、/7/17のブログルで記したので此処では省略。
蔓が枯れ始めてリース作りが可能と思える頃に成った。果実は直径約5㎜の球形の核果(石果)。
褐色で光沢のある丸い実は、熟すと黄褐色になる。実の中に半球形の核が2個入っている。
それぞれに種子が1個ずつ入る(果実は萼に包まれ、萼を割ると中に核がある。)
ヘクソカズラの実は、最初は緑色だが熟してくると美しいオレンジ色に成熟する。
実は鳥達の貴重な食料、そして鳥の体内で運ばれ糞と一緒に排出され、落ちた場所に芽を出す。
ヘクソカズラの実は、色々なものに活用されている。最も活用されてきたものに「化粧水」がある。
水でよく洗った果実10~20グラムをつぶして、アルコール250CCを入れて、
1週間くらい冷暗所に置いて数回攪拌(かくはん)する。
次に、グリセリン200CCを加えてその後、水を加え1リットルにして用いる。
また、ハンドクリームに混ぜて薬用クリームと使用してもよい由。
しもやけ、ひび、あかぎれなどには、生の果実を良く水洗いし、つぶす。
ハンドクリーム5に対して果実1の割合で、良く練り合わせて使用する。
患部に厚く塗りガーゼなどで押さえておき、朝夕1日2回くらい取り替える。
皮膚にうるおいが出て驚くような作用・効能がある。
(果実をつぶすときの臭いを消すには、乾燥させてから使う)
先人達は、色々工夫し実践していたようだ。市井の科学者、いつの時代にも居るものだ!!。

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昨日、11月23日は、新嘗祭だった。
「天皇陛下、最後の新嘗祭に;11/24(土) 1:26配信・時事通信」
天皇陛下は23日、皇居・神嘉殿で宮中祭祀(さいし)で最も重要とされる新嘗祭に臨まれた。
来年4月末の退位を控え、陛下が行う新嘗祭は最後となる。
新嘗祭は天皇が新穀を神々に供え、自らも口にして五穀豊穣(ほうじょう)と国家国民の安寧を祈る祭祀。
午後6時からの「夕(よい)の儀」と、午後11時からの「暁(あかつき)の儀」があり、
それぞれ2時間行われる。陛下はこの日、例年通り夕の儀の後半に出席。暁の儀は掌典長が代拝した。
宮内庁は陛下の負担軽減のため、2009年から暁の儀への出席時間を短縮。12年からは夕の儀も同様に短くし、
陛下が80歳となった14年からは暁の儀への出席を取りやめた。昭和天皇は69歳で取りやめている。
来年11月には、新天皇となった皇太子さまが即位後初めて行う新嘗祭である「大嘗祭」に臨む。 
(産経新聞web版より抜粋)
昨夜、夕食に今年の新米“はるみ”を頂いた。ふっくらほんのり甘い、美味な新米だ。
僕は、好き勝手に人生を謳歌させて頂いているのだが、、、、!
皇位にあって、激動の昭和から平成を静かにしてご尽力された。やはり日本国の「御上」にふさわしい。

勤労感謝は、新嘗祭、そのものではあるまいか。
昨夜、今ひとつ嬉しいニュースがあった。2025年の万国博が、大坂に決まった由。
何はともあれ、楽しみだ。前の大阪万博は、見ていない。今回は、是非に観てみたい。


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“里山花壇の園芸花”《襍感・/・点描18-70》

クリスマスローズ キンポウゲ科(Ranunculaceae)
学名:Helleborus niger L
別名: ヘレボルス・ニゲル、フユボタン、カンシャクヤク(寒芍薬)

「泉の森・2018・11・19」

《時節感慨・・呟記・・“晩秋・・素朴な花!!”》
クリスマスローズ(正式名・ヘレボルスHelleborus)は、種属植物(Helleborus)の総称。;
色々な品種改良によって見れるクリスマスローズ。クリスマス頃に咲く!?!日本では1月に咲き出す。
多くは、緑色系統の花。明治時代に輸入され、南ヨーロッパ、地中海沿岸、西アジアの寒い地域に自生。
花弁に見えるものは萼片で、緑色~白色~ピンク色~紫色と色々で花期は長い。
花弁は蜜腺に変化して、小さく、緑色、黄色、紫色など。雄しべは多数。果実は袋果。
英語ではChristmas rose、又は Lenten rose ともいわれる。日本に自生種はない。
画像の花は、多分、Helleborus niger系の園芸品種だろう。西欧南部辺りが原産地。
根茎があり葉は大きく鳥足状全裂~鳥足状深裂。花序は頂生、集散花序 、花は1~数個つく。
萼片は5個、花弁状、白色~ピンク赤色~緑色、普通、宿存性。
花弁は小さく、筒形又は杯形、短い柄があり、先は2唇形、蜜腺を保持するように変形。
蜜腺は小さな杯形の輪状。雄しべは多数。花糸は狭い線形、1脈がある。葯は楕円形。
袋果は2~10個、革質、花柱が宿存する。種子は1袋に数個、楕円状球形。
クリスマスローズ はBlack Helleboreともいわれ、根茎が暗色であることに由来する。
Helleboreはギリシャ語のelein(傷害する)とbora(食品)に由来し、毒性ある事を示している。
含まれる毒性物質によりblack hellebore とwhite helleboreに分けられる。
black helleboreはグルコシドのプロトアネメリン、ラノンクリンを含み、
white helleboreはアルカロイドのベラトリジン、シクロパミン、ジェルビンを含み毒性が強い。

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今週は、色々なことがおこった。日本、日本人、自分を考える良い機会ではあったが。。。?

安倍晋三首相が、慰安婦問題をめぐる平成27年12月の日韓合意に基づき設立された
「和解・癒やし財団」の解散発表を受け、官邸で記者団に語った発言。
「3年前の日韓合意は最終的かつ不可逆的な解決であります。日本は国際社会の一員として、
この約束を誠実に履行してきました。国際約束が守られないのであれば、
国と国との関係が成り立たなくなってしまいます。
韓国には国際社会の一員として責任ある対応を望みたいと思います」(産経新聞より)
韓国政府は、国として慰安婦財団解散を発表した。個人的には、韓国政府を、呆れ、言語に失する。
「日韓合意」ってなかったのでしょうか???白を黒って言ってるに等しい。

異国の事象を眺めると、南太平洋のフランス特別自治体ニューカレドニアが国民投票で仏国から独立しない。
住民投票でフランスから独立しない道を選んだ。独立すれば、中国の干渉を招く恐れが指摘されていた。
太平洋地域での中国の覇権構築の脅威を感じている国民の判断か!!援助と言う呼称・美称は、まやかし。
米国のマクロン氏は「インド洋や太平洋で覇権はあってはならない」と、中国の海洋進出を暗に牽制してる。

今朝、驚きのニュースを目にした!?!
日本の排他的経済水域(EEZ)で日本漁船が操業しているのを、韓国の警備艦が日本漁船に操業中止を要求??
この無線を把握した海上保安庁(日本)の巡視船が、根拠がない「(要求は)認められない」と無線で連絡した。
が、韓国艦は日本漁船になおも接近。巡視船が警備艦と漁船の間に入って保護、すると韓国警備艦は現場から離れた。
日韓漁業協定で両国の操業が認められ、取り締まりはそれぞれの国が自国船に対して行う取り決めになっている。
韓国側の行為は、国全体(政府・各官庁の末端まで)で理不尽な論理・行動を処していると言えまいか!!
この所、韓国政府の処していることは、甚だ遺憾だ。例えが良くないが「・・憎けりゃ袈裟まで・・」と映る。
処していることがめちゃくちゃで、身勝手極まりない、と云える!?!自国の歴史を見過ごしている。
韓国政府主導ではないだろうが米国内の学校で植えられている桜(樹々)を撤去要求し撤去された由。
更には、カナダの中高一貫校で韓国系の生徒が歴史教材の壁に貼られていた旭日旗の撤去を求める署名活動を行い、
学校側が旗を撤去していたことが分かった由。日本の過去はすべて悪いと言ってるみたいだ。
日本政府は、国内外を問わず自国民・自国の歴史文化を守る施策を徹底し、発信して欲しい。
野党の表明もお願いしたい。自国、日本の歴史文化が間違って伝わっている。可怪しいでしょ。。。?
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“里山に今ある花”《襍感・/・点描18-69》

ギシギシ(羊蹄)      タデ科( Polygonaceae)
学名:Rumex japonicus(=R. crispus ssp. japonicus)
別名:ウシスイカ、ヘビスイコ、マクレッパ、ウマズッカシ、
、ダイオウ、ジゴクノネ、タンポコ、スイギク、
ヘビギシギシ、ウマズイコ、イチシ、シノネ、シブクサ等々色いろある。

《時節感慨・・呟記・・“晩秋・・素朴な花!!”》
ギシギシ(羊蹄) ;
「羊蹄」と書いて「ギシギシ」と読む。穂を擦ると「ギシギシ」と音がすると言う説あり。
春から秋まで花を咲かせ、成長力の強い草。葉がハートを細くした形で茎に回り込む。
ギシギシ、茎は直立し高さは60~100㎝。葉は、下部に群がり長柄があり、長楕円形で鈍頭。
基部は少し心形か円いかくさび形、長さ10~25cm。縁は波状、下面に硬い毛が脈に沿ってある。
花は狭い円錐花序に多数つき、雌雄両性花。根は、羊蹄根(薬用)。また鉄媒染で鼠色の染料。

*       *         *

安倍晋三首相、外交で頑張ってくれていますね。中国の擦り寄り、撥ねつけて欲しい。
安倍首相と習近平国家主席の平成26年11月の初首脳会談時、習氏は仏頂面だった。
先般の会談では、満面の笑みを浮かべ「私はすしが大好きだ」と習近平国家主席。
安倍首相自身の文言は、凄く冷静だ。「米国と齟齬(そご)は全くなく、歩調はそろっている。
だってペンスが言っていることは、私がこれまで言ってきたこと。それを米国が実行し始めたということだ」。
表面的事象だけで判断、報道しているメディア・野党の思慮のなさを憂うものです。
日露間の平和条約交渉の加速化、朝鮮半島・中国を視野に入れ慎重に而して国際情勢に対処して頂きたい。
日露の歴史的経緯を思えば、安倍晋三首相始め担当者は、頑張っていると映るのだが。。。!


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“茨ある花”《襍感・/・点描18-68》

バラ(薔薇) バラ科(Rosaceae)
学名:Rosa sp.
小さな池に睡蓮も咲いていた。

《時節感慨・・呟記・・“晩秋・・美しいものには棘がある!!”》
棘あるバラ(薔薇)は、バラ属の総称で品種改良された園芸種をさす。
世界には古代より作り出された品種が2万種を超えると言われる。
薔薇に関しては、様々な書籍、資料等で紹介されているので言うに及ばない。
モダンローズ、オールドローズ、ワイルドローズと大きく三つに分類されよう。
分類は確立していないが、樹形、木立性、半つる性、つる性でも分類される。
*       *         *
神奈川県平塚市に「花菜ガーデン」という植物公園が8年ほど前に開園した。
ここは、植物・・・バラの花に特化した園芸植物園と言っても過言ではないだろう。
自分的には、すぐ近くにあるJA「あさつゆ広場」に行くのが楽しみの一つでもある。
昨年ブログルで記したが、神奈川初の最上級米を入手出来るところだ。
今年も花菜ガーデンが目的ではなく米を入手に出掛けた。ついでに・・・!
「花菜ガーデン」は、若い植物公園。漸く多様な野の花が見られる様になった。
行く度に地表が野生化していくようで楽しみにでかけている。
今年の秋咲き薔薇も盛りが過ぎた頃、眺めによった。香り在る薔薇、優美だ。



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“里山に見る白い花”《襍感・/・点描18-67》

フサザキズイセン(房咲き水仙) ヒガンバナ科(Amaryllidaceae)
学名:Narcissus tazetta L. var. tazetta.
別名: シロフサズイセン(白房水仙)、ペーパーホワイト

《時節感慨・・呟記・・“初冬を感じさせる華”》
フサザキズイセン(房咲き水仙);
一本の茎に多数の花をつける。日本に帰化したニホンズイセンと呼ばれスイセンの原種にあたる。
交配親の特徴を持つ品種で、香りの良いスイセンで地植えで栽培される強健な品種で寒咲き種。
一般的にスイセンといえば、このフサザキスイセンを指すほどの水仙の代表種である。
暖地の海岸近くに野生化している。イギリス王立園芸協会の分類ではタゼッタ水仙と称している。
属名の Narcissus はギリシャ神話の青年の名。学名の tazetta は「小さいコーヒー茶碗」を意味する。
フサザキスイセンは、茎先に白い花を房状に付け、副花冠は小さな杯状でここも白い。
根際から生える葉は平らな線形で、時計回りにねじれる。ニホンズイセンは、副花冠が黄色。
樹々が、紅葉・黄葉し始める事を宣伝するように今頃、咲き始める。可愛い花である。

#植物

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“文化の日に想う花!?!”《襍感・/・点描18-66》

コウヤボウキ(高野箒) キク科(Asteraceae/Compositae)
学名:Pertya scandens (Thunb.) Sch.Bip.
http://hashimoto-news.com/news/2015/09/29/31110/高野山麓・橋本新聞より拝借
高野山に近い花園村(現かつらぎ町)に坪井徳夫(つぼい・とくお)さんという箒作りの名人がいて、
2012(平成24)ごろまで作られ、高野山の寺院に奉納されるなどしていましたが、
残念ながらその名人が亡くなり、後継者もいなくて、途絶えてしまいました。

コウヤボウキ(高野箒);高野山で枝を束ねて箒としたのが名前の由来。
秋も深まり、やや肌寒く感じる頃になると咲き出すのが コウヤボウキ(高野箒)。
茎(枝)は、灰褐色で細くしなやか、短い毛が生える。高さ1m程の落葉小低木。
本年枝には長さ3㎝前後の卵形の葉が互生し、前年枝には節ごとに細長い葉を数個ずつ束生する。
秋、本年枝の先端に直径1~2cmほどの白い頭花を1個ずつ付ける。
花は、小さな筒状花が10個ほど集まったもので、筒状花は深く5裂し、裂片は反り返る。
コウヤボウキの花、種が散った後、タンポポのような綿毛をつけた種が残る。
さらに綿毛が飛び散ると、残ったガクがドライフラワーのように見える。
カシワバハグマ、オクモミジハグマ等の花(草本)と良く似るが、こちらは木の仲間。
似た花のナガバノコウヤボウキは2年枝に花がつく。コウヤボウキは、日本固有種。
*      *      *
研究者ノート(筑波大;八田洋章)
「草か木か分からないようなキク科の落葉小低木です。
茎は細くて長く、弓なりに曲がり、根元から多数が叢生します。
1年目に伸びた枝には卵形の葉が互生し、先端に花序を付けます。
2年目には短枝に披針形の葉が3~5枚束生するだけで花を付けることはありません。
多くの場合、その冬には軸ごと枯死し、新しい茎と入れ替わります。 
一つの花序に花が10~15個付き、筒状花の先は5裂し、くるくるとカールしている。
近似種のナガバノコウヤボウキは、本種と逆に1年目枝は栄養枝だけで、
2年目に短枝の先に花序を付ける。

《時節感慨・・呟記・・“里山にて想う花”》
昔、高野山で弘法大師は、敷地内に人心を迷わすものを植える事を禁じていた。
果樹や竹等である。それ故、高野山では竹箒ではなく長くて細い枝の植物で箒を作った。
「人心を惑わせる」とは、竹は筍がとれ、竹を加工して篭、花器なども作れてしまう。
それらで利益を得ることが出来る。それが修業にさしつかえると弘法大師は考えた由。
コウヤボウキ(高野箒)は、別名タマボウキといい、花言葉は働き者。
高野箒名の由来には、諸説ある。「霊場高野山の植物・動物」入門(亀岡弘昭著)によると、
高野山にはコウヤボウキのほかにコウヤマキ、コウヤミズキ、コウヤワラビなど、
コウヤと名のつく植物が19種あると書いてある。
名の由来は、高野山の参道の先に大毒蛇がいて、若い参詣人に襲いかかり、呑み込んでしまう。
お大師様は大層嘆かれ、御廟からお出ましになり竹箒で封じ込め、
以後竹箒のかわりにクロモジやコウヤボウキの細枝を使って箒を作るようになったとか。、
箒は、コウヤボウキが冬に葉を落とした茎を根元から刈り採って作るが、
部屋や玄関、縁側、軒下などを掃くのに適しているようでもある。
*      *      *      *      *
今日は、文化の日。伝統とか文化は、継承されてこそ重みが増す。
たまさか偶然だが、眼の前に見ゆる花に一抹の寂しさを感じたことがあった(上画像文面)。
継承者がいない!?! 実に寂しいことだ。しかし今のネット情報に光明を見る。
而してアニメの世界にも真理を見る思いがする。
その一方、ハロウイーンの渋谷での乱痴気騒ぎを聞くと、泰平だ、ッて思うし、情けない。
憲法問題・拉致被害者救出問題等々、他人事のように真摯に議論しない知識人。
これ又、問題だが・・・非文化的は、教育の場に、、、初等教育の場にも存在する事だ。
偏向的に偏った指導、70年も過ぎると、もはや神格かして恐れ多くて触れもしなくなる。
時は流れ、国際環境、社会事情も変化してる。法の矛盾点は、是正してしかるべきだ。
「法治国家」と軽々しく言ってほしくない。



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“静かなる「吉祥」!?!”《襍感・/・点描18-64》

キチジョウソウ(吉祥草) キジカクシ科(Asparagaceae)
(キジカクシ科は旧分類のユリ科から分割された。)
学名:Reineckea carnea (Andr.) Kunth.
別名:キチジョウラン(吉祥蘭)、カンノンソウ(観音草)
「2018/10/23泉の森」

キチジョウラン(吉祥蘭);
和名は、花が中々咲かず、而して咲く時は、良き事(吉事)があるに由来する。
実際には、毎年秋に開花する。が、生い茂った葉に隠れ見えづらく目に付かない。
地下茎は、よく発達し長く這い所々に多数の根を出し、葉と花茎をだす。
葉は、広線形で柔らかく、両面無毛、深緑色で先はとがり3~5本の脈が目立つ。
花茎は、葉よりかなり短い。淡紅紫色の花が穂状に多数つく(雄蕊が目立つ)。
花には、花弁が6枚あり、やや肉厚で1cm程度の姿で強くそり返る(筒部は長さ4~6㎜)。
日本固有の在来種。関東地方以西、四国、九州で野生している。

《時節感慨・・呟記・・“里山に静かに自生している花”》
身近な里山にひっそりと今年も吉祥草の姿が見えた。
束生する葉陰の地際に高さ10cm位の花穂を立てて咲いている。
人を寄せ付けない場所、更に目立たない花穂を如何に写すか技量を試されているようだ。

この花の花言葉、「吉事」 「よろこび」 「祝福」 「祝意」だそうだ。
折しも今年の文化勲章・文化功労者の受賞者名が発表された。おめでたい事なのだが!?!
選び方等々を詳しく知りたいものだ。イマイチ分からない。

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“今年も出会えなかった花”《襍感・/・点描18-63》

オヤマボクチ(雄山火口) キク科(Asteraceae /Compositae)
学名:Synurus pungens (Franch. et Sav.) Kitam.
Synurus deltoides (Aiton) Nakai
Serratula atriplicifolia (Trevisan) Bentham et Hooker var. incisolobata Miyabe
引いた画像がない(大きさが分からない)。
花だけ見ればアザミそのものだ。

オヤマボクチ(雄山火口);
なんとも変わった名前。ボクチ(火口)とは火打ち石から出る火花を移しとる綿毛のこと。
この葉っぱの裏にある綿毛が、火打ちに使われる。秋口になるとあざみのような花を付ける。
ゴボウに良く似た大きな葉、アザミの仲間には見えない。が、富士薊の花に似て同属とわかる。
花も穂も同じような濃い黒紫色で、どこからが花なのか判らない。大きさは7~8cmもある。
オヤマボクチは本州東部以北、ヤマボクチは本州西部以南に分布し、愛知県は境界にあたる。
ヤマボクチは、キクバヤマボクチの葉に切れ込みがないもので浅鋸歯縁で生育数が少ない。
両者の差は、高さ、葉の形と大きさと厚さ、総苞のクモ毛の量、頭花の大きさにある。
しかしながら、生育環境により色々で葉の大きさや形だけで判別することは難しい。
オヤマボクチの茎は直立して分枝し、白色の綿毛がある。
葉は互生し下部の葉は、長さ15~35㎝の卵状長楕円形で鋸歯縁(深いもの浅いものと色々)がある。
基部は心形、葉柄は長く基部に狭い翼がある。葉裏には、白色の毛がフェルト状に密生する。
茎上部の葉は、小形で短柄。上部で分枝した枝先に頭花をつける。
頭花は下向きに咲き総苞は球鐘形、くも毛があり開花すると全体が紫色~紫褐色になってくる。
総苞片は、下部が線状披針形、先が刺状、外片~中片の先が開出し、花後にさらに次第に開く。
小花は花冠が紫色~赤紫色、総て筒状花。葯は暗紫褐色、後にすぐに退色して淡褐色になる。
小花は外側から咲き、外側の小花から退色する。花柱は桃色、柱頭も桃色で先が2裂、花粉は白色。
根は漬物に、また若葉を草餅に用いる地方もある。
同属の花にハバヤマボクチ(本州・福島県以西、四国、九州に分布)、
ヤマボクチ、本州(愛知県以西)、四国、九州、朝鮮に分布、等がある。
何れの花も茎高が、1~1.5mと大型の植物で葉も約30cm位になる。
ハバヤマボクチの葉は、正三角形に近く何とも奇妙に映る面白い花である。
アザミのようでアザミではないオヤマボクチ、名札がないとわからないが近くで見ると余りにもでかい。
低地では、9~10月上旬にダイモンジソウやリンドウなどと同時期に見れる。
このオヤマボクチは、山間部の薄暗い所で見れるが少々、薄気味悪く月明かりの下では出会いたくない?

《時節感慨・・呟記・・“幽霊のような奇っ怪な花!?!”》
両親の資料に、神奈川県では、足柄山の登山道で観られるとあった「オヤマボクチ(雄山火口)」。
言わずと知れた箱根の外輪山。登山者のみが見れるような静かな場所に生育しているようだ。
神奈川県内の林道と呼ばれている所は、殆どが舗装化されている。
一般道として解放されている所もあるが、林業等の関係者しか通れない場所も多い。
そんな閉鎖されている所の一つが、2019年内に一般道として整備され開通するらしい。
「南箱道路」とよぶらしい。開通すると都心から箱根仙石原への利便性は計り知れない。
南箱道路は、南足柄市矢倉沢と箱根町仙石原を結ぶ林道で全長約10.9km。
東名高速道路を使えば、仙石原(箱根全体)迄の交通の便は、飛躍的によくなる。
だが、自然との共存共栄を考えるものからすると一抹の不安もある。
公道として整備されると、最初に植物への悪影響が出てくるのではないか、ということだ。
希少植物もさることながら、生態系を極力保全維持できるように配慮して欲しい。
こんな事を思っている爺だが、深山の奥懐へ行きやすくなる、と期待もしている。
身勝手な己の思考、どうしよう?? この先、カメラ機材も増えそうだし!?!

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“庭に根付いた小さな木”《襍感・/・点描18-62》

1本の幹から枝分かれしているのだが2種類の花が咲いている!?!

《時節感慨・・呟記・・“奮闘してる園芸種の花!?!”》
両親が手入れしていた園芸種を野生化させるべく庭を野放図にして5年あまりになる。
今や世間的には、雑草と呼ばれている野草が次々と顔を出すようになった。
温室の鉢植えされた樹や草花は、殆どを知人等に資料として引き受けて頂いた。
でもどなたも引き取ってくださらなかった“ミニバラ”を庭に地植えしてみたら!!
健気に息づいてくれている。年に数度、小さな花を見せ、昔を思い出させてくれる。
温室でぬくぬくと保護されていたものが、力強く自立したって魅せてくれてるようだ。
観て楽しむ花ではなく、強く逞しい姿、園芸種といえども野生の如くつよさを増してきた。

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